そとはまだ夜の延長の若者たちが、楽しそうに声を上げて笑いながら、フラフラゆらゆらと戯れながら歩いている。私は駅を探検することにした。駅の建物は工事中で、そこら辺中の外壁がシートに覆われていて様子がわからない。建物の角にパン屋さんのPAULがある。カフェを併設していて、若い女性が開店の準備をしている。朝の気配が少しする。日本では有名なPAULだけど、フランスにはあちこちにあってありがたみがないなぁと西川さんがボヤいてた。
駅の中に入る。昨日通ったところは駅の端っこだったらしく、センターはとても広くて天井が高く、昔ながらの古くさい駅でとても魅力的だった。フロアの端っこにはカフェがあって、若い男の人がコマネズミのように働いている。5、6人の人たちは、コーヒーで暖をとっている。朝早くてもこの時間が大切なフランスの人たち。あんまりがむしゃらに働く印象がないフランス人だけど、カフェやパン屋の人たちは間違いなく日本より働いては気がする。コーヒーや温めたパンの香りで気分が高まる。私も地元の人ぶってカフェオーレでもと思ったけど、お財布、持ってこなっかった。大失敗。
残念だけど、仕方ないやと地下に降りてみる。コンビニみたいなところは営業している。雑誌や新聞を眺めながら、なんか買いたいなぁ、お財布持って来ればよかったなんて思いながらポケットに手を突っ込んだら、5ユーロ札が入ってた。カフェに戻ろうかとも思ったけど、日本に無さそうなイチゴ味の透き通った赤色のミネラル水を見つけたのでそれを買ってホテルに戻ることにした。(以前、スペインで長時間散歩に出て、美代ちゃんに心配かけたことあるのを反省してるから)この水は劇的にまずかった。
部屋に入ると美代ちゃんも美智子さんも起きて身支度をし始めた。7時半に食堂で待ち合わせ。私たちが一番乗りだ。安いホテルなので、ベーコンやらなんやらないんだけど、パンやケーキ、ヨーグルトや卵などが並んでいる。私はパンとヨーグルト、カフェノアール。アランも、みんなも降りてきた。みんな山盛りなんやらかんやらとってきて賑やかな朝食。厚子ちゃんのそばにいるおばさまはカップに入った蜂蜜にスプーン突っ込んで食べてたらしい。いろいろと観察しながら友達7人と食べる朝食って、楽しくて美味しい。(この時は気づかなかったけど、みんななんやらかんやらお部屋に持ち帰ってたみたいで、後に大変お役立ち‼️)
部屋に戻り歯を磨いてフロント前に集合❗️アランについてレンタカー屋に向かう。駅の前を通り過ぎ、道は緩やかに左にカーブして上り坂。たくさんの線路が並ぶ駅を見ながら歩き、下り坂を下りたところにレンタカー屋さん。アランが手続きをしている間、車を眺める。そして、乗り込む。古い紺色のワゴン。大きいからゆったりはしてる。そういえばアランが運転する車に乗るの、初めて。彼は空手とバイクが三度の飯より好き。いや、三度の飯にもうるさいか。とにかく、「女の人は指輪とか幾つも買うから理解できない。」というくせに、バイクを何台も持っていて、仮面ライダーみたい。いつも大きな黒いバイクで格好よく現れる。よく事故って松葉杖ついてたけど、車の運転、荒かったらどうしようと、ちょっとした心配が頭をよぎる。でも、大丈夫だった。丁寧で優しい、紳士な運転。(口は悪いけど)車は街を抜け、田舎道には入っていく。さあ、まずはサンテミリオンへ!