本州北上の旅 ～１日目～

August 11, 2010

Route:

多摩→水戸

見慣れた風景。

真夏なのにスーツを着た人々が足早に僕の横を通り過ぎていく。

平日の聖蹟桜ヶ丘駅前。

僕はまだ見ぬ風景に想いを馳せながらペダルを踏み出した。

走り出すこと数分後、なにやらチェーンから嫌な音がし始める。

チェーンの１ピースが固くホイールとうまく連結できていないようだ。

自転車から降り色々試すも直る気配がまるでない。

時間だけが刻々と過ぎていく。

とりあえず走っているうちに何とか収まってくれることを願いつつ再びこぎ出す。

この先が思いやられそうだ。

車で混雑している甲州街道を進み新宿都庁に到着。

昼と夜の顔をもつ大都心新宿。

上を見上げると夏空が広がっていた。

歴史を感じる東京日本橋。

江戸時代から交通、経済の起点となり現在まで引き継がれている。

少し足を伸ばし懐かしい場所に立ち寄る。

様々な想いが風のように過ぎ去っていった場所。

今では僕の人生を大きく変えてくれたかけがえのない場所だ。

隅田川から今話題のスカイツリーを見上げる。

隣には有名な炎のオブジェ。

この炎のオブジェ、本当は縦に建てたかったが法律の問題で横になったらしい。

やっとのことで東京砂漠を脱出。

長い長い国道６号線の旅が本番を迎える。

利根川にさしかかる。

水面が何とも言えない輝きを放っていた。

茨城に入る。

今日の目的地である水戸はまだ遥か先だ。

　　

走り始めてから距離１００㎞を越える。

さすがに疲労で身体が重くなる。

日が沈み辺りも暗くなったころ無事水戸に到着する。

一日目は予想以上に日差しが強く暑さとの戦いであった。

明日の目標は仙台。

今日より過酷な旅になりそうだ。

本日の走行距離

136.76km