ご無沙汰しております。
という言葉では足りないほど、遠のいてしまっていましたね。前から読んでくださっていた方にはたいへん申し訳ございません。
私は変わらず元気に過ごしています。
ただ、BTSやK-POPを掘り下げられるようなアンテナを張ることができなくなってました。というか、更新空く前から既にできなくなってました。
そうして気づけば半年間放置という結果になりました。
でもクオズの尊さは永遠です!
この半年間は何を隠そう、阪神タイガースの応援に夢中でした。
関西にお住まいの方なら特に、野球に興味がなくとも耳にしていると思うのですが、阪神タイガースは18年ぶりのリーグ優勝を成し遂げました!
私がファンになった年に優勝するなんて🏆
今までスポーツ選手を本格的に推したことはなかったのですが、アイドルと似てるところもあり、違うところもありで興味深いです。
というわけで、両方推したからこそわかる両者の共通点や違いをまとめてみようと思います。
プロ野球は基本的に男が主体なので、アイドルも主に男を視点に語っていこうと思います。
アイドルは芸能事務所に所属し、主にグループで活動しますが、野球選手も球団に所属し、チームで活動するという点では同じです。
最大の共通点はファンとスポンサーの存在であり、どちらの職業もそれらによって支えられているということです。
アイドルは音楽とダンスで、アスリートはプレーで魅せるお仕事です。
しかし、アイドルに求められるのは必ずしもレベルの高い歌唱やパフォーマンスだけではありません。
日本は特にそういう傾向がありますが、どちらかというと顔の良さ、キャラ立ち、表現力、ファンサ、トーク力・コメント力の高さなどが求められます。
日本のアイドルに関しては、「実力<魅力」と言えるかもしれません。
また歌とダンスだけでなく、俳優・タレント・モデル・舞台などの仕事をもらってマルチに活動することが多いです。演技力やスタイルの良さも武器になります。
韓国のアイドルは日本よりはるかに実力重視だと思いますが、魅力も同じくらい大事です。
「実力<=魅力」と言ったところでしょうか。韓国の方が実力と魅力が直結しやすいイメージがありますね。
アイドルの成功には音楽性や事務所の力が強く影響しますが、実力がないと韓国では致命的な欠点となり批判されてしまいます。
デビューからほぼ完成された状態にするために、練習生は歌(ラップ)とダンスのトレーニングに明け暮れます。
そしてデビュー後も、グループ活動を続ける限り、ファンと大衆の期待に応えるカムバックをするべく練習に励み続ける必要があります。
筋力とスタミナを必要とするK-POPナムジャアイドルのダンスは個人的にほぼスポーツだと思っています。
野球選手はシーズン中に週に6回試合をして、終われば移動して、練習して、また試合という生活を半年間続けるわけですが、K-POPアイドルのワールドツアーもそれに匹敵するハードさがあるかもしれません。
特に移動が過酷だと思います。海外公演が多いので、韓国と海外を行ったり来たりする必要があります。そして慣れない地で時差ボケと戦いながら連日公演をして、公演の疲れを抱えたまま飛行機に乗るという生活になります。飛行機移動もかなりしんどいですからね。
K-POPアイドルは基本的に練習して、カムバックして、ツアーして、また練習という生活です。ツアーができるという時点で、売れている想定ではありますが。
加えて体型維持など、容姿にも気を遣わなければいけない仕事。心身を疲弊して、休養するアイドルが多いのも不思議ではありません。
個人的にK-POPアイドルは日本のアイドルとアスリートの中間のイメージかなと思っています。
日本はアイドルにストイックな姿より、自然体な姿を求める気がします。カリスマ性よりも身近に感じたいというファン心理が働くんですかね。
公演でも迫力があって完成度の高いパフォーマンスが観たい!というより、一緒に楽しんでたくさんファンサもらって盛り上がれたらいいって感じです。
野球選手は、清々しいほど徹底的な実力社会です。「実力=魅力」であり、実力が魅力そのものになります。
私もそうですが、プロ野球ファンが一番嬉しいのは贔屓の球団がたくさん勝つことです。チームが強過ぎて困ることはありません。チームを強くし、勝ちに貢献してくれる選手をみんな応援するものです。
