今回は、アメリカの大学受験でお馴染みのCommon AppのActivitiesについてのお話です。
【Common Appとは】
Common App(コモン・アップ)は、Common Applicationとも呼ばれ、一般的にアメリカの大学受験で利用されている共通オンライン願書のことを言います。現在Common Appのシステムを導入している大学は約1070校以上で、全米にある約4000校の大学に対して、その約1/4の大学でのみ使われています。
Common Appは主にアメリカ国内の大学受験で利用されていますが、海外の大学でも15以上の国の50校以上の大学でも利用されているようです。日本では、同志社大学(海外からの出願)とTemple University JapanがCommon Appから出願が可能です。
ちなみに、Common App以外の出願システムを導入している大学では、独自のオンライン願書を利用しているところが多いです。例えば、カリフォルニア大学(UC)では UC Application、カリフォルニア州立大学(CSU)では CAL State Apply のように、それぞれ独自のオンライン願書システムが使われています。
Common Appで出願可能な大学
Common Appの出願システムを導入している大学は、現在1077校ほどあります。志望の大学がCommon Appで出願可能かは下記のリンクからご確認ください。
Explore Colleges(Common Appより)
【Common Appのアカウントを作成】
Common Appのアカウントをまだお持ちでない方は、下記の公式サイトからアカウントを作成することができます。必要事項やActivities、Essayなどは結構時間がかかるので、早めにアカウントを作成して準備しておくと良いと思います。
【Account rolloverについて】
Common Appでは、Account rollover をする事ができます。Account rolloverというのは前年度に作ったアカウントを新年度のオンライン出願に引き継ぎするというシステム。
Common Appでは、毎年8月1日に新年度のシステムに更新されてオープンします。その際、8月1日以前に作成した既存のアカウントと入力情報は新年度のアカウントとしてそのまま引継ぐことができます。
これにより8月1日以前から願書の入力を開始することが可能。個人情報だったりActivitiesやEssayなど、時間のかかりそうな入力箇所も多いので、時間に余裕のある時に少しずつ準備を進めたいという方にはお勧めです。
アカウントのrolloverをするには、以前作成したCommon AppのIDとパスワードで、8月1日以降に再度ログインすれば簡単に引継ぎができます。既に入力済みの個人情報やActivitiesはそのまま引き継がれますが、若干変更になる箇所がある場合もあるそうなので、引継ぎ後は過去に入力したアカウント情報を必ず確認してください。
Rolloverはちょっと面倒くさそうだなぁという方は、通常通り8月1日以降にCommon Appのアカウントを作成してオンライン願書の入力を開始する事もできますのでご安心を。
Common AppのRolloverについて
Rolloverについて更に詳しく知りたい方は、下記のリンクをご参照ください。
What is account rollover? (Common Appのサイトより)
【Common AppのActivitiesについて】
Common Appの中にある Activities は主に、Academic Honors や Extra-curricular Activitiesなど、高校時代に力を入れて来た課外活動の事を指します。Common Appでは活動内容は最高10個まで入力が可能。(無理に10個全部埋める必要はありません)
どんな事がAcademic Honors や Extra-curricular Activitiesに含まれるのか、良く分からないという方は下記の記事を是非読んでみてください。
【Activitiesの主な入力項目】
- Activity Type:
- Arts: 絵画、スケッチ、写真、映画、 文芸など
- Music: 楽器、コーラス、オーケストラ、ジャズなど
- Athletics: スポーツの部活動など
- Clubs: 校内のクラブ活動
- Community service: ボランティア、 チャリティ、清掃活動
- Employment: アルバイト
- Family responsibilities: 兄弟/姉妹のベビーシッター、祖父母の介護、家事の手伝い
- Leadership: ボーイ/ガールスカウト、 スポーツチームのキャプテン、生徒会の役員
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Personal commitments: 読書、映画鑑賞、SNSなどパーソナルな趣味
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Position/Leadership description: 課外活動での主な役職(生徒会会長、クラブリーダー、JV/V Tennis Club memberなど)
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Organization Name: 所属している団体の名前(高校名、スポーツチーム名など)
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Describe this activity, including what you accomplished and any recognition you received, etc.(Max characters: 150): 活動内容の詳細な説明(150キャラクター以内)
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Participation grade levels: 課外活動に所属していた学年
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Timing of participation:活動期間
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Hours spent per week:1週間の活動時間
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Weeks spent per year:年間で活動していた週数
- I intend to participate in a similar activity in college:大学進学後も同じ活動をする意思の有無
【Common AppのActivitiesの留意点】
- Activitiesは10個まで入力が可能:
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無理に10個全部を埋める必要はない。→ 量より質が重要!
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- 活動内容を書く順番が大事:
- 自分が一番知って欲しい内容(一番アピールしたい)順に上から並べる。
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入力済のActivitiesの順番を変更する場合は、各Activityの右側にある矢印↑↓で上下好きな位置に移動させる事が可能。
- Position/Leadership description:
- 50 charactersまで書く事ができる。
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役職名や仕事内容を書く。
- Activitiesの内容:
- 150 charactersまで(スペース含む)書く事ができる。
- 150文字(ワード)ではないので間違えないように!
- 活動内容は要点を簡潔にまとめる。
- 基本的に「 I 」は使わない。
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複数の活動内容を書く時はカンマで区切って羅列する。
- 受賞歴について:
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過去に賞を受賞した経験がある場合、どのくらいの人数の中から選ばれた賞なのか具体的な数字を書くと説得力が増す。
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- 虚偽の内容・誇張し過ぎは絶対にNG!
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