俳優の木村拓哉が主演を務め、2019年にTBS系日曜劇場枠で放送されたドラマ『グランメゾン東京』が映画化され、『グランメゾン・パリ』として今冬、劇場公開されることが明らかになった。映画でも監督の塚原あゆ子、脚本の黒岩勉のタッグは続投。日本を飛び出し、フランス料理の本場・パリを舞台にした物語をつむぐ。今年3月にパリで大規模なロケ撮影を敢行し、木村や鈴木京香ら主要キャストは、劇中で日本語のせりふと変わらない量のフランス語での芝居にも挑戦した。
■木村拓哉(尾花夏樹役)のコメント
キャスト・スタッフ全員が、この作品に対してすごく気持ちのこもっている現場だったので、この役として皆さんと再会できたことがうれしかったです。5年ぶりにはなりますが、5年間各々の中で役がしっかり生きていたなという印象がものすごくありました。「グランメゾン東京」で、日本でミシュランの三つ星を手にした時も大きなゴールだと思ったんですけど、パリで三つ星というのは、尾花自身はずっと挑んできていたものの手が届かないものだったので、それに手を伸ばす、というのは非常に大きな挑戦だなと思いました。
今回フランス語にも挑戦していて、自分の中では、尾花として羽を伸ばしきれていないなと感じる時もあったのですが、キャスト・スタッフ全員が監督のOKを求めて、お芝居というセッションをできたのは豊かな時間でした。製本された台本を読んだ時は、それこそパリで三つ星を獲るくらい「撮れるわけないだろう」という内容に感じたんですけど、それは自分自身が勝手に考えていたことで、いろんな方のサポートを得たらできるものなんだなと思いましたし、感謝しかないです。