アイドルは実力を魅力で補える部分がありますが、野球選手はいくら顔が良くても、人柄が良くても、キャラが立っていても、野球で結果を出さなければほとんど見向きもされません。
まずは選手としての評価が絶対的で、人間的な魅力を見てもらえるのはその次です。
野球選手はチームの成績だけではなく、個人の成績が常に付きまといます。成績上に表れる数字が選手としての格を示すステータスになり、起用や移籍に関わってきます。選手にとっては数字が全てと言っても過言ではありません。
成績はさらに、各選手の年俸も左右します。チームへの貢献度と個人成績はある程度比例しますが、たとえチームの成績が振るわなくとも個人成績が良ければ年俸が上がる可能性はあるし、逆にチームが好調でも個人成績が振るわなかったら年俸は下がる可能性があります。
しかしどんなに良いピッチャーでも打たれる時は打たれるし、どんなに良いバッターでも打てない時は打てません。
バッターなんて、一番成績の良い選手でもだいたい10打席中7打席はアウトになります。ピッチャーも1球甘いボールを投げただけでそれをホームランにされてそのまま敗戦する、ということもあります。
でもそれが野球の面白さでもあります。絶対に打つ、絶対に抑えるとわかっていたら面白くないので。
さらにプロ野球選手は年間143試合もするわけですが、最初から最後まで絶好調ってことはまずありません。どうしても調子を崩す時期というのは出てきます。調子を崩すきっかけは疲れだったり、怪我だったり、精神的なものだったり選手によって様々です。
調子が悪いなりにどうやりくりするか、いかに修正していけるかが一流への分かれ道と言えます。この選手で勝負してダメだったらしょうがないと思ってもらえるような、監督にもファンにも信頼される選手になれたら立派です。
活躍できなければ見向きもされないプロの世界ですが、まずプロ野球選手になれるだけでも相当すごいことで、選び抜かれた存在なんですよね。
でも、せっかくプロ野球選手になれたのに2軍から1軍に上がれない選手は山ほどいます。また1シーズンだけ目覚ましい活躍をして、次のシーズンは伸び悩む選手もザラにいます。
何年もレギュラーを張って良い成績を残し続けられる選手なんて本当に一握りです。その中でもリーグトップクラスの成績を残してタイトル獲れるような選手はマジで化け物レベルです。
上記でプロ野球選手になれるだけでもすごいと申し上げましたが、K-POPアイドルへの道もなかなか険しいと思います。
特に大手の事務所は入りたくて入れるものではありません。ものすごい倍率のオーディションに合格するか、入りたい事務所に奇跡的にスカウトされるかです。
事務所に入れたとして、事務所は必ずデビューする人数以上の候補生を抱えているため、椅子の取り合いになります。
小さい事務所なら比較的スムーズにデビューできるかもしれませんが、事務所の力で注目度が段違いなため、なかなか成功するグループは少ないと思います。簡単に第2のBTSにはなれません。
デビューした後も、既に地位を築いている先輩グループの人気に肩を並べられる保証はありません。そこは本人らの努力よりも事務所の売り出し方が大事になってきます。
野球選手はたとえプロ1年目のルーキーであっても、使われる限りはある程度の結果を出すことが求められます。ただし、ルーキーはやはり経験値の低さやプロ生活への順応などで苦労する部分があるのはファンもわかっているので、結果を出せなかった時の怒りの矛先は本人よりも起用した首脳陣に行くことが多いです。
野球のようにハッキリした勝ち負けと順位こそないものの、アイドルは常に競争と重圧の中で生きていると言えるかもしれません。だからこそ、事務所が正しく導き、上手く管理してあげることが大事です。
野球選手は、戦力外通告を受けて退団することがあります。戦力外通告は意味合い的にはクビです。しかし、その選手が必ずしもプロ失格レベルの実力だとは限りません。
まず、球団が抱えられる選手の数には上限があります。今は主力として活躍している選手たちも、いずれは衰えて引退します。主力が抜けるまでに後釜を育てなければチームはただ弱体化するだけです。
そこで重要なのは若さと伸びしろです。だから球団はドラフトで新しい戦力を入れ、将来的なエースやレギュラーに育てようとします。
レギュラーを取れる選手がいる一方で、取れない選手が必ず出てきます。1軍に定着できないまま30歳前後の年齢になると、新しい戦力も毎年入ってくる中で球団も抱え続けるのが難しくなってきます。
