最近は全国のローカル線を巡る旅をライフワークにしている濱西慎一です。

今回は、日本全国にある鉄道関係の博物館をいくつかご紹介します。

鉄道の歴史や技術に触れることができる博物館は、ファンにとってたまらないスポットです。

ぜひ次の旅の計画に役立ててください。

1. 鉄道博物館(埼玉県さいたま市)

[鉄道博物館公式サイトTOPページ]

関東エリアを代表する鉄道博物館、通称「てっぱく」。この博物館では、国鉄時代の貴重な車両が多数展示されており、鉄道ファンのみならず家族連れにも人気のスポットです。運転シミュレーターが豊富に用意されており、初心者から上級者まで楽しむことができます。

また、新幹線のカットモデルでは車両の内部構造をじっくり観察でき、鉄道の技術を深く学べる展示内容となっています。さらに、館内には駅弁を楽しめるコーナーがあり、本格的な鉄道旅気分も味わえます。

公式サイト:鉄道博物館公式サイト

2. 碓氷峠鉄道文化むら(群馬県安中市)

[碓氷峠鉄道文化むら公式サイトTOPページ]

碓氷峠で活躍した鉄道車両が多数展示されている博物館です。ここではEF63形電気機関車の運転体験ができるという、他にはない貴重な体験が楽しめます。

屋外展示には往年の列車が多数並び、歴史を感じることができます。また、トロッコ列車「シェルパくん」にも乗車可能で、自然豊かなロケーションでリラックスしながら鉄道の魅力を味わえます。

さらに、旧丸山変電所やトンネル群などの鉄道遺産も見学可能で、鉄道遺産の魅力を存分に感じられる施設です。

公式サイト:碓氷峠鉄道文化むら公式サイト

3. 京都鉄道博物館(京都府京都市)

[京都鉄道博物館公式サイトTOPページ]

関西圏を代表する鉄道博物館で、鉄道ファンなら一度は訪れるべき場所です。この博物館では、かつての蒸気機関車から新幹線まで、実物車両の展示が非常に充実しています。

特に目玉となるのは動態保存されている蒸気機関車の「SLスチーム号」で、実際に乗車して動く蒸気機関車を体験できる貴重な機会を提供しています。

鉄道ジオラマやシミュレーターもあり、大人も子どもも楽しめる内容です。また、子ども向けの体験型展示も多く、家族で訪れるのにぴったりのスポットです。

公式サイト:京都鉄道博物館公式サイト

4. リニア・鉄道館(愛知県名古屋市)

[リニア・鉄道館公式サイトTOPページ]

新幹線やリニアモーターカーを中心に展示している博物館で、未来の鉄道を感じられる施設です。展示車両の中には0系新幹線やMLX01-1(リニアモーターカー試験車両)が含まれ、鉄道技術の進化を学ぶことができます。

また、実物大の鉄道ジオラマは非常に迫力があり、鉄道ファンだけでなく幅広い層の来館者に感動を与えています。

リニア車両の内部に入れる体験もあり、子どもから大人まで楽しめる内容が盛りだくさんです。

公式サイト:リニア・鉄道館公式サイト

5. 九州鉄道記念館(福岡県北九州市)

[九州鉄道記念館公式サイトTOPページ]

九州の鉄道文化を深く知ることができる博物館です。この博物館は、レトロな駅舎をそのまま博物館に活用しており、雰囲気が非常に魅力的です。

展示車両には九州を走った名列車が並んでおり、それぞれの車両の歴史や背景を知ることができます。また、鉄道ジオラマも非常に精巧で、九州の地形を活かした情景が見どころの一つです。

さらに、手動で動かせる模型列車が人気を集めており、子どもたちにも楽しんでもらえる内容となっています。

公式サイト:九州鉄道記念館公式サイト

6. 小樽市総合博物館(北海道小樽市)

旧・小樽交通記念館として知られていた施設がリニューアルされ、小樽市総合博物館となりました。

この博物館では、北海道の鉄道史を中心に展示が行われており、特に雪国ならではの除雪車や蒸気機関車の展示が特徴です。屋外には広大な車両展示スペースがあり、自然の中で鉄道車両をじっくり観察することができます。

また、北海道特有の鉄道文化を学べる展示内容も充実しており、家族連れにも人気のスポットです。

実際に行けない人向けに、Web上で博物館を体験できるデジタルコンテンツも充実しています。

公式サイト:小樽市総合博物館公式サイト

公式サイト:小樽市総合博物館公式X

濱西慎一おすすめの鉄道系博物館【全国版】

今回ご紹介した鉄道博物館は、どれも個性的で見どころ満載です。それぞれの博物館が抱える歴史や車両の背景を知ることで、鉄道への理解がさらに深まること間違いなしです。

次回の旅の計画に、ぜひこれらのスポットを組み込んでみてください!SNSやブログではさらに詳しい情報や訪問レポートを随時アップしていますので、そちらもお楽しみに。また次回の記事でお会いしましょう!




濱西慎一が大好きな横須賀線の車両、E217系について語ります。

E217系(横須賀線)
[E217系(横須賀線)]

JR東日本の東海道線E217系が、2015年の3月に引退しましたね。でも、この事実には意外と気づいていない人も多いかも?


