こんばんは~キラキラ


トゥバくんたちは、バンコクですね~ピンクハート

ボムギュの体調が悪かったとかで、途中は出てなかったとかはてなマーク

ハードスケジュールだからなぁ…あせる

今日のコンサートは、最後まで元気に出れますように。のんのんお願い



今日は「スタシカ」で~すスタースタースター


 第40話

40. 内在する力 

内在する種族の力。
それはタホが心眼を開いた時やソルの耳が尖る時のように、体の変化で別次元の力を出せるようになるが、とても痛みを伴うものだった。
「本格的に種族憑依魔法を目覚めさせれば、今以上の苦痛を伴うでしょう。しかし、ある程度慣れてくれば、難なく憑依できるようになります」
先生の言葉に、スターワンの5人は覚悟を決めた。
「ただし、憑依魔法は限界の範囲内でしか使ってはいけません。欲張って限界を超えたら、肉体精神全て失うことになりますから」
「極限まで使うことは出来るんですか?」
ビケンが尋ねた。
「言い伝えですが、”すべてを懸けて力を手に入れたいか”と、闇の契約者が提案してくるそうです。」
その言葉を聞いて、ユジンは巨大な猫の瞳を思い出した。
あの時の猫が「闇の契約者」を意味しているのだろうか…
しかし、愛する人たちを守る為には強くなるしかない、さらに強くならなければ!
ユジンは目に力を入れ直した。
「まず、強くなりたいです!」
他のメンバーも同意するように頷いた。



ソルは先生に向かって、丁寧に頭を下げて言った。

「お願いします。憑依魔法を教えて下さい」

先生はポケットから黒い宝石の付いたネックレスを取り出した。

タホはその宝石から明らかに尋常でないチカラを感じ、黒い陽炎が宝石の周りを取り囲んでいるのが見えた。

「黒い陽炎に囲まれてますね。魔法アイテムですか?」

先生は感嘆するように息を漏らした。

(この力を視覚化できるとは。やはり竜の一族が及ばないほど強くなるかもしれない)

「この世に一つしかない、憑依魔法を身につける訓練に役立つものです」

「俺が最初にやってみます」

ユジンが一番に名乗り出た。

「では、この宝石に集中してください」

先生はユジンの前で、宝石を左右に3回振った。

タホには黒い宝石の周りの黒い陽炎が、徐々にユジンの目元に移って行くのが見えた。

「うっ…」

ユジンは一瞬よろめいたが、すぐに体勢を立て直した。

「どうぞ試してみてください。何が違うのか」

先生が指を弾くと、コロシアムに立てられていた石のカカシが、数十体飛び出してきた。

ユジンは近づいてきたカカシに拳を振りかざした。

ガンッ!

土埃が消えると、粉々になったカカシの残骸が見えた。

「この力をさらに引き出せば、衝撃波だけで木っ端微塵にできるでしょう。ウェンディゴ族の力は我々の常識を超えていますから」

先生は指を弾き、今度は鉄のカカシを生み出した。

ユジンはすぐに飛びかかり、カカシに蹴りを入れると、粉々になってしまった。

そして、最後に数メートル先にいたカカシに向かって、凄まじい跳躍力で空を飛んだ。

ドォンッ!

地軸が揺れ、空気が振動すると、他のメンバーたちも立ったままよろめいた。

先生はにやりと笑った。

「いいですね」



自分たちに本来備わってる力を引き出す訓練をし始めたスターワン。
でも、ユジンは猫と闇の契約しちゃってるし、大丈夫なのかなぁはてなマーク
肉体精神すべてを失うって言うてるし…