こんばんは~
トゥバくんたち「スッキリ」に生出演ですね~
楽しみ~~
来週火曜日までのイル活番組、録画セット完了で~す
今日は「スタシカ」です
そういえば、マンガの方が再開されました。
クオリティが上がった……のかなぁ…
っていうか、「スタシカ」ってどのぐらいMOAちゃんに需要があるんだろ…
ま、ここに1人いるのは確かですけどね
第34話
34. 心眼
男が探している本がようやく見つかったものの、邪魔をされて取る事ができない。
「物理的な方法では無理なんだ。だが1つ方法がある。君たちの中で魔力がこもった心眼を持つ人に本を呼んで欲しい。若干の危険は伴うが」
「ど、どうやるんですか?」
タホが尋ねると、男は濁った灰色の目を開いて言った。
「知恵の子よ。目を貸してくれるかい?」
「待ってください。それってどういう…」
ソルが止めようとするのをタホは遮った。
「それがなんであれ、信じてみます」
男はタホの目を覆い、呪文を唱えると、床に魔法陣が浮かんだ。
「心眼を覚まし、君の視野を広げる。何が見える?」
「目を覆われてて、何も見えませんけど…」
「目ではなく心で捉えようとしてみるんだ」
相変わらず目の前は真っ暗だったが、さっき見た黒い本を思い浮かべてみた。
そして見た目ではなく、その歴史を読むように1ページ1ページ開いてると、真っ暗だった視野に白い点が次々と現れた。
「大丈夫、怖がらなくていい。数を数えるよ、1、2、3」
目元が熱くなり、タホは涙を流した。
そして、タホの視界は白い糸の塊でいっぱいになった。
「よし、上手くいったようだ。私は君が見ているものを分かってるよ。深呼吸してごらん。今度は色が見えるはずだ」
タホがゆっくりと周りを見ると、スターワンのメンバーを取り巻く白い糸の周りにミント色の点が集まり、光り輝いていた。
「その光は愛されている証拠だよ。さぁ、では本棚を見てごらん」
「何も見えません」
「そうか…では、私が求めている本はどうだい?」
タホは男の本はすぐに見つける事ができた。
「ありました。でも、糸でぐるぐる巻きになってます。あれを取ってくればいいんですか?」
「魔法を使って自分に引き寄せれるかい」
タホが魔力を集中すると、糸の束がゆっくりと近づき、タホはそれを胸に抱いた。
すると、男はタホの目を覆っていた手を下ろした。
タホは抱きしめている本を見ると、タイトルの書かれていない黒い表紙が目に入った。
「これが…あなたの探していた本ですか?」
男は頷き、震える手で受け取った。
「ついに可能性を広げられるのか。このまま飲み込まれてしまうかと思ったが…良かった」
男は目元を撫でた。
「お礼を言うよ。本を見つけだしてくれて、本当にありがとう。そうだ」
男はタホに望遠鏡を手渡した。
「所有権を君に渡そう。努力を続ければ、何かが見えるようになるはずだ」
「ありがとうございます、賢者さん」
タホはお礼を言ったものの、この大きな望遠鏡をどうやってドラゴンピークに持って帰ればいいのか…
男はローブの下から、真ん中に大きな宝石が付いている皮の手袋を出した。
「これは魔法の手袋で、亜空間になっている。その望遠鏡なら入るはずだ」
男が手袋の宝石を2回叩くと、あっという間に望遠鏡が吸い込まれていった。
「わぁ、ありがとうございます。僕も空間魔法を使えるようになりたい。ドラゴンピークに戻ったら、先生に頼まなきゃ」
タホが明るく言うと、ビケンが戸惑いながら言った。
「そういえば前に先生に聞いたんだ、魔法のポケットみたいなものは作れないのかって。でも、それに関する魔法はすべて消失したっていうんだ。本当に知らないんだか、教えてくれないんだか…」
ビケンの言葉にメンバーは同意見だった。
ハッキリとは言えないが、妙に敵対的な感じがしていた。
この、違和感について、そろそろ確認するときが来たようだった。
ドラゴンピーク、怪しいですねぇ
味方なのか、敵なのか…
ってか、別の世界の話が長すぎて、そもそもの本筋を忘れてきてるんですけど~~