
最近アニメの感想とブーシュカしかネタにしてなかったので、
小説書きました*・v・*
一話完結です。
読んで感想くーださい♪♪*^v^*
*
教師は頭を悩ませていた。
どうやら学校内で喫煙をしている生徒がいるらしい。
未成年がタバコを吸うことは法律で固く禁止されており、善くないことなのだ。
しかし教師は常に生徒全員の行動を監視しているわけではない。
なにか良い方法はないものだろうか。
「それなら我が校もロボットを取り入れましょう」
ロボットは翌日に届けられた。
ダンボールに梱包されたそのロボットは四角いボディに白の塗装を施した昭和デザインのロボットだった。
科学の技術が進み、学校や家庭でロボットが身近になった。
人間的な動きを取り入れたロボットは珍しくなくなったが、企業や安い値段の物によっては古臭いデザインの代物も多い。
さてこの喫煙防止ロボット。
背中にあるスイッチを押せば、あとは自動的に喫煙している生徒を捕まえて説教を始めてくれるらしい。
早速教師が電源を入れる。
するとロボットの目が赤く光り、ゆるゆると移動を開始する。
職員室に集まった教師たちが感嘆の声を上げる。
しかしその期待に反してロボットの性能があまりにもお粗末なものであることを教師たちは思い知る。
「どうなっとるんですか。お宅の会社で買わせていただいた喫煙防止ロボット。
あれね、電源入れたと同時にロボットがタバコを吸っていた職員を捕まえて説教を始めたんですよ。
職員は捕まえなくていいんですよ!
付属の取扱説明書には『スイッチを押すだけ』としか書かれてないし。
生徒のみを見分けて捕まえる機能を付けてください! お願いしますよ。
失礼します」
そう伝えて教師は受話器をガチャンと置いた。
二日後、新しいロボットが送り届けられた。
見た目はあまり変わっていないが、後頭部に相当する部位にシールが貼ってある。
そのシールには「生徒用」と書かれている。
とにかくこれでタバコを吸っている生徒のみを見分けて捕まえてくれるロボットになったわけだ。
教師が電源を入れるとロボットは目を赤く光らせ、ゆるゆると移動を始めた。
しかし…
「ちょっといいですかね。
生徒を見分ける機能を付けてくださいと以前お伝えしましたがね、ダメだったんですよ。
今度は二十代の若い教師が捕まりました。えぇ。
もう少し年齢を正確に見極められるようなロボットにはなりませんかね。
それともう一つ要望があるんですが、このロボットには腕は付いてないんですか?
ロボット単体ではドアを開けることができないので不便なんですよね。
腕が付いたやつをお願いします。
失礼します」
そう伝えて教師は受話器を静かに置いた。
三日後、さらに進化したロボットが届いた。
胴体から二本の腕が生え、ドアを認識して自動で開閉する機能を備えていた。
肝心の喫煙防止機能も向上し、職員がロボットに捕まるという事象は起きなくなった。
これでようやくまともな喫煙防止ロボットになったと職員たちが歓喜する。
そして…
「度々すみません。
実はですね、そちらの企業で買った喫煙防止ロボットなんですがね。
あのロボットには足がないですよね?
なにぶん学校で使うものなので階段の上り下りがローラーじゃできませんでしょう。
屋上で吸ったりする生徒も多いですし、お願いできませんかねぇ?」
四日後、足が生えたロボットが届いた。
これで階段を上れるようになったのはいいが、安定性が悪くなり転んでから自力で起き上がることができなくなっていた。
「そういうわけですのでなんとか改善お願いします。
あとローラーだった頃に比べて移動スピードが遅くなってますね。
走って逃げる生徒もいるので、それに追いつけるくらい速く動けるようにもしてください」
五日後に届いたロボットは凄かった。
だが今度は四角い胴体が仇となり、
「ロボットが通れない狭い通路に逃げる生徒がいるんですよ。
小型化とかできませんかねぇ?」
それ以降も問題は山ほど発生した。
「センサー部分に目隠しをしてやり過ごす生徒がいるから自分で取る機能が欲しい」
「授業中の教室やトイレの中にまで偵察に来るのはいかがなものかと。ロボットだろうとTPOは弁えるべき」
「捕まって逆ギレした生徒が壊してしまった。喧嘩で負けないくらい強くしてくれ」
「金属の体であんなにスピード出して走ってたら危ない! ぶつかっても大丈夫な素材にしてください」
「機械的なデザインが怖いと話している生徒がいるからもう少し人間味のある顔に変更してくれないか――」
二百五十六日後のこと。
ついにこの日、学校でタバコを吸う生徒がいなくなった。
そして喫煙防止ロボットも姿を消した。
その代わりに喫煙防止を呼びかける生徒指導の教師が一人、赴任してきたのであった。
*
以上です。
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