こんばんは~
毎日暑くてたまらんでふ…
こんな時はトゥバくんの爽やかな姿でも見て涼もう
って事で、この前MTVで録画した、MV特集を見ながら書いてま~す
あら、可愛い
今日は「スタシカ」で~す
久々の番組出演を楽しんでるスターワン。
でも、また色々起こりそうで…
第30話
30. また別の世界
「アイオンのみなさん、お久しぶりです!あなたの星、スターワンです!」
久々の番組出演で、異国情緒溢れる植物のあるボタニカルカフェでロケをしているスターワンの5人と召喚獣のファミリアたち。
近況報告や、それぞれのファミリアの紹介をカメラに向かってアピールしていると、天井がわずかに揺れるような、いつかのデジャブのような感覚を覚えた。
「みんな伏せて!」
ソルは無意識のまま、声を張り上げた。
ガン!ガンガン!
ガラス張りの天井に黒い雹が降り落ち、ガラスに亀裂が入り始め、崩れるのも時間の問題だ。
天井が崩れる前に室内をシールドで覆う必要がある。
響き渡る悲鳴と入り乱れる騒音。
ビケンはいつの間にか現れた杖を手に、魔法で植物を成長させて木や葉でガラスの破片を防いだが、それだけでは不十分だった。
「頼む、力を貸してくれ!」
すると杖から微かな光が漏れ、辺りを明るく照らした。
ビケンはしっかり杖を握って大きな円を描き天井に緑色の光を放つと、木々の枝が絡まりあい、緑色の葉と共に天井を覆った。
ビケンは息を切らしながら座り込むと、肩に痛みが走った。
メンバーたちは、ビケンを支えるように立ち上がらせた。
その時ソルは、木々の間を素早く通り過ぎる小さな物体が目に入ったが、相手に気づかれたのか、相手はあっという間に遠ざかって消えてしまった。
しばらく何もなかったのに…
「俺たち、また襲撃されるのかな」
するとタホは真剣な顔で首を振った。
「あの時の人たちじゃないと思う。何かを警告してるみたいだったし」
「俺たちが非常事態に対応できるのか、確かめてるみてぇだった」
ユジンが鋭い目をして言った。
ソルは何故だろうか、以前襲われた時よりも、はるかに大きな不安がこみあげてきていた…
スターワンは番組収録を終えると、再びドラゴンピークに戻って魔法の修練を再開した。
互いを、そしてアイオンを守るためにもっと強くなるしかない!
5人の思いは切実だった。
しかし、ソルもユジンも激しい練習で指が動かなくなり、タホは徹夜で魔法書を解読しているが、自分の魔法に納得がいかず誰よりも無理をしているようだった。
ビケンは杖を使いこなせるようになり、以前とは比べ物にならない程強くなっていた。
「みんな、頑張ってるね。でもケガだけはしないようにしないと」
「だな。タホが無理しすぎて倒れねぇといいんだけど」
ソルとユジンがタホの方を見ると、炎を一瞬で氷に変化させる幻想魔法の修練をしていた。
「まぁ、でも邪魔したら嫌がるよ。もう時間も遅いし、そろそろ宿舎へ帰ろうか」
ソルは指を弾いて、炎の筋を打ち上げ、「帰ろう」という文字を空に描いた。
すぐに杖を持ったビケンが駆け寄ってきた。
「ねぇ、また杖と仲良くなった気がするんだ!」
「お、良かったね。それより肩は大丈夫?」
この間の事件の後、ビケンの肩には棘か生え、1日中うなされていた。
「もう大丈夫。ただ症状が前よりひどくなってる気がするけど…」
遠くからタワキに乗ったアビスが帰ってくると、地面に飛び降りた。
タワキは巨大化した体を縮小させ、元の姿になるとアビスの頭に乗った。
「アビスはどんな修練をしてたの?」
ソルはタワキを撫でながら聞いた。
「スピードに集中してみた。タワキでどれだけ早く飛べるのが知りたくてさ」
「上空から見るドラゴンピークはどう?」
「果てしなく広がる草原と森だよ。でも、タワキにはこういう環境の方が合ってるのかも。空気が澄んでて視野も開けてて…」
「さ、そろそろ帰ろうか。サイコロ投げるよ」
「うん」
メンバー全員が揃ったのを確認し、ソルはゆっくりとサイコロを上に投げた。
サイコロが手に収まり、体が光に包まれた。
徐々に光が消えると、馴染みのない匂いが鼻をかすめた。
古い書物のカビ臭い紙の匂い…
みなが目を開けると、そこには巨大な空間が。
無数の本が本棚に収まり、果てしない高さまで続いていた。
「この前みたいに、違う世界に飛ばされたみたいだ」
めまいを起こしたタホを支えながらソルが言った。
(今度は一体どこに連れてきたんだよ)
温もりのあるサイコロからは、何の反応もなかった。
あら~
また、違う世界に飛ばされたたみたい
今度はタホが主役なのかな
これは最初の頃に占い師に言われた「真名」に絡んでるんでしょうね
私も忘れてたので、一応5人の「真名」をば。
(5話で言ってました)
ビケン「箱の一番奥に入っていたもの」
タホ「深く根を張った古木に逆さまに吊るされた人」
ユジン「犬を食べてはならない人」
アビス「迷宮の設計者」