野球選手は勝負の世界で生きています。この試合で勝てなかったら優勝を逃すとか、この試合で勝てなかったからシーズン終了とか緊迫した試合をすることも多いです。
それと同時に仲間内での競争も激しくて、皆ポジション争いに必死なわけです。そこでチャンスをものにできなかった選手が戦力外の筆頭に上がってしまうわけですね。
球団の指導や環境が合わない選手もいますし、まだ現役を続けられるうちに手放してあげるのがその選手のためになるという場合もあります。移籍した先で嘘みたいに活躍する選手もいます。
アイドルグループも少し似ていて、今事務所の稼ぎ頭となっているグループの人気もいずれは下火になります。メンバーたちはグループ活動より個人の仕事を増やしていく時期に入ります。特にK-POPは旬が短いので、事務所は新しいグループに投資していく必要があります。
でも野球選手の戦力外通告は例えるなら、既にデビューさせたグループのメンバーに事務所が脱退を要請するようなものなんですよね。
自分の意志でグループを抜けることはあっても、事務所側がメンバーを切るなんて不祥事などよっぽどの場合のみだと思います。
一方でプロ野球選手はデビューした後でも成績を付けられ、成績が残せないと生き残れない厳しい世界なのです。
阪神タイガースは日本で一番人気の球団です。関西のみならず日本全国にファンがいます。でもよく考えると、18年間も優勝できなかった球団がなぜそんなに人気なのか?と思いますよね。
先ほど贔屓のチームは強ければ強いほど良いと申し上げました。それは間違いないです。ですが、一番強いチームが必ずしも一番人気だとは限らないのです。
アイドルも一番実力のあるグループが一番人気だとは限りませんよね。事務所の大きい方が人気だったり、話題性を持って行った方が人気だったりします。
プロ野球も同じです。球団にはそれぞれ本拠地としている地域がありますが、本拠地を中心にファン層を広げています。
関西在住だと、テレビで放送されるのはだいたい阪神の試合で、ローカルニュースで取り上げられるのもだいたい阪神の話題で、試合を観に行こうと思えばすぐに行けるのも阪神です。
家族や友達も阪神ファンが多く、生活する上で最も身近に感じられる阪神を自然と応援するようになってしまうのはある意味当然と言えます。何を隠そう私がそうでしたので笑
同じく関西を本拠地とするオリックスも、今年含めてリーグを3連覇しているとても強くて魅力的なチームです。
それでも阪神タイガースの方が人気がある理由は、リーグの違いだと思います。
かつての巨人はスター選手だらけの常勝チームでした。巨人戦だけテレビで放送されているなんて時代もあったそうです。阪神タイガースは巨人と同じセ・リーグ、また関西の代表として、関東を代表する巨人のライバルとして位置づけられています。黄金期の巨人がセ・リーグの人気を確固たるものにしてくれたので、阪神も注目を浴びることになったのだと思います。
愛知を本拠地とする中日ドラゴンズは去年に引き続き最下位に沈むなど低迷していますが、観客動員数はセ・パ全12球団の中でも上位を記録しています。
こう見ると優勝することが全てではないし、優勝するチームが必ずしも圧倒的な支持を受けるわけではないことがわかります。私たちにとってはあくまで娯楽の1つであり、優勝できなくても野球は十分に楽しめます。
だけど選手は勝ち負けや生き残りを懸けて野球人生を送っていますし、上を目指すというモチベーションがないとチームは絶対に伸びません。
観客からお金をもらって試合を観てもらう限り、目標もなく勝ちへの執念もない試合をするわけにはいかないんですね。ただの娯楽だとしても、盛り上がらないと意味がないので。
アイドル界でいうとAKB48がブレイクして、各地方にSKEやNMBなどが出来て、地方の劇場で主に公演をやっているという状況が近いのかなと思います。
その中でもNMBだと山本彩さん、渋谷凪咲さんなど人気の突出したメンバーが全国区に出て行って、人気タレントとして活躍していますよね。
阪神タイガースもたぶんそんな感じで全国的に人気になっていったんじゃないでしょうか?(適当)
スポーツは老若男女楽しめるので、野球の方が他人におすすめしやすい、共通の話題にしやすいコンテンツだと思います。
アイドルは容姿や音楽などで好みの違いが如実に出てしまいますからね。
