「ビーチ・ボーイズ、ブライアン・ウイルソン_1」からの続きです。
ふたたび、「コンセプトアルバムの 歌詞、曲、アート」のスレッドからの引用です。
このあたりは、『ペット・サウンズ』を聴いたあとに書き込んでいます。
- ペット・サウンズ(MONO&STEREO)/EMIミュージック・ジャパン

- Amazon.co.jp
[52] はるか 2004/07/01 19:49
女の子は母親になる予定があるから、同年代の男の子よりは早く大人になるのかもしれないです。
男の子は、ゆっくり大人になりたいんじゃないかな、と思うことが時々あります。
大人になっても、どこかに少年っぽいところがあったり、少女っぽいところがあったりする、そういう大人はとても好きです。
「Pet Sounds」(1966) について…
ビーチボーイズには深刻な詩やバラードもあるということを初めて知りました。
アルバムの終わりの方に出てくる「Caroline,No / キャロライン・ノー」はそういう曲のひとつで、歌詞だけを辿ると、アル・スチュワートの歌う悲しい恋よりもかなり絶望感に満ちている感じ。
“君の長い髪はどこへ行ってしまったのか?”
“キャロライン、何故…”
あこがれた女の子が変わってしまったというロストラブソングだと思いますが、他の歌詞と併せて読み辿ってみると(たとえば色々なことを諦めてしまったような"I Just Wasn't Made For These Times")、自分自身の中でもとの形をなくしていく夢や憧れに向かって"Where""Why""no"をくりかえしているような気がします。
■BEACH BOYS「Pet Sounds」(1966)
http://images-jp.amazon.com/images/P/B000066ACH.09.LZZZZZZZ.jpg
「Caroline,No」を含むリリック
http://www.cabinessence.net/lyrics/pet_sounds.html
[53] はるか 2004/07/01 19:50
「ペットサウンズ」は、歌詞よりもサウンドのほうが魅力的なアルバムかもしれません。
詞はかなりシンプルです。
自転車のベルの音、心臓の鼓動のように響くベースの音、犬の鳴き声などのエフェクト的な部分が色々出てくるし、たぶんモノラルレコーディングでは再現しきれないほどのたくさんの楽器を使っているのが分かります。
ポール・マッカートニーがとても感動して、「サージェント・ペパーズ」にも大きな影響を与えたアルバムと言われているのも、サウンドによる心情や情景の表現に対してなのしょう。
歌詞は主にブライアン・ウィルソン自身を題材にしていると思いますが、そのあたりはジョン・レノンぽいかなぁとも思います(ジョンが自分自身と向きあう詩になるのはソロになってからのほうが多いかもしれませんが)。
「サージェント・ペパーズ」「ホワイトアルバム」の頃から、ジョンは「何を歌うか何を詩にするか」というポエット志向が強めになってきて、ポールは「どのように歌うか、どのように演奏するか」というメロディメーカー、プロデューサー志向になっていったと思います。
そこにはブライアン・ウィルソンからの影響も大きかったのでしょう。
ブライアンは、1942年6月20日生れ、ポールは、1942年6月18日生れ。 お誕生日近かったんですね。
[54] ナガフキン 2004/07/02 11:02
>>52->>53
同感です。さすが聴く耳を持ってらっしゃる。
私は始めてこれを聴いたときはその良さがわからずがっかりした思い出があります。
でもたまにちょくちょく聴いているうちどんどん好きになっていったアルバムです。
全編徹底したラブソングのコンセプトアルバムですが聴くたびに新しい発見(サウンドも歌詞も)があって今でも飽きさせません。
ブライアンがモノラルミックスにこだわったのは、確か父親の暴力で片耳が聞こえなくなっていたのも原因とか。
今は亡きカールウィルソンの歌う「god only knows」は聖歌ですね。涙が出ます。
ご意見ありがとうございました。
