こんばんは~
今日は「スタシカ」いっときます
あ、先週、トゥバくんの写真が無いって言ったけど、ありました~
終わりかと思ってあらすじ書いたのに、ちょっとだけ続きがあって…
なので、今日のに足しておきます~
「付いてきて」
ソルは声が聞こえてくる方向に、メンバーたちと向かった。
─消えろ!
─この裏切り者!
怒鳴り声と同時に何かを踏みつける音。
「止めろ!」
スターワンは駆け出し、いじめられている子供を見ると、それはジュディだった。
ジュディをいじめていたのは数人の4、5歳ほどの子供だったが、彼らの行動や暴言は酷いものだった。
「お前ら何してんだ!」
ユジンが怒鳴りつけるも、全く気にしない素振りの子供たち。
すると、中の1人がスターワンを指差して声を上げた。
「あ、この人たち、星の子供たちだ!ロード様と話してるの見たことある」
「じゃあ、あの汚れがついたらダメじゃん」
子供たちは魔法で小川の水から槍を作り、ジュディに放ったが、ビケンが木の盾を作る方が早かった。
「運命の少年たちよ。そいつとそいつの家族は竜の一族に叛いた裏切り者です。騙されてはいけません」
「お前らいい加減にしろ!」
ユジンが声を張り上げるも、子供たちは全く悪びれた様子はない。
「とりあえず君たちは帰って。もう二度とジュディの前に現れないように」
「次、会った時は覚悟しろよ」
ソルの言葉に、ジュディを睨み暴言を吐きながら、子供たちは走り去った。
子供たちがいなくなり、スターワンはジュディに何故こんな事が起きるのか聞いた。
「みなさんも聞いたように、私は裏切り者なんです。父が一族に叛いて出て行ってしまったので…」
ジュディはすすり泣きながら、話を続けた。
「一族に叛くというのは、竜の一族が使っている魔法のビジョンを持って逃げる事です」
「どこへ逃げたの?」
タホが尋ねた。
「滅竜道家です。オレンジ色のマントを羽織っている…」
「オレンジ色の?」
スターワンはコンサート会場と駐車場で襲ってきた、正体不明の集団を思い出した。
「じゃあ、竜の一族を裏切った人たちが滅竜道家になったってこと?」
アビスが尋ねるとジュディは首を振った。
「いえ、過去百年で裏切ったのは私の父と弟だけです…昔は滅竜道家に移った人たちはただの裏切り者だったのですが、最近あなたたちが現れてからは…あっ!」
「大丈夫、俺たちには話していいよ」
ソルが優しく言った。
ジュディが言うには、駐車場でスターワンが滅竜道家に襲われた時、竜の一族が救ってくれたが、その事で滅竜道家に敵意を持ち始めたという。
ジュディのいじめに自分たちが関わっていることに、ソルは胸が締め付けられた。
「君のお父さんがここを去った理由を聞かせてくれない?」
ソルはジュディを傷つけないように聞いた。
「母と弟が重い病気にかかってしまって、父がロードだけが持っているポーションを借りに行ったんですが、貴重な物だからとどうしても貸してもらえなくて…だから、父は滅竜道家にポーションがあるかもしれないと、探しに行ったんです…」
それを聞いたビケンは、ポケットのガラス瓶の中の液体がそのポーションのような予感がした。
「ロードは最後までそれを渡してくれず、母は亡くなり、父は弟だけでも助けたいとドラゴンピークを去ったんです。本当は私も一緒に行くはずでしたが、途中で捕まってしまって…」
スターワンのメンバーは口々にジュディを慰めると、ジュディは抑えきれずに泣き叫んだ。
その姿を見て、スターワンは優しく微笑んだ。
「もう遅いし、宿舎へ帰ろう」
ユジンはジュディを軽々と肩に担ぐと、アビスが目を丸くした。
「ユジンさん、どんどん力が強くなってるね」
「ジュディが軽すぎんだよ。ちゃんと食べてんのか?」
小柄でやせ細っている姿を見ながら、ソルは栄養状態が心配になった。
そして、善良そうな竜の一族に対しての違和感が、ますます確信に変わっていった。
ジュディ、不憫すぎる
ってか、なんか子供のいじめとか、なんか気分が滅入るわ
だいたい、ロードの言う、命より貴重な事って何やねん
竜の一族も滅竜道家も、どっちもどっちなんちゃうの~
ほんとに、いい加減、スターワンにはもっと強くなって頂きたい