兄の通夜、お葬式が終わりました
正式には無宗教なので、『お別れ会』という形でした
他にも『偲ぶ会』や『無宗教葬』、『自由葬』など色んな呼び方があるようです
ここでは、一般的に分かりやすく通夜、お葬式と呼ぶことにします
兄は亡くなる少し前に、『葬式は家族葬で小さくしてくれ』と兄嫁に言っていたそうです
兄の希望通り、家族葬の予定だったので両親の親族や近所の人には知らせませんでした
にもかかわらず、大変多くの方々がいらしてくれました
兄は船関係の仕事をしていたので漁師さんも沢山来られました
兄は漁師さんからすごく頼りにされていたそうです
仕事で兄の会社に来られた人がまず一番に話しかけるのは兄だったそうです
何かあれば兄を頼る、そんな存在だったそうです
また、兄はお酒も強かったので飲み仲間でもあったのです
沢山の漁師の方が兄の棺の前で涙を流し、大事そうに兄の顔に触れていました
兄と同世代の社長さんは、兄が亡くなってからの3日間ずっと兄の側から離れず毎日足を運んで下さいましたが人目も憚らず、ずっと泣いていました
私は兄がどのような仕事をして、どのような人生を歩み、どのような人間関係を築いていたのかほんの一部分しか知りませんでした
兄嫁から見せてもらった家族旅行の写真は本当に仲が良くて幸せいっぱいなのが伝わってくる
兄嫁と兄のツーショットも沢山あって、結婚して20年なのにまるで新婚さんのように仲が良い
お互いがお互いを大切に思い、裏切るというような事も全くなかったのだろう
なんて理想の夫婦なんだろう
子どもたちが巣立ったら、夫婦水入らずでいろんな所に旅行したり、美味しいコーヒーを飲もうとよく話していたらしい
なんて幸せな夫婦なんだろう
なのになんで兄嫁を置いて逝ってしまったのだろう
こんなに素敵な夫婦が
こんな残酷な事があるだろうか
もっともっと長生きして幸せな老後を楽しんでほしかった
惜しい人を亡くした
まさに兄はそんな人だった
私の知らない兄の人生
兄が精一杯生きてきた人生がすごくカッコよかった
兄の事を慕い、思ってくれる人がこんなに沢山いる
『死に様』とか『生き様』という言葉は適切かどうかは分からないけど
兄は最後まで多くの人に愛され、誰からも憎まれず本当に幸せな人だったのだと思う