こんにちは~
今週は日曜日までお休みいただいてるので、のんびり過ごしてます
顔の腫れはちょっと引いたけど、内出血を起こしてるので、ほっぺたが紫になってきました
ま、1週間は腫れるかもと言われてるし、マスク生活の時期でほんまに良かった~
今日は「スタシカ」いっときます
なんか、ユジンがどんどん凶暴化してるけど、大丈夫かなぁ…
第44話
44. 写真撮影
コンサートのリハーサルを終え、宿舎に帰ってきたスターワン。
ソルは昨日マネージャーに言われた事が気になり、メンバーに意見を求めた。
「魔法訓練、ほんとに大丈夫だと思う?」
「急に強くなった分、副作用も大きいんじゃないかな」
タホが言うと、ユジンの眉が少し動いた。
「余計な心配しなくていい。なんにしても、この力を使うしかねぇんだから」
確かにその通りだが、ソルはメンバーの苦しむ姿が気がかりだった。
「でも、やっぱりリーダーとしてはみんなが心配なんだ…」
「じゃぁ、どうすんだよ。向こうから攻撃してくるのに、じっとしてるのか?守る為には強くなるしかねぇだろ!」
「ユジンさん、強くなるのも大切だけど、少し立ち止まって…」
バシッ
ユジンを抑える為に腕を掴んだソルの手は、激しく振り払われた。
静寂に包まれたまま、みんながその様子を見つめていた。
「ソル…悪い。なんかピリピリして…」
「大丈夫。ちょっとビックリしただけ…」
ソルはユジンに振り払われた手を後ろに隠した。
「ハードスケジュールだったし、疲れて神経質になってるだけだよ」
「そうそう、そろそろ寝ようよ」
タホが2人の顔色を窺いながらそう言い、ビケンとアビスも2人を交互に見た後、各々の部屋に入っていった。
ソルも気にするなと言うようにユジンの肩を軽く叩き、居間を後にした。
ベッドに横になり、赤く腫れた手を見つめるソル。
手を振り払うユジンは、今まで見た事のない目をしていた…
ドン!ドン!
スタ…スタ…
遠くで何かが壊れる音と、人の悲鳴が聞こえた。
ソルは足を早め、悲鳴が聞こえた方向へ向かった。
そして、そこでは見慣れた顔をしたものが建物を破壊し、逃げ惑う人々の姿が…
「ユジンさん…?」
そこには、空高くそびえる程の角と、理性を失った目をしたユジンがいた。
ソルはユジンを止めようとするも、体は動かず声も出ない。
人々を見渡し、猛獣のように身をかがめ、走り出したユジン。
ソルはどうにか止めようと必死で声を出そうとした。
「ハッ!」
その瞬間、見慣れた光景が目に飛び込んだ。
そこはドラゴンピークのソルの部屋のベッド。
ソルは夢で良かったと安堵し、ベッドの横に置いてある水を飲んだ。
その時だった。
クスクス…
背後から笑い声が聞こえ、振り返ったが、そこには誰もいなかった。
ステンドグラスの窓がある古城。
写真撮影の為にスターワンとDKマネージャーは、異国的な雰囲気の漂う場所にやってきた。
ソルは昨日見た夢が気になったが、言ったところで、力を使わないわけにもいかず、思いとどまった。
「よろしくお願いします!」
スターワンはみんなに挨拶し、しばらく待機することに。
ソルが古城を見てまわっていると、石畳に既視感のある幾何学模様があった。
それは、異世界の図書館の床の模様と似ていた。
「スターワンの皆さん、こっち集まってください」
団体撮影はあっという間に終了し、カメラマンは順調な撮影に満足した様子で、今度は彼らのファミリアも一緒に撮影する事を提案した。
スターワンは各々のファミリアを抱えて、戻ってきた。
ビケンのひょうたんクマは撮影場所につくやいなや、機材を齧り始めた。
「あっ、齧っちゃダメだって!もぉ…」
「なんでもかんでも齧っちゃダメ!みんないい子にしてるのに、なんでお前は~」
「分かるような気もするけど…」
「は?それってどういう意味!」
タホが笑いながらビケンと言い争っていた。
確かにファミリアはどことなく主人に似ているところもあった。
「みんな揃ったなら再開しましょう!正面を見てください」
再び撮影が始まり、スターワンは上手にポーズをとった。
「いいですね。では、次が最後です」
ソルは瞬きしながら、最後のフラッシュを待った。
ところが、フラッシュ光る時間が長く、カメラのシャッター音が伸びていく…
(え?)
目の前がキラキラ輝き、誰かに腰の下を引っ張られるような感じがした。
ソルはメンバーを確認しようとしたが、強烈な光で目が開けられない。
そして、ソルが再び目を開けると、見慣れたステンドグラスの模様が。
しかし、そのにはスタッフもカメラもなく、強烈な日差しの下、不思議な服を着た人々が行き交っていた。
またまた、異世界に飛ばされましたね~
なんか、今までの異世界では、自己犠牲の上にしか、世界を救う事が出来ないって感じだったし、またそんな結末なんでしょうか…
そして、ユジンはどうなっちゃうの~
ところで、一体全何話の予定なんでしょ…
まだまだ終わりそうにもないけど…