雑草モサモサで、その間に隠れてしまって、接ぎ木が活着したかどうかよく見えないぞ。
気になるから出勤前に見てみようっと。
園芸ハサミと、風呂場の椅子を持って、風呂場の椅子というのは古くなったもので、野外の畑で座るときなどに使っている。
苗を植えてあるわきに椅子を置いて座り込んで、ブルーべリーの接ぎ木したところを、雑草を手で抜いたり、園芸ハサミで根元から切ったりしてる。
手で抜くだけじゃなくて園芸ハサミで1本ずる切るのは、接ぎ木のところのすぐ株まわりは微妙なので、引き抜きにくいからだ。
土ごと抜けちゃうから。
あと、ラビットアイブルーべリーって、サッカーというか地中から細かい芽が盛んに伸びてくる。
これが引っ張っても抜けなくてな。
園芸ハサミで切った方が楽だわな。
地表すれすれで聞くと、そこから根も生えるだろうから、わざとスレスレで切ってる。
で、接ぎ木部分が見えるように慎重に周りの雑草を取り除いて、あと、ラビットアイのひこばえだのシュートだの色違いの葉っぱの、つまりハイブッシュとは新芽の色が違うから区別することはできるが、それらも慎重に手でとるか、園芸ハサミできりとって、ハイブッシュの接ぎ木部分だけにした。
ようやく、じっくり観察するときがきたぞ。
今年の2月、3月に、スパルタンを数十本接ぎ木してある。
その成果はいかに?。
個別の株を見て、接ぎ穂から伸び始めているものもあるが、まったく伸びないものが多い!。
接ぎ木活着したものは、芽の伸び初めの1センチぐらいですでに勢いが違うものだ。
つまり伸びがいい。
でもその伸びが見られないものが今年は多かった。
去年は7割ぐらいもうまくいったのに、今年は3割ぐらいしかうまくいってねーや!。
ナンピンで5割といったところか!
(ナンピン=株売買で高値で売ったり安値で売ったりで差は大きいが、それらをまとめて平均化した値段にするようなもの)
一方、この写真は接ぎ挿し木したもの。
ほとんどが発芽している。
つまり、接ぎ木でつなぎあわせる技術そのものは、ナイフさばきは正常につながっていることを示している。
オレの腕前は精緻とはいえないが、上中下でいえば中レベルだろう。
一定レベルに達しているというか、「接ぎ木の腕前が足りなかったからスパルタンの活着がうまくいかなかった」というすぐ連想したけれど、そうではないことを暗示している。
スパルタンの『穂木』が乾燥してしまったせいだな!。
昨年は接ぎ木の時期に雨とか降ってたまたま活着しやすかったのだろう。
うーん。
あ、上の写真は穂木をミイラ巻きしている。
乾燥防止のためだ。
露地で接ぎ木したスパルタンは、ミイラ巻きせずにそのまま接ぎ木している。
例年そうやっていたからたいして意識してなかったが、穂木が乾燥したのだろう。
つーことは、いちいち巻けばいい、ってか。
言うは易いが行うのは難しいというのは、巻いている最中に接いだところが動いてしまいやすいからだ。
接ぎ挿しなら手でがっちり握って、しっかりグルグル巻けるけどさ。
(接ぎ挿しは、挿し木の枝を用意して、そのときに接ぎ木してしまって、それを挿し木する方法。)
かつて見た「現代農業」という農業雑誌で、穂木のロウ漬けというのを読んだことがある。
そのときは他人事だったからじっくり読んだわけじゃなかったが、なにしろブルーべリー以外の果樹の穂木だったからな。
穂木を、パラフィンに、熱で溶かしたパラフィンにさっと通して、表面をカバーして、蒸散を防ぐというのが要旨だ。
メデールという伸びる接ぎ木テープがあるが、あれはパラフィンテープで、似た材質だしな。
そもそもパラフィンとは、ろうそくのロウだわな。
業務用で、1キロ1000円前後だったか、小粒状で売られているので、なにしろナベにかけて(古いナベ)、ろうをたっぷり溶かして、湯煎だし、縦長の容器の空き缶にしないとロウが多過ぎるが、って、このへんはネットで追加確認して得た情報だ。
自宅のロウソクを集めて溶かしたんでは量が全然足りないから、粒状のザラザラしたものを、パラフィンでも、パラフィンワックスというが、融点が5度刻みでこまかく規格されてるが、量産品で安くて板状じゃなくて粒状も売られているとなると、パラフィンワックス135°Fだったをネットで買うかと。
そもそも業務用の特殊っぽい製品だったから、現代農業で読んだ当時はワケわかんなくて他人事だった。
薬局でも売ってるらしいが・・・パラフィンワックス。
スパルタンの穂木を冬期は、これで覆って保存してみるか?。
ビニル内にいれて水分保持が今までは面倒だし長期保存は大変だったが、接ぎ木したあとも乾燥防止させる必要もあるんだし。
乾燥防止なら赤いスプレーなどで塗りたくっておいてもよさそうだが、見た目は悪いが・・・穂木の混同防止と上下逆さま防止(穂木を逆さまに継いでしまいそうになることがある)には役立つだろう。
ともあれ、ロウ漬けはまだやってない。