「僕等がいた」
その頃
矢野と高橋はまぎれもなくそこにいた
でも
自分はあの頃
確かにそこにいたんだけれども
はたして彼女はそこにいたんだろうかって
思ったよ
今でもオレは純愛を探してる
これからだって運命的な出会いはあるはずさ
思い出ってヤツは都合よく美しく変換されてしまうもので
主観的すぎてしまう
まぁオレの過去の日記だって相手が見たら
違うじゃんて思われる部分があったりしてね
でも自分は常に
純粋に相手の反応と自分の感情だけで判断する
だからその瞬間瞬間が
リアルにフォルダに整理されるってわけ
なんか最近二股だなんだって騒がせてるバカ俳優がいるみたいですけれども
まぁそんなバカを好きになっちゃうオンナもオンナだってゆうね
浮気するヤツって
相手のことをホント信じてないんでしょ
てか相手もピュアに彼のことを愛してたんだろうかって思うよ
でも恋愛ってヤツはいやらしいもので
好きな度合いで上下関係が生まれるわけさ
自分のことを好きだっていう気持ちをもてあそんじゃうこともあるし
その逆もあるわけ
好きになったほうが負けっていうのはそういうこと
好きになったほうは相手が望むことをかなえてあげたいって思い
好きになられたほうは相手の思いを受け止められるかどうかを葛藤してる
そこにごまかしやウソが生まれる
相手を傷つけまいとするがゆえのウソ
ウソも方便
一つウソをつけば
ずっとウソをつき続けなければならない
ウソを撤回するのは相当の勇気がいるからね
ウソをつかれるってことは
信じられてないってことで
それほど大切な存在ではないってこと
以前つきあってた彼女が
オレの目の前で友達との約束ドタキャンしたんだけども
テキトーな理由をメールで打っててがっかりしたことがある
その不誠実さはいつか自分にも向けられる
7年もの間
相手を信じ続けた矢野と高橋
そんな二人の間にも一つだけウソが生まれるんだけれども
矢野のウソは
高橋を愛する自分の気持ちに対するウソ
ウソといえど
この物語にはニセモノの気持ちなんて微塵もない
だからこそ
二人は結ばれることができたってわけ
自分が今だに高校時代の恋愛を忘れられないのは
あのときの二人は確かに真剣に
ウソのない恋愛をしてたから
相手を好きでいられるかどうかは
自分を信じる相手の気持ちに応えたいっていう気持ちがあるかどうか
オレを信じてくれてウソをつかない女の子がいたら
永遠に好きでいられるって思う
でも昔みたいに
ウソをつかない女の子なんて今はほとんどいない
まぁそれだけ今のオレには魅力がないんだろう
だからいつまでもオレの高橋はみつからない
でも決して諦めることなく
今でも自分を本当に信じてくれる存在をさがしてるんだ
自分が信じた子に対しては
全てリアルにぶつかってみる
自分が言ったことや気持ちには決してウソはない
そしてオレにとっての高橋が見つけられたなら
これまでの失望や
不信感は
全て消えてなくなるって信じてるからさ