レンタルビデオ屋さんに行ったときに、自分の見た映画がレンタルコーナーに並んでいた お店全体を回った後、新しく入荷されたレンタルコーナーの様々なタイトルを見ていた
気になるタイトルを見て、面白そうだなとか話を少し想像する その中で、緑の明るい線が入った物々しい印象のパッケージがあった
「ニューオーダー」2020年製作ミッシェル・フランコ監督(日本では2022年6月4日から公開)
最初は、ある夫婦の結婚式会場で新婦の後ろ姿から始まった気がする 食事の準備、親戚や関係者が続々と集まる
見た感じ平穏としていたが、このままハッピーな感じで行くはずないと思っていた チラシを見て、「ドギツイ精神的に来る作品」なんだろうと感じたからだ
タイトルが”ニューオーダー”(新しい秩序)軍服を着た男、涙を頬に流している女性、銃を構える人々 おっかないと覚悟して映画館に行った
そこから使用人と会場に来ているお金持ちの男の間でトラブルが起きる
そこからはドミノ崩しのようにバイオレントなシーンが終わりまで続く 使用人が男を
射殺し、会場を壊しまくり、女が殺され、金品を奪い、殴る、蹴る
新婦の女性は謎の組織に捕らえられ、額に番号、下着姿にさせられ、ビデオ撮影され、
家族に身代金を要求、他の女性と共に性的暴行が始まり、同じく、他に捕らえられていた男性達は、即射殺からの遺体を焼却、家族は捕らえられた女性を捜す 親しい軍人にも探してもらう
国中の監視カメラで探し、謎の組織に捕らえられるのを見つける 捕まった男女は、裸にさせられ、一斉に水洗い その時点で、見るのを後悔した 途中で退出しようと思った
だが、お金を払ったんだしもったいないと思い、席を立たなかった
その後、家族も射殺(戒厳令を破り)、女性も解放されたが射殺、その女性を捜していた親しい男も同じく射殺され、その男に銃を握らせ、男が女を殺したように見せかける
そして、人々が並べられ、出稼ぎとして様々な場所に運ばれる
濡れ衣を着せられた男の母は、演奏が響く中、新しい政府(ニューオーダー)の人々の前で、絞首台に乗せられ、バタンと足元が開く 確かそれで終わり、スタッフロールが流れた スタッフロールを1、2秒見た後に
私は、すぐに外に出た 何か急用ができたみたいに足早に映画館を出た
レンタルして話を確かめようと思ったが、二度と見ないとその日に思ったし、パンフレットも買ったが、もう開こうと思わない 監督は、メキシコ出身 そのメキシコの内情も感じたし、当時(2021年)コロナ禍で現実として似たような社会の流れがあった
他人事じゃなく、未来の行く先にこんな現実が待っているかもしれないし、こんな現実が来ないように社会的に生きなければならないと思った映画であった
(もう来ているのかもしれないが)
自分が見たいと思える映画を嗅ぎ分ける苦い経験として捉えよう
もう二度と見たくない 本当に