ジョジョの奇妙な冒険 ジョジョの奇妙な冒険

 

 

 

         

 

ジョジョの奇妙な冒険。言わずと知れた大ヒットマンガです。

個人的には、第1部から順に読む事をおススメします。

 

現在第9部が連載されていますが、相も変わらず面白い!

まさにストーリーテラー荒木飛呂彦の剛腕炸裂といったところでしょうか。

 

さてそんな数あるジョジョの物語で最も「神がかってる」と思うのが

第3部・スターダストクルセイダーズの帝王DIOとの決戦シーンですね。

今回はその辺を主観もりもりで語りたいと思います。

 

決戦が始まったタイミングでは、ジョースター一向は疎か、読者にもDIO様のスタンド「ザ・ワールド」の時を止める能力の事は明かされていません。

ザ・ワールドはどんな能力を持っているのか?そう思いながら、リアルタイムでジャンプを読んでいました。

 

先ず花京院との対決です。(確かこの回はセンターカラーだったと記憶しています)

細かい部分は端折りますが、花京院のハイエロファントの結界をDIOは破壊して花京院に向かいます。

 

この時構図の同じコマが不自然に続きます。実際私も「ん?何だ?」と思い、ページを戻して確認しました。(後で、読んだ同級生も同じ事をしてました)

で、DIOからのネタ晴らし⇒時を止める能力の事が語られます。

⇒先ずジョースター一向に先駆け、読者がDIOの能力を把握します(そうか、ポルナレフが階段を下りたのも、ヌケサクが棺に入ったのも時が止まってたからなんだ!)

⇒同時にそんな能力にどうやって対抗するのか?そもそもどうやって気付くのか?という思考で読者は一杯になります。⇒そして花京院は吹っ飛ばされます

 

花京院は、薄れゆく意識の中で「何故ハイエレファントの結界が一瞬で破られたのか」疑問に思います。何故一瞬で・・・時間の違いなく・・・まるで時間が止まったような・・・と思考を重ねて、花京院がDIOの能力に気付きます。

 

あぁ、花京院が気付いた!と読者も思います。これは、ポルナレフでも条太郎でもダメで、花京院だから気付けた事だと思います(ジョセフなら気付けたかもとは思います)でも花京院は死にかけています。どうやって皆に伝えるのか?

 

花京院は最後のエメラルドスプラッシュを時計塔に放ちます。

DIO「最後の悪あがきか」

ジョセフ「花京院はそんな無意味な事をする奴じあない。何か意味があるはずじゃ」

この時点で読者は手に汗握ります。そうです、策士ジョセフなら気付くはずです、メッセージを受け取ったのがジョセフで良かった、ポルナレフじゃなくて良かった(笑)

 

時計塔を壊す・・・時計を止める・・・時を止める!!

ジョセフは気付きます。花京院からのメッセージをしっかりと受け止めます。

「ジョセフが気付いたー!!」読者も歓喜です。

⇒tobe Continue となります。

 

如何に無駄なく、無理なく、ストーリーに組み込まれてDIOのスタンド能力の説明がジョースター一向と読者に共有されているか!

上記を踏まえて再読してみて下さい。