こんばんは~
無事に昨日、機種変完了しました~

最新機種のiPhone14でふ

今まで指紋認証だったんで、どうしても下を親指で押してしまうという

当たり前ですが、充電が全然減りません
ここ最近、ほんとにヒヤヒヤしてたんで、快適ですぅ~~


どんどん遅れてきてるので、今日は「スタシカ」をば
第42話
42. 力による苦痛
先生が宝石を揺らすと、ソルは周りのすべての音が聞こえた。
魔力を耳に集中し、先生が召喚したカカシに向かって矢を放つと、目を開けなくても、矢が命中した事が分かった。
次々先生が召喚するカカシを音だけで判断し、矢を放ち続けるソル。
今の状態なら、何にでも当てられる気がした。
キーンッ!
「うっ!」
ソルは激しい耳鳴りに、目眩がし、耳を押さえ座り込んだ。
「初期に苦痛を伴うのは当たり前のこと。時間が解決してくれるでしょう」
スターワンを見渡しながら、先生は言った。
(それにしても、ここまで苦しむとは)
苦しげに座り込んでいるメンバーたちを見渡すソル。
その中でも、ユジンは特に苦しそうだ。
「ユジンさん、大丈夫?」
「い、いや…まだ、頭が痛い」
ユジンはやっとの思いで息を吐き出したが、ひどい苦しみの中で疑問が浮かんだ。
(この力は本当に俺たちの為になんのか?)
メンバーたちには言わなかったが、頭に角が生えると、何かを破壊したい衝動にかられる。
その時、誰かの囁きが聞こえた。
一 悩んでも無駄だ。一度結んだ契約は取り消す事はできない。お前が力を欲したのだ。
不気味な声は愉快そうにクスクスと笑った。
薄れていく意識の中で、ユジンは言い返そうとするが、口が開かない。
「…さん、…ユジンさん!」
バシッ!
意識がハッキリしたユジンが前を見ると、ソルの赤く腫れた手が見えた。
「ごめん、痛かったよな」
「だ、大丈夫。余裕がないときあるよね」
ソルの手を叩いたのは、完全に無意識だった。
メンバーとコロシアムを後にしながら、ユジンはどこか不安で仕方なかった。
執務室にいるロードの前に先生がいる。
「何か問題でもあるのか?力が発現しないのか?運命の少年たちにそんなはずはないが」
「いえ、発現はしました。ただ、憑依魔法に苦痛は伴いますが、彼らの苦しみ方が異常で…ウェンディゴ族はひときわ凶暴化し、理性を失えば今度の計画にも不都合が生じるかと…」
しかし、ロードは首を振った。
「それでも、竜神の為には憑依魔法以外の手段はない。運命の少年たちに力が無ければ、滅竜道家に奪われる可能性もある。そうなれば我々の未来はないのだ」
「もちろん分かっています。しかし、徐々に齟齬が生じ始めてるのです」
先生の言葉にロードは小さく息を吐いた。
単なる道具のはずの少女をきっかけに、我々を疑い始めるとは。
「すぐに消さず、時間をかけて引き離すんだ。まだ他に何かあるか?」
先生は今日のスターワンを思い出した。
苦痛を味わっても止まらない彼ら….
「真面目で勇敢な少年たちです。私たちの一族にも見習ってほしいぐらいで」
「余計な事は言うでない。まぁ、運命の少年たちは元々人間の好感を得やすいというからな」
先生は頷いた。
「竜神の意にだけ集中し、不要な感情は混ぜるな」
先生は小さくため息をつくと、短く黙礼して背を向けた。
ユジン…やっぱりあの契約がこれからも尾を引きそう

強くなりたかっただけなのに、こんなに苦しむ事になるとは

あんなに大切なメンバーに無意識とはいえ手を上げるなんて、これからどうなっちゃうの~
