二月も十日くらいになると、日が沈むのが明らかに遅くなってきましたが、相変わらず寒い日が続いています。昨日は関東では雪だったみたいですが、こちらも雨から雪に変わりました。今シーズン、六回目くらいかな!? もうそろそろ終わりにしてほしいです。
二年ぶりに炭火生活を楽しんでおりますが、炭火を使うのならこれが必要です。
二年前に使っていた鉄瓶が、お湯に赤錆びが出てくるので根本的に対策する必要に迫られました。鉄瓶は、内部にコーティングとか施さずに、鉄分が水に溶け込むようにしているのですが、使い方が悪いと内部が錆びてしまいます。そうするとどうしてもお湯に赤錆びが混入してしまいます。(これを金気といいます。) 錆びで赤くなったお湯を飲んでも何も問題はないのですが、やはり気分はよくありません。
そこで二年前のシーズンオフに安く落札した鉄瓶を出してきました。かなり大きなものなので、一人で使うにはちょっと大きすぎるくらいです。かなり古いものですが、ちゃんとした使い方をしてあるので、錆びた水はまったく出ません。
中がグレーになっているのが分ると思います。これは、水に含まれているカルシウムなどが表面に付着してコーティングされた状態で、通称・湯垢が付いた状態といいます。鉄瓶は、錆びさせないように何度も使って湯垢をつければ、それ以後はまったく錆びなくなります。ただこれを知らない人は、アルミの薬缶と同じような使い方をするので、大抵内部が錆びているものがほとんどです。お湯を沸かしたら放置せず、すぐ湯を抜いて余熱で乾燥させればいいだけなんですが。
けっこう大きな鉄瓶で、2Lは優に入ると思っていましたが、なんと2.7入りのウイスキー用ペットボトルの水が全部入ってしまいました。
『岩手南部、光栄堂』と刻印があり、字体や状態から昭和初期かひょっとしたら明治期の作品かもしれません。大きさから云って、農家の囲炉裏などで使われていたのかもしれません。鱗みたいな模様が付けてありますが、松なのかな!? 最近の鉄瓶ではまったく見たことがないデザインです。どちらかというと、普通のあられ(いぼいぼ)模様の方がうれしかったです。
全体的な形状もどちらかといえば古臭い感じですが、取っ手に模様が彫り込んであるのは珍しいかもしれません。蓋のつまみは松ぼっくりの形ですが、これは今でも大型のものには使われております。表面は、お茶を使って磨いたらずいぶんいい感じにはなっております。
ウチの火鉢の内径が34センチくらいなので大きさが分ると思います。直径が21センチくらいあり、かなり大型の鉄瓶です。
大型の鉄瓶なので、取っ手(弦)は固定式で倒れることはありません。最近は、取っ手が可動式のものも増えましたが、やはり鉄瓶の取っ手(弦)は固定の方がいいと思います。鉄瓶は火に掛ける場合は蓋をずらすがお約束です。水をたくさん入れたまま蓋を閉めっぱなしにすると大抵お湯が吹きこぼれることになりますから注意が必要です。
朝のトーストも、炭火を起こしてあれば、火鉢で焼いています。遠赤外線の効果で、カリッと焼けておいしいですよ。
流血事件以来、平静を取り戻したかに見えるウチの仔たちですが、なにやら不穏な雰囲気がします。
トラちゃん、暴力は禁止だからね。円満に解決しなくちゃダメだよ。はたしてどうなりますか!?