『春一番』 耳をそばたてる 呼吸の度に空気が爆発している 耳が痛いのに爆裂音は止む気配がない 一際大きな音をたてて 一陣の風が吹き抜けていく 身体ごと連れ攫われる バトンは既に渡されている 贈る言葉が届く気がした 誰かのハンカチを連れてきた 私の探し物は旅をしている