ハマーフジー -4ページ目
去年の今日
お母さんとお父さんとで原爆病院に行って主治医から卵巣癌ですって宣告された日。血液も人の半分も無いくらいで今すぐ輸血を…からあれよあれよでそのまま4月まで入院した。5階西病棟からは会社の喫煙所がよく見えて私がそこからお母さんに手を振ったりしてた。病院と会社を1日3回以上往復した。
去年の今日は初雪が長崎で観測されて、今日と同じでとても寒くて。浦上のバス停で泣きながら寒いなぁって考えてた。けど病気の事良く分からなくて、まさか死ぬなんて想像しなかった。大変だろうけど手術したらどうにかなるって。

けどすぐに肺への転移が見つかって、遠隔転移のステージ4。手術だって出来ない。お腹に水が10ℓも溜まって抜いても抜いても一週間もするとまた溜まる。わずかな希望で抗癌剤を投与したけど髪は抜けるし貧血になるし感染症にもなる。効果は無いのに高熱で意識朦朧としてみるみるうちに弱っていった。
体重だって半分以下になったし、寝たきりで筋肉も無くなったのにお腹だけ水が溜まっていくのは恐ろしい光景だった。
去年の今日から4月まで、気丈なお母さんが目に見えて弱り果て、治るだろうって希望を持っていたけど、泣いてしまう事があった。私の孫が見たかったなぁ、とか…泣く事や弱音が嫌いなお母さんだったのに。
下り坂を下るだけの看病は本当に本当に辛かった。

4月も退院じゃない。何処で最期を迎えますか?という選択だった。
在宅介護が始まる。
人が死ぬ瞬間。

思い出したくないけど忘れてもいけない。難しいなぁ

家に1人でいると色々考えてしまう