天然元号ジミーちゃん | Still Love You Guys

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Bless BTS and Jimin

更新遅れててごめんなさい。
しかも真面目な記事を書こうと思ってましたが、脱線した話になってしまいました。

「天然」
性格・キャラクターの表現として当たり前のように使われる言葉ですね。
素直かつマイペースで、打算のないとぼけた言動が可愛らしい人。
そう、ご存知の通りテテのことです。
風変わりとも取れますが、それよりも天然という表現には愛されキャラというイメージが強いですよね。

ところでテテを語る上でも欠かせない「天然」のルーツを知る方はどれくらいいらっしゃるのでしょう。
タイトル見てジミンちゃんシリーズだと思って来たのに!
と思われた方ごめんなさい、違います。タイトルは我らがジミンシィのことではありません。
芸人・ジミー大西のことです。


ジミーとジミン。名前は一文字違いですがゴリラと天使くらいの差があります。
すみません、このジミンちゃんを貼りたかっただけです。まさに奇跡の一枚。



この隙しかないジミンさんならちょっとジミーみがあるかも(無理やり結びつけようとするな)

それはおいといて、実はこのおっさんジミー大西ことジミーちゃんが天然という言葉の元になった人物なのです。
萩本欽一がジミーちゃんのお笑いにものすごい才能じゃないか?と目をつけて対談したところ、狙ってやっているのではなく素だということがわかり「天然じゃないか」と発言したことがきっかけだそうです。
今のような愛されキャラという意味ではなく、「残念なやつ」というニュアンスが強かったとか。
それでもジミーちゃんがいなかったら天然という言葉は生まれなかったかもしれないわけですね。

そんな天然のパイオニア?ジミー大西自体をよく知らない方もいるかもしれませんが、世代によっては無理もありません。
太陽の塔で有名な岡本太郎に才能を見出され画家に転身し、長いことテレビ出演は限定的でした。
私はジミーちゃんの作品をスマホ上でしか見たことないんですが、強烈な個性があり色彩感覚が素晴らしいと思いました(小並感)。
芸術のことはよくわかりませんが惹き込まれる絵で私は好きです。
ここ5年ほど絵を描くモチベーションは下がっていたようですが、上の写真にあるように、イオンのエコバッグのデザインを手掛けたりしています。

画家への転身後も年末の笑ってはいけないシリーズには未公開シーンに回されることはあるものの、VTRでほぼ毎年出演しています。
現在のジミーちゃんの知名度はガキ使で持っているといっても過言ではないんじゃないでしょうか。
逆に言えばガキ使でしかほとんど見かけないので「あの人は結局のところ何者?」と疑問に思っている方も多いかもしれません。私もそうでした。
ジミーちゃんに対する知識がゼロだったのであのキャラをどう受け止めればいいのかわかりませんでした。

ガキ使に出てるのを見かけても「芸人なのかすらわからない変なおっさん」という認識でスルーしていた私ですが、ジミーちゃんに注目するようになったきっかけはアマゾンプライム限定・松ちゃんの芸人密室バラエティ「ドキュメンタルシリーズ」の存在を知ったことでした。知人に薦められまして。
10名の芸人が部屋に集まり、自腹で100万円を持ち寄って完全フリースタイルでお互いを笑わせ合うゲームです。6時間のうち3回以上笑わないことが生き残る条件で、最後に残った者および残った者の中で一番ポイントを稼いだ芸人が1000万円を持って帰れます。
説明しておいてなんですが、下ネタがけっこうえげつないので安易にオススメできません。番組側もテレビでは見れない際どい笑いをウリにしたいのか、下ネタを讃賞してすらいます。
なにせフリースタイルなので、芸人としての力量が浮き彫りになってしまうのがこの番組の面白いところでもあり、恐ろしいところでもあります。
積極的に破壊力あるボケを仕掛けたり、面白い空気になるように上手いことフリやツッコミができる芸人さんは評価が高く、守りに入ってばかりで何も面白いことをしなかったり空回りしてばかりの芸人さんの株は地に落ちます笑
現在シーズン8まで公開されていて、ジミーちゃんはそのうち5回も出演しています。
ジミーちゃんは空気を一切読まずに序盤から攻めて攻めまくるスタイルで、序盤からド下ネタをぶっ放す爆弾のような男です。ただ驚くほどゲラなのですぐに脱落してしまうんですが…
とにかく私はドキュメンタルを見てジミーちゃんが好きになりました。仕掛けてる時より意図せぬ発言が面白いんですがそれも天然ならではですね。
シーズン重ねるごとに手の内が読まれてしまってみんなジミーちゃんに対する耐性がつき、不完全燃焼のまま終わる(つまり滑ってる)ことも多くなっていますが、私は未だにお気に入りです。

画家としてもすごい才能を持っているジミーちゃんですが、芸人としても明石家さんま、島田紳助、ダウンタウン、ビートたけしなど錚々たるメンバーたちに認められています。
芸人としてパッとしないからお絵描きを始めたとかじゃなく、お笑いの才能も惜しまれながら画家になったんですね。
しかし芸人としては素晴らしいけど、社会人としては本当に心配になるレベルです。
私の親と同世代であり既婚者でもあるジミーちゃんを心配するのもおかしな話ですが、ジミーちゃんには

