金曜日の朝、会社の席についたそのとき母からメールが来た。
「8時50分、渚が交通事故のために亡くなりました」
時が止まった。
電話するとお母さんが泣いてた。
たまたま、渚は家の前で車にはねられ
まだ息があるときに母が発見。
急いでいつもの病院へ。
まだ開業前だったけど、先生は降りてきてくれて尽力してくれたそうです。
渚は息を引き取りました。
現実感が全然なかった私は母の声を聞いて現実にかえる。
現実なんだと思い知らされる。
帰りたい。
福岡帰りたい。
渚に会いたい。
だけど、今日はまだ会社がある。
異動したばかり。
でも幸いにもまだプロジェクトに入ってない。
帰りたい帰りたい帰りたい。
とりあえず席に戻った。
でも、涙が溢れてきた。
トイレに駆け込んだ。
ひとしきり泣いたあと、また席に戻る。
涙は止まらない。
だめだ、仕事なんてできない。
私の部署の方をみると、上司がいた。
事情を話そう。わかってもらうしかない。
そして、猫が死んだと伝えながら泣いてしまった。
上司も休んで大丈夫だよって言うしかなかった。
震える手を止められなぃまんま家に帰る。
ひとしきり泣いた。
写真探すけど全然少ない。
いい写真がない。泣いた。
浜崎あゆみのMemorial Address聴きながら準備した。
お母さんは仕事で家を空けざるをえなかった。
だから早く。
いざ福岡へ。
早く一刻も早く渚のもとへ。
福岡の最寄駅で線香を買おうとウロウロするも見つからない。
お香でもよかった。
ダメもとで100均に行くとお香があった。
100均でお香と猫の置物と造花のリースを買った。
次は花だ。
渚を花でいっぱいにしてやるんだ。
最期は綺麗に。。。
三軒目の花屋で種類が多くて安い花屋を見つけた。
白のカーネーション三束と黄色のカーネーション十本
これは渚を飾る花たち。
ベージュのバラ十本と黄色のバラ十本
これは渚のお墓に備える花たち。
全部で千円ちょっとだった。
もっと買えば良かったかな。
そして渚の待つ家へ向かった。
渚が今リビングにひとりだと思うと早くそばにいたかった。
ポストに鍵をいれてくれてるはず。
ポストをみると何もない。
まさか、盗まれた?
車があるしお母さんが早く帰ってきたのかな?と思ってピンポンを鳴らした。
そしたら
お父さんがいた。
びっくりした。
お父さんも仕事を切り上げて帰ってきてくれたみたい。
嬉しかった。
渚と対面。
お父さんがいることでメソメソはしなかった。
渚は綺麗に箱にいれられてタオルでくるまれてお母さんが趣味で作った折り紙の花と保冷剤に囲まれていた。
渚の身体は冷たくて固かった。
いつもみたいに返事がない。
ゴロゴロもない。
スリスリもない。
でも会えてよかった。
帰ってきてよかった。
先週結婚式で帰省したときに会っていてよかった。
お父さんはすでにロウソクと線香を用意してくれていた。
ほんと気が合う。
そして写真も探してくれたんだけどあんまりいいのがない。
とっても落ち着かない二人。
お父さんは写真を綺麗に印刷してくれたりしていた。
私は花の茎を切って渚の身体に白と黄色のカーネーションを囲んだ。
綺麗。
綺麗だよ、なぎ‥。
バラの花でブーケを作った。
これで君の墓を飾ろう。
しばらくして
お母さんが帰ってきた。
私を見るなり号泣。
家族の中でひとり、看取ったから悲しさは想像つかないくらいだろう。
お母さんを抱きしめた。
私は次の日、東京から親友が帰ってくるから京都まで行かないといけない。
そのまま埋めるんじゃなくて
やっぱり火葬しようということになり
前、事故で亡くした犬の火葬してもらったところが家族みんなあんま好きくなくて
お父さんの知り合いの紹介のところで行こうということに。
いろいろ聞いて午前中までには全部終えることができそうだから
明日みんなで行くことに。
今夜はお通夜。
****************************
翌日、早起きして
三人で出掛けた。渚を連れて。
ちゃんと三人とも喪服を着た。
着いた糸島市にある葬儀屋さん。
すごく田舎にあるから敷地が広くて美しい場所にあった。
着いたら女の方がかけて来て
渚を受け取ってくれた。
とても感じが良い。
渚の葬儀は、ほんとに人と同じように行われた。
とうされた会場に行くと渚の顔がよく見えるように箱を広げてくれていた。
身体を拭いて
口に水を含ませて
花を備えて
火葬場へ。
渚とお別れした。
火葬が終わると、渚の骨を綺麗に並べてくださっていて
みんなで拾った。
小さな骨壷に渚の全身が入った。
葬儀は静かに厳粛に行われた。
ほんとによかった。
ここに来てよかった。
渚を家族全員で見送ることができて。
渚、今までほんとにほんとにありがとう。
あの日、渚を拾ったこと後悔したことなんてない。
最期、猫って家族から離れるっていうけど偶然家の前に倒れてたなんてやっぱりナギはうちらのこと大好きだったって思ってもいい?
最期送らせてくれて本当に本当に本当にありがとう。
愛してる。
お盆、49日おえたらうちの庭に埋めてあげるからね。
私の手で埋めてあげるからね。
待っててね。
あとひとり、我が家にはペットがいます。
犬の楓(ふう)ちゃん10才。
この子はベタベタのお父さんっ子。
この子の葬儀も絶対糸島でやるんだ。
家族全員で送ってやれたらいいな。
私が、この日みたぃに帰ってこれたらいいな。
ふう、長生きしてね。
渚、お父さんお母さんを守ってください。
iPhoneからの投稿










