こんばんは~
トゥバくんたちは、バンコクですね~
ボムギュの体調が悪かったとかで、途中は出てなかったとか
ハードスケジュールだからなぁ…
今日のコンサートは、最後まで元気に出れますように。のんのん
今日は「スタシカ」で~す
第40話
ソルは先生に向かって、丁寧に頭を下げて言った。
「お願いします。憑依魔法を教えて下さい」
先生はポケットから黒い宝石の付いたネックレスを取り出した。
タホはその宝石から明らかに尋常でないチカラを感じ、黒い陽炎が宝石の周りを取り囲んでいるのが見えた。
「黒い陽炎に囲まれてますね。魔法アイテムですか?」
先生は感嘆するように息を漏らした。
(この力を視覚化できるとは。やはり竜の一族が及ばないほど強くなるかもしれない)
「この世に一つしかない、憑依魔法を身につける訓練に役立つものです」
「俺が最初にやってみます」
ユジンが一番に名乗り出た。
「では、この宝石に集中してください」
先生はユジンの前で、宝石を左右に3回振った。
タホには黒い宝石の周りの黒い陽炎が、徐々にユジンの目元に移って行くのが見えた。
「うっ…」
ユジンは一瞬よろめいたが、すぐに体勢を立て直した。
「どうぞ試してみてください。何が違うのか」
先生が指を弾くと、コロシアムに立てられていた石のカカシが、数十体飛び出してきた。
ユジンは近づいてきたカカシに拳を振りかざした。
ガンッ!
土埃が消えると、粉々になったカカシの残骸が見えた。
「この力をさらに引き出せば、衝撃波だけで木っ端微塵にできるでしょう。ウェンディゴ族の力は我々の常識を超えていますから」
先生は指を弾き、今度は鉄のカカシを生み出した。
ユジンはすぐに飛びかかり、カカシに蹴りを入れると、粉々になってしまった。
そして、最後に数メートル先にいたカカシに向かって、凄まじい跳躍力で空を飛んだ。
ドォンッ!
地軸が揺れ、空気が振動すると、他のメンバーたちも立ったままよろめいた。
先生はにやりと笑った。
「いいですね」