[55] ナガフキン 2004/07/02 11:45
↑ さらに言わせていただきますと、この「ペットサウンズ」、ブライアンの意図するところではあの超名曲「good vibration」がメインで入る予定でしたし、インストの曲もちゃんとボーカル(もちろん歌詞も)がつく予定だったんですね。
ところがレコード会社が発売をあせってプレッシャーかけちゃったんで若干中途半端(スリープジョンBは収録予定なかった。だからちょっとアルバム中では違和感あり。)
ちゃんとしたもんが出来上がってたらどうだったか、ほんとに悔しい思いでいっぱいです。
次のアルバムはもっと壮大(アメリカの歴史と影)なテーマを掲げたんでしたが、結局だめでしたね。
その断片はその後のアルバムやアンソロジー、ブートでかなり聞けますが、「凄い」の一言。
でもこれをちゃんとまとめるのは不可能だったんでしょう。だって作ってるのブライアンたった一人だけなんですよ。(プロデュースも彼一人)
[56] はるか 2004/07/02 14:47
つたない感想でキョウシュクしますー(^_^;)
ビーチボーイズって、カーペンターズの「Now and Then」のB面のカバーバージョンから知ったような感じでしたから、サーフサウンドのヒット曲しか知らずにいました(マルチオーディオさんみたいな海ってゆうのとはあまりエンのない、海なし県でそだってましたし…(笑))。
あと、あたまが文科系なので、どうも、歌詞を気にかけちゃうというのもありますね。
ともあれナガフキンさんのおかげで、わたしのビートルズの聞き方もちょっと変わるかもしれないです。
>>46
家には犬がいないので「サージェント・ペパーズ」をうちの猫に聞かせたときは反応なしでした。
以前に3匹いたころ、スピーカーを天井に近い位置に置いていたのですが、「Good Morning...」の声にはみんなスピーカーの方に顔を向けるということをしてました。
でも、PCの警告音用の猫の鳴き声には反応しませんでした。
本物との聞き分けができるのですね(笑)
(そういえばむかし文鳥と暮らしてた友達がピンクフロイドの「サイラスマイナー」の最初の鳥の声に反応すると言っていたわ…)
[57] ナガフキン 2004/07/02 15:03
>>56
やっぱみんな考えることは一緒でアホなことやってるんだなー、暇やねえ(爆笑)。
世界で何千万人のアホがいたんだろう。
(それを本気でレコードに作ってる奴も暇やねえ)
このスレッドに登場するうちのねこは、みんな裏庭で永遠の眠りについています。
いまのうちのねこは、反応するのかしら……。
同居猫がいなくて、生後一ヶ月弱のときからわが家で一人っ子として育ったので、ちょっと変わり者なのです……。
話を戻しますね、ブライアン・ウイルソン関係の本を紹介します。
ジム・フジーリ著、村上春樹訳、『ペット・サウンズ』です。
わたしが持っているのは単行本のほうで、2008年に発行されました。第9章の終わりのほうと、第10章全般に、「キャロライン・ノー」のことが、くわしく出てきます。
ブライアン・ウイルソンの名前は、ピンク・フロイドのファンとしては、ちょっとほろ苦い感覚もあります。
シド・バレットがバンドから離れる経緯に登場する名前なのです。
シドの場合、プロデビューしてまもない頃に、ドラッグによってピンク・フロイドのリーダーどころかメンバーとしての活動もできにくくなってしまったわけですが、シド以外のメンバーとマネージメント側が善後策を話し合う中で、こういう意見が出てきたのでした。
要約すると、「シドには、これからはブライアン・ウイルソンのようにやってもらえないかなあ、自宅で曲を作ってもらうだけでいいんだよ、レコーディングやステージには出てこなくてもいいってことでさ…」みたいな感じです。
その顛末については、既出の記事、【ピンク・フロイドについて語り合おう】の「ロジャー・キース・バレット_2」で引用されるログにあるとおりです。
的外れな思いかもしれませんが、ブライアン・ウイルソンには、シド・バレットのぶんまで、元気で長生きしてバンドその他の音楽活動を楽しんでもらいたいです。

