おかげさまで、とても幸運なことに、なぜか本来の第一希望だった小学校に二人そろって入学することができた。

 家から徒歩3分ほどで、引っ越してすぐに「ここがいい」と思って、実は以前、2度も入学の問い合わせをしたことがある。

 2度とも、「定員いっぱいで、受け入れられません」とのことだった。なのに今回、またダメモトで電話してみたら、最初は「定員いっぱいなので」と言われたけど、「ちょうど校長がいるので聞いてみます」と言ってくれて。

 すでに、旧正月休みに入っていたのに、なぜかたまたま校長先生が出ていらっしゃってた(ラッキー)

 翌日、電話があって「校長が面接していいと言っています」って、うっそーーー!超ラッキー!!!

 ここで5校目の面接となった。今までの4校はどこも成績表、入学申請書、写真、パスポートコピー、私のIDカードコピー、住居証明…などなどの提出が必要だったのに、ここはなーんにも、言われなかった。一応、成績表とかは持って行ったけど。

 校長先生は、とてもやさしそうな、心の広い感じの方だった。他の4校では必須だった1時間以上にわたる筆記試験も、母を部屋の外に出しての子供だけの面接も、何もなかった。

 ちょっと校長先生とお話して、すぐに、「いいでしょう、受け入れましょう」と言ってくださった。なんていい方なの!

 実は、すでに1クラスの人数は政府の規定数いっぱいだけど、1人までならお目こぼしなのだそうだ。(それを過ぎると、最悪先生が逮捕されるらしい)

 兄弟の言葉があまりできないことや、二人とも学年を落として入ることも、「香港では、言葉のできないまま小学校に入る子も、学年を落として入る子も珍しくありません。実際うちの学校にもいますし、心配ないですよ。子供はすぐ慣れます。言葉も覚えます。大丈夫大丈夫」と言ってくださった。

 また、「学年を落として入った方が、言葉は問題があっても勉強自体には問題ないということになるので、成績がとても悪いという事態を避けられ、子供の自信喪失を防げます」とも。

 というわけで、木・金とすでに登校したのだけど、二人とも「楽しい」と言っている。ひと安心。

 しかし…。ふたりそろって入学すると、教科書代(香港は学費は無料だけど教科初代は要る)、ノート代、冷暖房費、制服代、今月の給食費…もろもろで、バーンと5000ドル以上かかった。生活費3000ドルの我が家では、完全な赤字、というか今月生きていけない。。。