先日、普通に食した日清のラーメン屋さん 札幌みそ味。
これぞ、昔ながらのインスタントラーメン、といった印象だった。
子供のころ、家でインスタントラーメンはよく食べていた。
ラーメンというものは、こういう食べ物だ、というものが自分の中に出来上がっていた。
しかし、ものの味がわかるようになってから外で食べたラーメンに衝撃を受けた記憶がある。
スープをすすり、麺をいただく。
インスタントラーメンとはまったく別の食べ物だった。
それまで、インスタントラーメンは美味いと思って生きてきたのだが、今ここで食べている中華料理屋のラーメンは、見た目は似ているが食べてみると何もかもが違う。
これがラーメンなのであれば、今まで食べてきたものは何なんだ!
今までの人生を否定されているような感覚だった。
こんなところで自我を否定されてたまるか!
ということで、私はラーメンとインスタントラーメンは別のジャンルだと思うことにしたのだった。
そうすることで、インスタントラーメンも美味しくいただけるようになり、今日までその感覚で生きている。
うどん、そば、ラーメン、インスタントラーメン、これらが私の中では横並びなのである。
あれから技術は進歩し、インスタントラーメンであってもかなり本物のラーメンに近づいてきたものもある。
でもやっぱり、どこかが違うんだ。
インスタントラーメンは、ラーメンにはなれない。なってはいけないんだと思う。
何やら少し話が逸れてしまったが、この日清のラーメン屋さんは、そのころの私の記憶を鮮明に蘇えらせるのに充分だった。
これが、私がかつて愛した味だ。
そのまま、そっとしておきたい気持ちもあるが、やっぱり少しアレンジしよう。
麺を固めにするために、ゆで時間を短縮。
スープに味噌感を出すために、単純に味噌を追加。
出来上がった絵は↓こちら。
トッピング:
・キャベツ(1~2枚ぐらい)
・かいわれ (ひとつまみ)
・煮玉子 (1個)
・メンマ (5切れぐらい)
・かまぼこ (3切れ)
・七味 (添付品)
アレンジ:
・味噌 大さじ1
・ゆで時間 4分→3分30秒
作り置きのチャーシューを切らしていたので、今日はチャーシューなしで。
いざ、実食っ!
うん、味噌の風味が生きている。これはヒットだ。
でも、麺は好みの硬さにはなっていないなぁ。もう少し短くした方が良いのかなぁ。
いろいろと次のアレンジを思案しているところで、ふと気が付いた。
もしかしたら、これはラーメンになってはいけない代表作なのかも知れない、と。
インスタントラーメンとしては十分美味しい。
だから、その地位は侵してはならないもののような気がした。
むしろ、そうであることを望んでいる商品だと思えてきた。
ごめんよぉ。日清のラーメン屋さん。
今度は、同じ日清食品でラーメンになることに挑戦しているラ王で遊んでみることにするよ。
そのなつかしい味、守り続けてください。