・小学2年生まで言葉を喋れなかった
・運動神経は良く野球ができ、推薦で高校に進学するもサインが覚えられず戦力外になった
・頭が悪すぎてどこにも就職できず、担任の先生のコネで吉本に裏方として入社
・運転免許の学科試験に通らず、免許の取得まで半年の歳月を費やす
・1ヶ月に6回の交通違反を切られ、警察から精神科に行けと言われる
・みんなが真剣な顔をしていると笑ってしまう悩みを相談し、専門家から「人間なら普通そのような行動はしない」と言われる
・ジミーちゃんの結婚式で浅田美代子さんにジミーちゃんの奥様になる人は動物愛護のお仕事をしているに違いないと勝手に決めつけられる。つまり浅田美代子さんにとってジミーちゃんは動物と同等
・芸人としてのモチベーションが下がっていたときに「ストリッパーのヒモになる」と宣言
・エ◯サイトの見過ぎで40万円を請求される
・インタビューで「今の若者に足りないものは?」という質問にフ◯ゾクのことを熱弁する
・モテたいがために150万円をかけて顎の整形手術を受けるも見た目はほぼ変わらず

などの伝説がたくさんあります。
ただの天然というレベルではないですね。
頭を掻きむしる癖も見てて気持ちの良いものではありません。
ネタもお下劣だし、見た目も清潔感あるとは言えないので無理な人はほんとに無理だと思います。
私もジミーちゃんが画面越しに見る芸人じゃなくて同じ職場の人や家族だったら発狂するかもしれません笑
だけどそうじゃないので私は憎めないです。
裏表まったくなさそうなのが良いのかな。常に困り顔なところも、あの屈託のない笑顔も可愛く見えてくることがあります。

私は今まで、トークが上手くて頭の回転が速い人が芸人として最高の才能だと思っていました。
実際そういう人が番組を持ったり、司会者として成り上がりますよね。
だけどジミーちゃんのことを知ってから、結局のところ笑いの神に愛される最強属性は天然かもしれないと思うようになりました。
笑いを自力で引き寄せるのではなく、存在自体が笑いになるということですからね。
天然は手に入れようと思って手に入れられるものではないですし、芸人からすればこの上なくうらやましいと思います。

さんまさんはジミーちゃんの育ての親と言ってもいいくらいの恩人で、一歩間違えれば一生社会不適合者扱いのジミーちゃんをテレビの人気者になるよう育て上げたんだから偉大ですよね。
Netflixで配信されているドラマに、さんまさんプロデュースのジミーちゃんの半生とジミーちゃんとさんまさんの絆を描いたその名も「Jimmy」というドラマがあって、最近全話視聴したんです。


さんまさんプロデュースのドラマでさんまさんとジミーちゃんの関係に焦点を当てているので、実質ダブル主人公みたいなものです。
最初は小出恵介がさんま役を演じて撮り終わっていましたが、小出恵介のスキャンダルにより玉山鉄二代役でもう一度撮り直して完成しました。すごい話ですよね。お蔵入りにならなくて本当に良かった。
玉鉄のさんまさんとても良かったです。演技うんぬんじゃなく、さんまさんのキャラクター自体がドラマだからって聖人すぎじゃね?と思うところはありましたけど。モテモテだわ面倒見はいいわ懐は広いわ。顔も性格も良い完璧人間でした。
たださんまさんの面白ければ全て良し!っていう価値観は伝わってきて良かったです。
ジミー役は中尾明慶くんで彼の演技がまた素晴らしいです。ジミーちゃん自身も「僕よりジミー大西を演じるのが上手い(?)」と絶賛していました。中尾くんはその発言に困惑してました笑
ドラマではジミーちゃんがひたすらさんまさん大好きで忠犬のように崇拝し同時に甘えている感じが強かったですが、最終話では無事思いを伝え合って相思相愛になりました。
ドラマの影響でさんまさんとジミーちゃんが一緒に出ている番組をYouTubeでいくつかみましたが、色眼鏡かもしれないけど私の目にはさんまさんも同じくらいジミーちゃん大好きに見えましたね。
どこまで本気かわからないけど、ジミーちゃんに対して独占欲出したり、ジミーちゃんに言い過ぎな人に対しては怒ったり、心から楽しそうにジミーちゃんのことを語ったり。
あまりにも違う2人なのにお互い愛を感じます。たとえさんまさんとジミーちゃんが好きじゃなくてもこの関係性は素敵だと思わずにはいられません。
BTSでいうナムさんとテテみたいな関係ですかね。
いじめられっ子から吉本の裏方へ、さんまファミリーの一員へ、そして画家へ…
ジミーちゃんの人生、ドラマになるのも納得の波乱万丈です。

ジミーちゃんの伝説的エピソードを知ってしまうとテテの天然はひたすら可愛いだけで至って健全だなと思いますね。
むしろあの美しい顔に天然属性まであるって贅沢すぎるような気もします笑
本当に愛されるためだけに生まれてきたのかなってくらいの。
ジミー大西はもはや天然という言葉で括れる人ではないと私は思っているので…
でも、1つ思うのはこういう人って悩み少なそうで何も考えてないように見えるけど、きっとそうじゃないんですよね。
自分の居場所に悩んだり、自信をなくすことがあるはずなんです。
天然ってだけで他の人より苦労少ないんだろうなぁと決めつけるのは違いますよね。
ジミーちゃんのドラマでジミーちゃんが取る行動はかなりブレブレで、かなりのヘタレで優柔不断なのですが、それも自信のなさや不安感から来るものなのかなあと思っていました。
誰かに頼らないと生きていけない弱さみたいなものがドラマのジミーちゃんから感じられたんです。
生まれ持った性格や周りの人間にどれだけ恵まれているように見えても、表面だけを見て全てを決めつける人間にはならないようにしたいです。
そんなことを思わせてくれるいいドラマでした。
という壮大なドラマの感想でした。
ドラマみるのに時間とられて全然ブログ進みませんでした。

真面目な記事も出来るだけ早く書きます!

画像たくさんお借りしました