こんばんは~
メモリーズ、1枚目のDVD視聴
1枚目は「ACT:BOY」のライブ
去年見てからだいぶん経ってるせいか、あれこんなとこあったっけ
てとこがしばしば…
”PUMA”なんてほとんど記憶に無かったし
見た時はパソコンだったから、テレビの大画面で見るとイメージも違って見えて、めっちゃ楽しんでます~
今日は「スタシカ」の日で~す
19. 奇妙な場所
ドラゴンピークに訪れたスターワンの5人は、少年ジュディについていくと、ものすごい光景を目にした。
果てしなく長い城壁に、白い巨大な城門。
城壁の向こうには、尖塔がそびえ、頂上には青い旗がはためいている。
王や騎士が存在した中世の国のような、現実とはかけ離れた場所だった。
城の迫力に圧倒されながらも、5人は心を決め、鋭い目つきのまま、拳を握りしめた。
「じゃあ、ジュディ、中を案内してくれる?」
ソルが力強く告げた。
ジュディは頷き、城門の前で呪文を唱えると堅固な城門が開き始め、一行はゆっくりと足を踏み入れていった。
メンバーたちが滞在する事になった場所は、とても複雑な道のりのため、
「どうしても難しかったら、41と書かれた扉だけ覚えてください。他の扉は開けてはいけません」
とジュディ。
とりあえず宿舎の中をソルが見て回ると、5つ部屋がある。
「みんな、各自1部屋ずつ使おう」
メンバーたちは荷解きをすませ、居間に集まると、ジュディがスープを作ってくれていた。
漢方薬のような独特の匂い…
謎の材料をさらに入れようとするジュディを止めるようにソルは話しを切り出した。
「ジュ、ジュディ!魔法界と現実世界では時間の流れが違うって聞いたんだけど、どのぐらい違うの?」
「あ、そうだ。ロードがしっかり準備してくださってます」
ジュディは小さな懐中時計を、メンバーそれぞれに渡した。
「真ん中のボタンを押すと針が動きます。赤が俗世、青がこの場所の時間です」
タホはふとマネージャーに貰ったスマートウォッチを見て、試しに液晶をタッチしてみた。
すると、懐中時計の赤と青の針の時間が交互に表示された。
メンバーも確認し、これからはスマートウォッチを使う事に。
「とにかくこれはいらないね。ジュディ返すよ」
ビケンは懐中時計をジュディに返しながら、チョコレートを口に入れてあげた。
「ぞ、俗世の物を!」
「あ、ごめん、アレルギーあった?」
「そうじゃないですけど、あれ?美味しい…」
ビケンはもう一つチョコレートを手渡した。
「お、美味しい物をいただいても、私は使命を果たさなければ。約束の少年たちよ。これをどうぞ」
ジュディは青いサイコロを取り出した。
「このサイコロを使って、ドラゴンピークを移動できます」
「瞬間移動できるって事?」
ビケンが目を丸くして尋ねた。
ソルはポケットの中のサイコロを触ると、依然として暖かな温もりを感じた。
マジックアイランドの占い館のサイコロが描かれた看板、ミント色のサイコロ、ドラゴンピークのサイコロ…何かあるのだろうか…
「ドラゴンピーク内は歩いて行ける場所と、このサイコロじゃないと行けない場所があるんです」
ジュディはサイコロをそっと撫ぜた。
「これは竜の意思が込められているのです。サイコロを振れば、決められた場所にみなさんを連れて行ってくれます」
「戻って来る時はどうするの?」
とタホが尋ねた。
「もう一度サイコロを振るんです」
「無くしたら?」
「異界で迷ったら永遠に戻ってこれません。絶対に無くさないでくださいね」
「ところでそのサイコロ、壊れたりしないよね」
ソルがふと不安を口にした。
「禁忌を犯さない限り、絶対に壊れません。カカオの実に触れちゃダメだと聞きましたけど、ドラゴンピークにそんな木はありませんから!」
「………」
ジュディの口と手に付いた茶色い痕跡。
ソルは慌ててビケンにチョコレートの袋を確認させるも、もちろんカカオ入り…
「か、加工品は大丈夫なのかも」
ソルがジュディの手にあるサイコロを見た、その時。
「え?あ!ダメ!」
サイコロは瞬く間に灰になった…
スターワンは、ドラゴンピークに足を踏み入れるや否や、大きな問題を起こしてしまったようだ。
やっと、スタシカのイメージフィルムっぽくなってきましたね~
まぁ、世界を救うという偉大な使命のわりに、軽いノリですけど