野球は家族全員が同じチームを応援しても全く不思議ではないですが、家族全員が同じアイドルを推すって話はあまり聞かないような…笑 中にはそんな家族もいるんでしょうけどね。
ただ、活動の幅はアイドルの方が広いと思います。上記にも書いていますが音楽活動、演技、タレントなど幅広いです。
いろんな仕事をさせてもらえる反面、本業の歌手・役者がいる世界で勝負するのはなかなかタフだと思います。
アイドルが演技の仕事をすることは日韓共に多いですが、起用する側はアイドルに抜群の演技力を求めているわけではないと思います。
知名度が高くて旬だから使ってもらえる、悪く言えば客寄せパンダ的な扱いだと思うんですよね。そんな需要の中で1人の役者として認めてもらうためには人一倍の努力と情熱が必要だし、何年もキャリアを積まなければなりません。
個人的に岡田准一さんなどはアイドル出身だけど役者として認められてる存在だと思います。
野球選手は現役を続けるうちは野球に集中せざるをえません。それが仕事だし、そうでなければ生き残れないからです。シーズンが終わっても、次のシーズンに向けてステップアップの準備をします。
その代わり当たり前ですけど引退後は自由です。
元阪神タイガースの鳥谷さんや糸井さんのようにすっかりお茶の間の人気タレントとなる選手もいます。お店を出したりする選手もいますし、解説者になる選手もいますし、指導者として引退後も球団に貢献する選手もいます。
アイドルといえばデリケートなのが恋愛問題です。
同世代や歳下の疑似恋愛を楽しむファンが多いため、誰かのものになってほしくないというファン心理が働きます。
恋愛絡みではっちゃけすぎるとお茶の間の好感度を下げるリスクがあり、好感度を下げるとスポンサーも離れるなど何も良いことがありません。
恋愛がダメなわけではないけど、遊びではなく誠実なお付き合いをして、極力(できれば結婚を発表するまで)バレないようにするマナーがあればまだダメージは少ないと思います。
対して、アスリートは恋愛に関しては自由度が高いです。しかもモテます。
プロで活躍できるほど優秀な肉体を持っていて、お金をたくさん稼いでいる人間がモテないはずありません。
アイドルと同じ感覚で推しているファンは「彼女いたらショック!」ってなると思いますけど、あくまでプレーで魅了するのが野球選手の仕事です。
だいたいの野球ファンは異性としてより、選手として魅力を感じさせてくれる方が嬉しいと思います。彼女がいようがいまいが、既婚者だろうが独身だろうが、活躍してくれればそれでいいのです。
なので野球選手はよっぽど下衆なことをするか、法に触れない限りは遊んでも大したダメージはありません。野球で結果を出していればむしろネタにされるくらいじゃないでしょうか。
そしてわりと早いうちに結婚する人が多いです。野球選手は年間の試合数も遠征も多く、プロで通用する体づくりのための食事管理も1人では大変です。早いことパートナーを見つけて支えてもらった方が野球人生にとってもプラスだったりするんだと思います。
アイドルとアスリートはどちらも人前に出る職業であるため、心ない誹謗中傷を受けることがあります。SNSをやっている選手はけっこういるので、嫌でも目に入ってしまいます。
野球選手は野球で飯を食ってる以上、不甲斐ないプレーを見せたらある程度批判されることは覚悟するべきです。
しかし、中にはプレーへの叱咤激励の範疇を超えたタチの悪い中傷をする人間がいます。匿名なのをいいことに、ストレスの捌け口にしてるだけで、おそらく有名なら誰でも良いんだと思います。ただ有名なだけで天狗になっている、調子に乗っていると僻んで批判してくる人間はいるものです。
アイドルも何もしてもなくてもアンチが出てくる仕事なので、失言や炎上などしようものなら鬼の首を取ったかのごとく標的にされます。
面識のない人間が、人生を狂わされたのかってくらいの口ぶりで罵倒してくるのは非常に不愉快だし怖さも感じると思います。
この仕事を続ける以上避けては通れない道ではありますが、誹謗中傷する人間がきちんと制裁を受ける社会を作らないといけないですね。
以上、久々の投稿でした。やっぱ書きたいことをまとめるのは大変ですね…
もう完全にブログ辞めたんだなと思ってしまわれた方、気まぐれな私をお許しください。
次と更新が丸1年後とかになっても驚かないでもらえると嬉しいです笑
ではまた!