こんばんは~
この前、「スタシカ」のOSTがUPされましたね~
だいぶん前にレコーディングしてたみたいだし、マンガが休止になってたから、発表も遅れたのかなぁ
”Free Falling”
う~ん、マンガの方に合わせたんだろうけど、もうちょっと「この世界を救う為に」みたいなコンセプトを入れて欲しかったかなぁ~
っていうか、きっとトゥバくんたちは誰も読んでないだろうし、訳分からんまま歌ったんじゃないかしらん
マンガは再開してから、一向に話が進む気配がないので、何話かまとめて書こうかな~
って、誰か読みたい人いるんやろか
第36話
36. 賢者の果て
スターワンを元の世界に戻し、一人残された賢者は心にぽっかりと穴が空いたようだった。
異世界の自分に出会ったからだろうか…
本は生成と消滅を繰り返し、賢者は本が落ちる直前に崖っぷちに立たされている者たちを思い、目を瞑った。
再び開いた目には何も映らない。
もう新緑の青さも、愛する者たちの姿も永遠に見ることはないだろう。
世界を救えるなら、それでも構わなかった。
賢者は本を開いたが、圧迫感で喉が締め付けられ、手を震わせながらビケンに貰った薬を飲んだ。
しばらくすると呼吸が楽になり、賢者は本の最後のページを開いた。
ナイフで左手を大きく切り、本に血が飛び散ると、ページの広範囲が赤く染まった。
羽根ペンを手に取り、柔らかい羽根を優しく撫でると、永遠に会えない友人の姿が頭に浮かんだ。
(私がきっと防いでみせる)
心の中で誓い、ページの最後にゆっくりと羽根ペンの先をあてた。
一文字一文字書く度に激痛が走る。
心眼を使い、維持していた視界も闇に包まれてしまった。
激痛が押寄せる中、それでも書き進め、賢者は自分が望む世界の終止符を打った。
すると本から明るい光が放たれ、賢者を包んた。
突然の眩しさにそっと目を開けて周りを見渡すと、小さな島に打ちつける波と、果てしなく広がる地平線が見えた。
つま先の向こうに地面が見えないほど、高い木の枝に腕を絡ませ、ぶら下がっている賢者。
巨大な木は波を恐れるように内側に枝を巻き込み、賢者の戒めを解いた。
賢者は迷いなく手を離した。
滅亡の末に彼は笑っていた。
すべてを叶え、迎えた希望は喜ばしいものだったのだから。
ドラゴンピークに帰ってきたスターワン。
タホは心眼を使い、図書館を離れる時に見た本の事が気になっていた。
「何か見えたのか?」
ユジンが尋ねた。
「黒い竜が本の上で羽ばたいて、大きな口を開けてた。それがなんか不安になっちゃって…」
「竜といえば神聖な存在って思うけど、タホが感じた事も気に止めておいた方が良さそうだな」
そして、ユジンは鋭い目つきのまま言った。
「ところで、竜の一族って、なんか怪しくねぇか」
「俺も思ってた。ジュディのアザもそうだし、子供に手を上げるなんて…」
ソルも眉間にシワを寄せて言った。
魔法修練をさせてもらっているが、傍若無人でカルト的な態度に違和感がある。
「とりあえずジュディの所へ行ってみよう。どこにいるん…」
─汚らわしい血め!
─お前の分際でこの川を使う気か?
ソルはすぐに声の方向に顔を向けた。
賢者もやっぱり、世界を救うために自らが犠牲になりましたねぇ…
なんか、どの世界も、誰かの犠牲無しには救えないんでしょうか
このパターン、あとの3人もあるのかなぁ…
今回は写真が無かったので、「Free Falling」から賢者っぽいとこを
でも、こういうシーンがあるって事は、マンガもノベルと重なる時が来るのか