クレジット ・デフォルト ・スワップ (Credit default swap)の略称。
クレジット・デリバティブ の一種で、
企業の債務不履行にともなうリスク を対象にした金融派生商品 。
債務不履行のリスク(Credit risk)に対しての
プロテクション (Protection)を商品として売買する。
CDSの買い手は金利 や元本 に相当する支払いを受け取るという仕組み。
国際スワップデリバティブズ協会(ISDA)によると、
世界のCDS市場は2007年末には債務の額面残高62兆ドル規模に達したとされる。
CDSの買い手は一定の契約料を支払うことで、
ある企業の債務不履行に対するプロテクションをCDSの売り手 から買い取る。
債務不履行等が起こった場合の「損害」を軽減するという側面に注目すれば、
CDSは「債務保証」と類似の作用を有している。
ただし、それはCDSの名目的な形式にすぎず、商品としての本質 ではない。
CDSでは、金融の債権・債務とは
リスクのプロテクションだけを切り離して売買する。
もし、債務不履行が起これば債権・債務の有無によらず、
CDSの契約に基づく支払いがなされる。
したがって、CDSの買い手は債権者である必要はなく、
売り手も債務の「保証」をしているわけではない。
例えば、直接の
多大 な影響 が見込まれる者がCDSの買い手となったとする。
このケース では、CDSによりその企業の倒産 などによるリスクを
軽減することができる。
このような意味 ではCDSは有効 なリスク管理 ツール となりうる。
しかしながら、実際上のCDSの取引は、
そのようなリスクの有無とは原則 的に関係がない。
リスクのプロテクションそのものが市場を形成し、
無関係の第三者 によって自由 に売買されるマネーゲームであるということに、
その商品としての本質がある。
なお、CDSでは
米保険大手 アメリカン ・インターナショナル ・グループ (AIG)は
数千億ドルのCDSの売り手である。
AIGが破綻すれば金融市場への影響は計り知れない とされ、
経営再建 がなされることになった。