うちのイチジクのボーンホルムズダイヤモンド、ラベルの写真とあんま似てねーな。
品種間違いだったら、ブラウンターキーでも植えてみようかなあ。
とりあえずネットで果実写真をもっと調べてみた。
でも、ボーンホルムズダイヤモンドって、やや珍しい品種なので、ろくに載ってないんだ。
じゃあ、英語で調べてみるか!?。
海外の品種だしな。
英語で検索してみる・・・。
そこでヒットしてきたのが、このサイト。
http://www.shop.zahradnictvolimbach.sk/en/BORNHOLMS-DIAMOND-fig-ficus-carica
英語はチンプンカンプンなので、ブラウザの機能をつかって翻訳してみた。
翻訳後の文はこうだ。
「これは、ブラウントルコ品種選択によって生産されたボーンホルムイチジク品種のクローンです。スウェーデンのボーンホルム島に由来し、耐湿性の向上が特徴です。」
へっ?
ブラウントルコって何だよ・・・?。
ブラウンターキーという昔からある品種名じゃねえかよ(ブラウントルコ=Brown Turkey の直訳)。
ともあれ、ブラウンターキーの苗購入を考慮していたから、これで済むなら俄然興味がわいてきた。
そもそも原文は何だよ?
It is a clone of the Bornholm fig variety,
この苗は増殖されたもの ボーンホルム島のイチジクの種類から
which was produced by the Brown Turkey variety selection.
それは生産されました ブラウンターキ系の選抜品種から
肝心のボーンホルム島ってどこよ?
バルト海の中にある
スウェーデンの沖にあって、北欧といっていい。
ぜんぜん知らなかったが、夏のバカンスを過ごすリゾート地として有名な島らしい。
この島は別名「バルト海の宝石」だそうだ。
ひょっとして、それにあやかって、ボーンホルム島のダイヤモンドという宝石名のイチジク品種名をつけたのか?。
緯度たるや、カムチャッカ半島ぐらいの位置なんだぜ。
だからそんな北の地でイチジクがあるのは珍しいのだが、それゆえに耐寒性が強いイチジク品種とされている。
島の最低気温はマイナス15度ぐらいになることもあったそうで、その気温に耐えたということは、その気温までは耐えられるイチジク品種ということになる。
あ、そうそう、英文の解説しとこう。
It is a clone of the Bornholm fig variety, which was produced by the Brown Turkey variety selection.
これは、ブラウントルコ品種選択によって生産されたボーンホルムイチジク品種のクローンです。
あのな・・・自動翻訳がこんな内容では、東京オリンピックで翻訳機が使われたとしても絶望的な気がしてきたぞ。
いちいち解説すると、It is a clone それはクローンです。
サイトは園芸会社のだから、苗販売をしているわけで、クローンといっても挿し木で増やしたものだ。
だから苗を指す。
またBornholm fig varietyというのは、Bornholm島のイチジク種から、を示す。
It is a clone of the Bornholm fig variety,
これは増殖苗 ボーンホルムのイチジク種から
which was produced by the Brown Turkey variety selection.
それは生産されました ブラウンターキーの選抜系から
訳
これはボーンホルム島のイチジク種からの苗で、ブラウンターキー系統の選抜品種から生産されました。
といったところだな。
ブラウンターキーは、日本ではあまりなじみがないが、欧米の家庭によく植えられているのだという。
英語翻訳つかれた。
ボーンホルムズダイヤモンドは、ボーンホルム島からのブラウンターキーの選抜系品種、
ということで、もういいっしょ。
=====================================
オレのうちのボーンホルムズダイヤモンドの苗は、植えてからもう5年くらいたつ。
なかなか伸びなくて困った。
そのうちカミキリムシが幹に穴をあけまくって被害が大きくなってきたから、切り詰めたんだ。
そしたら!、その年は新しい枝がぐんぐん伸びて、一番たくさんの収穫ができた年になってしまった(2019年)。
イチジクのカミキリムシの被害は定番といってよく、カミキリムシ専用のキンチョールとか売っているが(穴に吹き込む)、発生の多さは手に負えないので、太い幹は切り詰めて、根本から新しい枝を伸ばす、という対策をオレはしてみた。
これで穴だらけだった枝とはおさらばできたが、新しく元気よく伸びる枝には、イチジクの多くの品種では果実が成らないことが多くてさ。
枝ばかり伸びて、果実が成らない。
これには困った。
でもボーンホルムズダイヤモンドはそういう枝にもちょっと成り易い方だったな。
桝井ドーフィンも成り易いようだが、あいにくマイナス5℃ぐらいになると桝井ドーフィンは枯れてしまう品種のようで、冬はやや寒いオレの地域では、桝井ドーフィンは植えられない。
その代替品種としてはバナーネが代表的だ。
大きな果実がなる。
これバナーネを植えることでググッと改善されたが、成ってもバナーネは9月に熟すことが多いので、まだ暑い時期!なことと、しかも季節の変わり目で雨も多い!という9月なので、バナーネは腐り易い。
皮がやや柔らかくて、どうしたわけか果実内部も腐り易い。
バナーネはそういう問題があるので、そればっかり植えるわけにはいかないんだ。
他のイチジク品種も、試作はじつに10品種を軽く超えたが、半分以上がほとんど果実が成らなかった。
枝ばかり伸びてさ。
実が成らないんだ。
原産地では乾燥していても、日本じゃ降水量が多いから、生育ばかりが旺盛になりがち、という問題がある。
で、そんな中でも、果実が比較的よくなる品種があって、ボーンホルムズダイヤモンドも比較的良く成る方。
生長が矮性というか、もっと生育がよくなってほしいくらいなんだが、切り詰めても一時期に枝がよく伸びてもその枝に果実が成ってくれるのはありがたい。
ボーンホルムズダイヤモンドは夏果も比較的とれやすい方だ。
夏果も秋果もとれて、収穫期間が長いことは助かる。
あと、できればオレは道の駅とかに出荷もしてみたいんだが、ちょっち、バナーネの露地栽培は無理なんじゃないの?、腐り易くって。
その点、ボーンホルムズダイヤモンドは秋の熟す時期は、バナーネよりも後日になるため、暑い時期が収まっている時期に成るため、腐りにくいという利点がある。
表皮が柔らかいバナーネよりもボーンホルムズダイヤモンドは皮が丈夫だし、オレは要注目しているよ。