[E217系(東海道線)]

みなさんが東海道線といわれて思い浮かべるのは、E231系とE233系ですよね。おなじみの、オレンジとグリーンのライン。いわゆる、湘南色と呼ばれる車両です。

E231系(東海道線)
[E231系(東海道線)]

E233系(東海道線)
[E233系(東海道線)]

現在運行中の217系の概要

東日本旅客鉄道の直流近郊形電車であるE217系は、横須賀線と総武快速線で運用されていた113系の置き換え車両として1994年に営業運転を開始しました。JR化以来、近郊形車両として初めて4扉構造を採用し、車内の座席配置は通勤形向けのロングシート構造を基本にしているのが特徴です。

「スカ色」としてお馴染みの車両ですが、同じカラーを採用していた113系や115系が消滅してしまったため、現在スカ色の伝統を受け継いでいるのはE217系横須賀線・総武快速線のみとなってしまいました。戦後間もないころの80系までさかのぼる伝統色で、もとはイギリスのグレートノーザン鉄道の機関車を参考にしたものでした。それが、211系や現在の車両にまで受け継がれているわけです。

そして、これらにまぎれてこっそり湘南カラーで走行していたのが、E217系だったんです。E231系や233系との大きな違いは、前面の貫通扉です。これは非常時のために設けられたものですが、217系ではすでに廃止されたにもかかわらず、その痕跡だけがデザインとして残っているんです。横須賀線を利用している人なら、ピンとくるのかもしれませんね。そう、これは横須賀線の車両の色違いバージョンなんです。前面の貫通扉も、もとはといえば、横須賀の品川-錦糸町間のトンネルのために必要だったものなんですね。

横須賀線のブルーとホワイトのラインがオレンジと緑に塗り変えられた理由とは?

では、なぜ横須賀線のブルーとホワイトのラインが塗り変えられたのか。そのきっかけとなったのが、2004年の湘南新宿ラインの増発。それにともない、車両をすべてE231系へ統一。結果として、横須賀線の一部にE231系が乗り入れ、もともと走行していたE217系ははじき出されることになりました。

反対に車両が足りなくなった東海道線へ、2006年にE217系が3本転属されたわけです。その後、何度か横須賀線と転属を繰り返しますが、その間に走行していた湘南色のE217系は、それだけめずらしい車両だったんですね。残念ながら、2015年には完全に運行終了。東海道線はすべてE231系とE233系に統一され、二度とその姿は見られなくなってしまいました。もちろん、E217系はふたたび横須賀線に転属されて、今でも元気に活躍しています。

今後、横須賀線で使用する新型車両のタイプは?「E235系」が2020年度から順次導入中


[E235系(横須賀線)]

横須賀線などで使用のE217系が、2020年度以降、新造のE235系に順次置き換えが始まっています。横須賀線やJR総武快速線を中心に運行しているE217系は、導入からすでに30年近く経過しているため引退が近い車両として注目されています。

E235系は2015年から量産先行車として、2017年から山手線を運用している車両です。2020年から現在主力車両となっている横須賀線や総武快速線を運用するE217系が、E235系に置き換えられることになりました。車両数は11両編成が51本、4両編成が46本の合計745両です。

運用区間では以下のような営業運転で行われます。

  • 横須賀線:東京~久里浜
  • 総武快速線:東京~千葉
  • 総武本線:千葉~成東
  • 外房線:千葉~上総一ノ宮
  • 内房線:蘇我~君津
  • 成田線:佐倉~香取・成田~成田空港
  • 鹿島線:香取~鹿島神宮

E235系の特徴は?

E235系の車体は、現行のE217系と同様にステンレス製で最高速度は120km/hです。次世代列車情報管理装置である「インテロス(INTEROS)」を搭載し、大量データを扱ったり、車両設備を常時監視したりするなど、保守や故障予知として利用していきます。また、停電や異常時に車両が停車してしまうことを想定し、非常走行用電源装置も搭載されています。故障に強い車両にするためにモーターなどの主要機器は2重系で設計していることも大きな特徴です。

この他に車両設備として、空気清浄機、デジタルサイネージ、客室内防犯カメラ、ドア開閉ボタン、車椅子対応型トイレなどが設けられています。グリーン車には電源コンセントや無料公衆無線LAN、フリースペースなどが設置されていて、利用者の利便性を重視した車内設備が整っています。

E217系とE235系の比較

ここまで、E217系やE235系の特徴をそれぞれにお伝えしてきましたが、ここでは今一度E217系とE235系を比較して見てみようと思います。実際に2つの車両の特徴を比較してみると、以下のようになります。

E217系とE235系の比較

E217系

E235系

登場時期

1994年

2015年

設計思想

113系などの老朽化車両の置き換え

E217系などの後継車両、さらなる高性能化とバリアフリー化

車体

ステンレス製

ステンレス製

扉数

4扉

4扉

座席

セミクロスシート (一部車両)

ロングシート

前面デザイン

貫通扉を持つ独特なデザイン

シンプルでモダンなデザイン

内装

シンプルな内装

空気清浄機、デジタルサイネージなど、設備が充実

E217系の後続となるE235系は、見た目の違い以外にも加速性能や制動性能、省エネ性能が上がっています。バリアフリーにも配慮されていて、各車両にベビーカーや車いすを使う人が利用しやすいフリースペースが設置されているんです。ここにも色々工夫がされていて、例えば壁には2段の手すりや腰あてのクッションが付いています。

E235系の横須賀・総武快速線は、普通列車のグリーン車としては初めて公衆無線LANの導入と各座席へのコンセント設置がされました。全車がロングシートになったのもE235系からです。

濱西慎一の好きな車両ベスト1【E235系】

山手線では既に新造車両であるE235系が投入されていますが、2020年には全ての山手線車両に置き換えられました。同じように横須賀線・総武快速線にもE235系が順次導入が始まっています。このように新型車両が次々と導入されることによって、旧型国電車両が貴重な存在になりつつあります。