――今回ジルの役を木村拓哉さんが演じられました。演技の感想はいかがでしたか?
今井監督:ジルは、最初は悪者に思わせて実はアツい思いを持った恐竜が好きな科学者という設定です。イメージとして、カッコよくて色気のあるような声が合うんじゃないかと考えていた時に、木村さんがやってくれるといいなと思ったんです。ダメ元でオファーしてもらったのですが、受けてくださった時はびっくりしました。アフレコで、一発目に声を聞いた時は「あぁ当たりだ」と。本当にイメージしていた以上のジルでした。
――打ち合わせで印象的だったことはありましたか?
今井監督:木村さんにジルのキャラクターの説明をしていた時に何かのタイミングで「ニコッ」と笑ってくださって。心を打ち抜かれました(笑)「この人はかっこいい~!」って。笑った時の顔が、同性からみても素敵でチャーミングで。
あと、ジルはアツい恐竜への思いがあるのに照れ隠しのような形で悪ぶっているところがある、という説明をした時に、納得したように「うんうん」と頷いてらっしゃったのが印象的でした。木村さんが「自分とジルは似ているかも」と話していたインタビュー記事も読んだので、木村さんにもそういった点で共感するところがあったのかな?と、僕の勝手な推測です。