ここのところ、病院に泊り込んでおりまして、シャワーも浴れない、
洋服は着たきりすずめ、顔も満足に洗えない・・・という劣悪な
環境で過ごしておりました。だから、今日の私はどんな臭いが
するのだろうと・・・気になりながら、出勤しました。笑
先日、母を入院させて、翌日にオペ。
頭から胃まで、髄液を流すためのバイパスを挿入するシャント術。
頭を開けるので、心配ではありましたが、母も自ら今の不快な状況から
脱したいとの思いで、今回のオペに踏み切りました。
前日の説明で、母の年齢や病歴などから、時間がかかるかも・・と言われて
おりましたが、意外に早く終了しました。
執刀した先生から、「手術は成功しましたよ」との報告を受けました。
もともと本調子でなかった私は、ハムの写真撮りから
フル稼働で結構疲れていて、オペの成功を聞いた瞬間、安堵と、疲れで、
家族室・・というICUに入っている患者の家族が泊まるお部屋で、完全ダウン。。
ハムがいつ帰ったかもよくわからないまま、意識も朦朧とし、部屋の
鍵もかけないまま、倒れこみました。
翌日早朝、ICUからの電話で起こされました。
ちょっと、ぎょっとしました。何かあった???
ICUに入ってみると、手足をベッドに留められている母の姿。
看護婦さんに、大声で怒鳴っている。
長年、教職に就いていた母は、学校の先生に戻っていました。
そばにいる看護婦さんを、新任の教師と勘違いしたまま
お説教をしている。。。。。。。
「あんたね、教壇に立つってことはね・・・・・・」
唖然。
夜中じゅう暴れたらしく、胴体もベルトで留められて、
人権侵害だとわめいてみたり。
完全に錯乱状態。
看護婦さんも一時的なものだとは思いますが・・・とは
いってくれるもの、何だか、はっきりしない。
え??
このまま、母はこんな風に痴呆状態になってしまうの??
私が錯乱状態になりそうになりました。
私が、顔を近づけると、私のことはわかって、急に顔が穏やかに
なった。でも、ほとんど状況がわかっていない。
どこにいるのかがわかってない。
前日のオペが終わったときの面会では、普通だった。
私のこともハムのこともわかって、そばにいてくれて嬉しいって言った。
ICUは面会時間が決められているため、その日はもう一回だけしか
会えなかったが、私とハムとで行ったら、とても喜んで、明日も
待ってるからね、、と言った。その辺があちこち痛いけど、このぐらいは
どうもないよ・・とも。。
いたって普通だったのに、この豹変振りはなんなんだろう。。。
目の前が真っ暗になった。
「お母さん、わかる??私が見える??」と聞いたら、
私はわかるけど、「なんで、そんな机の上に立ってるの?
下に降りれば?その棚はもう捨てた方がいいよ」
自宅の母の部屋の捨てようと思っている棚が見えていて
どうしても母は、自宅に居るものだと思い込み、譲らない。
「昨夜から、看護師さんたちに散々な仕打ちを受けて、
物置に閉じ込められた・・。こういうことはしてはいけないことだから
今から警察に言いに行こうと思うから、あんたも一緒に来て!
それから、ハムがちっとも言うことをきかなくて、ハサミをとって
くれないから、物置から出られなかった。でも、最後はとって
くれたから自由になったのよ」
たぶん、暴れて手足を繋がれたことが、自分の中で物置に
閉じ込められて、身動きができなくなったことになっているらしい。
「お母さん、それは夢だから、看護婦さんたちは何も悪いことは
してないよ・・・」と声をかけても、そんなことはない・・・の一点張り。
私にはわからないだろうっていう。確かにその場にはいないし・・。
でも、自分の誕生日や、住所氏名、年齢、私の会社名、ハムの
学校名などはちゃんと言える。
????????
昔の強気で攻撃的な母に戻っている。
母の教え子の名前が次から次へと出てくる。みんながそこに
いるんだって思っているみたい。
そのうち、ハムが自宅から駆けつけて、「ばぁば、わかる??」
って声をかけると更に、顔は更に穏やかになり、「あんた、ちっとも
言うこときかなかったね?お小遣いをあげようとおもったけど
やめようかな」とハムにいう。笑
ハムは、私が動転しているのを悟ったのか、必死で母に
話しかける。穏やかにやさしく・・・・・
私は自分がテンパッていて、どう扱ったらよいかわからず
母にキツい言葉をかけていたようだ。
ハムは、「ばぁば、大丈夫だよ、昨日頭の手術して、少し
混乱しているだけだよ。大丈夫だよ。大丈夫だよ」
だんだん落ち着いてきた。
それでICUから一般病棟に移った。
ベッドのまま移動したのを、列車に乗ったと勘違いする母。
わけのわからないことを繰り返す。
医師が来て説明があった。
「これは、集中治療室症候群と言って、高齢の方によく見られる症状
なんです。ICUはいろんな音がしていて、それに反応して妄想の
中に入ったりするんです。家族が話しかけて、話を引き戻してあげれば、
徐々によくなるので、寝かさないで、話しかけてください。寝起きはしばらく
混乱するかも知れませんが、一時的で、普通の生活に戻れば
自然によくなります」・・・とのこと。
少しほっとしたが、やっぱり心配。
私とハムは、一日中、母に話しかけた。
説明通り、一般個室に移ったあとからだんだん落ち着きを
取り戻し、WBCを見たりして、イチローが打ったことを喜んだり
まーくんがホームランを打たれたことを残念がったりしている
そうしているうちに、妄想の世界から、こっちにもどってきた感じ。
時々変なことをいうので、私はこの日も病室に泊まり、様子を見た。
ナースステーションの前のお部屋なので、若干話し声が聞こえる。
それをコンビニに屯している若者と思った母は、人騒がせで迷惑だから
私が言いに行って来ると言い張って、困った。
でも、夜はそれだけだった。
朝になって、眠れた??と聞くと、よく眠れたとのこと。
点滴のスタンドを転がしながら歩いてみた。
なんと、以前よりずっと、しっかり歩けている。
「すごいね、ちゃんと足が前に出るようになったね??」
と言ったら、張り切って歩き、朝食も、談話室で食べた。
話も、ほぼ元通りになり、以前の母がそこに居た。
良かったぁ~~~
「今日から、昼間は誰もいないけど大丈夫??」と聞くと
「大丈夫、大丈夫、遅刻するから早く行きなさい」
あぁ~、普通の会話だ。。。
でも、勤務中に母から電話。
「やっぱり一人だとまだできないことがあるからついていてほしいんだけど」
って。そうだよなー、ついていてあげたいけど、仕事もあるしなー、
ハムは東京に帰ったし・・・・と悩んでいると、まだ電話で、
「何とかなると思う。。」と言ったが寂しそう。
今回の入院のことはほとんど親戚にも言ってないので、(呆けたとか言われると
かわいそうなので)最悪、どうしようもなければ介護ヘルパーさんをお願いしようと思った。
しかし、頭のオペは本当に怖い。こんなことも起きてくる。
でも、家族の力があれば、何とでもなることがわかった。
やっぱり、愛なんだよね?
歩行が良くなったことで母も自信を取り戻したのだろう。
今から、また病院に寄るけど、更に良くなっていてくれたら
いいなぁ~と思いつつ、向かってます。