裁判員裁判では、検察官も弁護士も複数で参加する。
検察官チームはふだんから一緒に仕事している同僚や上司部下なので、役割分担がきちんとなされている。
たいてい女性が一人入り、"女性の"被害者遺族からの手紙はその"女性"検察官が読み上げることで伝わりやすさが一段と増す。
パワーポイント資料のプレゼンは、(それを作成したであろう)若手検察官が発表したりなど、チーム力が高いのである。
それに対して、弁護人チームは検察官ほどチーム力がないケースが散見される。
弁護人は必ずしも同じ事務所に所属している弁護人とは限らない。
初めて裁判員裁判を担当することになったので、経験者の弁護士の力を借りて参加するケースも珍しくはない。
裁判員裁判時代の弁護人には、裁判員の気持ちを揺り動かすことが求められる。でないと勝つのが難しいからである。
1+1が3にも4にも見えるようなチームプレイが(検察官はそれができているだけに)特に弁護人には求められる。