キャストたちともに物語のテーマにちなんだ仮面をつけ、スーツ姿で登場。仮面を後方に放り投げると、かすかに笑みを浮かべながら階段を1段ずつ降りた。登壇者が一列にそろうと、深々とお辞儀し、大きな拍手を浴びた。
「この状況下の中お集まりいただきまして、ありがとうございます」と頭を下げ、「映画を撮るという作業をやっていてもそうなんですが、こうやって実際にたくさんのお客さんを目の前にすると、この状況下でこういった機会が減っている中でこうやってお会いすることができて、うれしく思っています。どうかこの作品も受け取っていただけたらと思います」とあいさつした。
2年ぶりの共演となるが、長澤のバディぶりについて木村は「やっぱ最高っす」とさらり。長澤も「私も最高です」と笑顔で合わせ、朗らかな空気が流れた。そして木村は「前作のときは今みたいな状況じゃなかった。もうちょっと撮影現場の間合いも近かった。撮影以外のお話もさせていただいたけど、今回は状況が状況」とコロナ禍で前作とは撮影風景が一変したそう。それでも「相手を感じながらやってくださる方と思わせてくれる。相変わらず最高だなと思いました」と感謝すると、長澤は「恐縮です」と照れていた。
一方の長澤も「木村さんは座長としての信頼感と安心感が200%ありますから。もっとかも。誰が来ても受け止めてくれる器の大きい方」と絶大な信頼を寄せる。「木村さんがいると集中力があるメンバーになる。お芝居に集中できる環境はありがたい。一緒に仕事をしていて刺激になりますし、楽しくお芝居ができるなと実感しています」と振り返ると、木村は「ありがとうございます」とこちらも恐縮していた。
麻生は座長の木村について「木村拓哉さんと初めてご一緒させていただいた。もう木村さんの現場のたたずまいというか…。座長として素晴らしくて感動しました」と振り返る。そんな言葉を受け、木村は思わずガッツポーズで「うれしいです」と笑顔を見せた。麻生は「一緒にお芝居をしていて、心が震える瞬間が何度もあった。木村さんじゃないとできない芝居があったなと感じています。いい経験をさせていただきました」と感謝の言葉を口にしていた。