こんばんは~キラキラ


検査入院1日目です~OK

ま、今日はPCR検査と肺活量の検査しただけで、明日は朝からカテーテル検査…

頭のMRIとかも撮るみたいで、結構大変な1日になりそうでふあせる


では、「スタシカ」いっときますグッ


第47話

47. 幽霊の世界


「ダメだ。主人以外が触ると、生気が吸い取られてしまう」

アビスは花冠に伸ばした手を引っ込めた。

男が再び指を弾くと、また箱が現れ、中には色や形の違う角笛が沢山入っていた。

「この角笛は召喚士の呼び声をより遠くまで届けてくれる」

「どれを貰ったらいいですか?」

「鳥の子よ。君はどんなものを召喚してみたんだい?」

アビスは最近呼び出せるようになった、珍しい召喚獣の事もすべて話した。


「おお、そんなレベルの高いものまで。しかし、今はまだこのぐらいが丁度いいだろう」

繊細な模様描かれている、指の先ほどの小さな角笛。

「秘めている力に比べて、解き放たれている力がごくわずかだね…どうして、もっと上達できなかったんだろう?」

「俺たちは元々アイドルなんです。それがある日まるで奇跡みたいに魔法が発現して…」

ソルが答えた。

「でも、きっと理由があるはずだよ。歌って踊るのが好きで、心優しい君たちに魔法が発現したのには。世の定めに偶然なんかないんだから」

男の声は何度聞いても耳あたりのいい、優しい美声だった。


「見て見て!またやったよ!」

アビスが振り向くと、ビケンが地面に横たわっている。

メンバーたちが近づいてみると、職人がくれた箱に入っていたすべての種が発芽していた。

「もう十分だね。花が咲くまで、一晩ここに泊まってもらおう。何か急用でもあるかい?」

「大きなコンサートがあるんです。俺たちの長年の夢の…」

ユジンが答えた。

「コンサートか。歌は太古の魔法だね。人の心が集まれば、愛する気持ちが集まれば、どんな奇跡でも起こす事ができるという。1日戻らなかったぐらいで忘れられる事はないし、そろそろ休息を取りに行こうか」


職人の翼が暗闇の中で輝くと、真っ暗だった視界が急に明るくなった。

翼を広げて飛んでいく男の後を追って、スターワンが通りを歩いていくと、いつの間にか古城に到着した。

「さっき、職人さんが『世の定めに偶然はない』って言ってたけど…なんで、こういう世界にばっかり飛ばされるんだろうね?」

ビケンが呟いた。

「魔法書が解読できれば、答えが見つかるのかな。頑張らないと」

タホが拳を強く握りしめて言った。



通りを歩く人々は依然としてスターワンの存在に気づいていない。

何度目の当たりにしても不思議だった。

職人はそんなメンバーたちを見つめ、空中で手を軽く振り下ろすと、賑わっていた人々が蜃気楼のように消えてしまった。

「え?」

「他の次元を見ることが出来る連結を解いたんだ…生存可能な次元を探すのは奇跡のような事でね。しかし、私の友人はやり遂げたんだ」

「じゃあ、ここで暮らしてた人たちが、次元を移動したんですか?」

タホに続いて、ソルも尋ねた。

「つまり、ここには生命体が存在しないって事ですか?」

「そう、私たちには見ることが出来ても、向こうからは見えない」

職人の言葉にスターワンは言葉を失った。


誰にも気づかれず、話しかける事もできない透明な存在…

「なんでここの人たちが次元を移る必要があったんですか?あなたと話せる人は誰もいないんですか?」

アビスが尋ねると、男は困ったように軽く頬をかいた。

「う~ん、それはちょっとい言いづらいが…分かった。じゃあ、君だけついておいで。誰かに私の話を打ち明けたかったんだ」

職人はそういうと翼を広げて、古城の尖塔に飛んで行った。

アビスが顔を上げると、タワキが察したように巨大化し、アビスを背中に乗せた。

二つの翼が太陽に向かって、堂々とそびえ立っていた。


自分は見えてるのに、相手からは見えない存在…

これはツラいわ~汗汗汗

っていうか、異世界は不幸な国しかないんかいうずまきうずまき

こんな人たちとばっかり関わってるせいか、スターワンのみんながどんどんマイナス志向になってるような…