この一週間、秋の深まりを感じています。十月三日くらいまでは、夏の暑さだったのにたった二十日余りで、駆け足のように秋が走り去っていきそうです。将来的には秋は十月から十一月までの二か月余りというのが、定着しそうでまことに怖いことに感じます。
駆け足で過ぎて行きそうな秋ですが、今年もカマキリのお母さんが、ウチに産卵するためにやってきました。やってきたというより、自分の生まれた場所に帰ってくるのだと思います。この家が建って五十年余り、毎年繰り返される営みです。
U字溝になってしまった小川のクレソンが、すごい勢いで繁殖しています。最近、夏が長すぎた弊害で、野菜がめっちゃ高いんです。先週トマトを買いに行ったら、三個入りパックで¥500だったので買うのを断念しました。ほぼ毎日食べていたのが途切れたのですが、キャベツの付合わせにクレソンを食べています。マヨネーズを付けて食べると結構おいしいです。キャベツだけよりは、彩りもよくて重宝したおります。亡くなった母が、小川から摘んだ草をサラダにして食べているなんて知ったら、嘆くかもしれんな。ウチの父母は、他人様よりは早めに亡くなりましたが、今の私や日本の窮乏を知ることがないのは、ある意味幸せなのかもしれません。
鉢植えしたクレソンも、かなり大きくなりました。地生えの植物は、鉢植えしても根付かず、枯れてしまうことも多いのですが、ただ植えて水やりしているだけで、こんなにすくすく成長するのは珍しいです。クレソンについて調べると、帰化植物で水辺に繁殖するので、問題になるケースも多そうで、かなりタフな植物みたいです。
こちらは、秋の恵みの話です。三年前からお隣の庭にあった渋柿を収穫させてもらっています。去年は10個くらいだったのですが、今年は当たり年なのか、なんと35個も収穫できました。
渋柿ですが、筆柿よりも大きくてその代わり、生る数は少なめです。“美濃柿”かひょっとすると高級とされる“堂上蜂屋柿”かもしれません。普通の渋柿から作った干し柿よりも甘みが強くて、とてもおいしい干し柿ができます。去年は、食べる寸前に動物に食べられてしまって、一個食べることができませんでした。今年もまず手始めに、この柿を使って干し柿作りを行います。
遊び疲れて寝てしまった茶四郎です。茶四郎は、寝ている画像が多いのですが、山猫トラちゃんと違って、ちょろちょろ動き回るので、なかなか起きている画像がうまく撮れません。まだ七歳くらいなので、決して寝たばかりいるわけではありません。