失明する病気でいちばん多い!【白内障】2 | 柴犬オーナーハルの犬の健康ブログ

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◆白内障の症状
 白内障には、初発の白内障、未熟な白内障、成熟の白内障、そして最後に過熟の白内障とさまざまな過程があります。


初発の白内障は、日常生活に不自由はありませんが、獣医さんによる眼科検査で初期の異常を発見できます。


未熟な白内障は、視覚はありますが、暗いところで動きが鈍くなり、黒目(瞳孔)に白濁や白班がみられるようになります。


成熟した白内障は、黒目(瞳孔)の全域が白濁します。視覚障害が顕著になり、下に挙げるような行動がみられます。


症状の進んだものほど、手術をしても効果が上がりにくくなります


初発から未熟の白内障では水晶体のにごりの範囲が小さいため、視力障害は軽く日常生活にはあまり影響がありません。


痛みはありませんが、進行すると視力がどんどん低下します


主な症状は、

・目が白く見える

・目ヤニが多い

視界がはっきりしない違和感から、目をこするようなしぐさをしている

・瞳孔が常に開いている
(瞳孔は目に入る光を調節するため、通常明るいところでは縮小するが、白内障で光を感知しにくくなると開いた状態になってしまう)

・物にぶつかったり、つまずいたり、壁伝いに歩く
(これらの症状は、初期の夜暗い時にだけみられる。住み慣れた家の中だと、犬は視覚以外の五感で生活できるので、目が見えていないことに飼い主が気が付かないことも多い。)

・動きが慎重になる

・階段の昇り降りをしなくなる

・暗い時の外出を嫌がるようになる

・知らない場所に興味を示さなくなる

・動くものを目で追わなくなる

・ボールやオモチャを投げても気付かない

・寝ていることが多くなる

・不安から攻撃的になったり、夜鳴きをするようになる

・ちょっとした物音にも驚くようになる

…等の様子がみられます。


 白内障の進行の程度は原因によって様々で、短期間で目が見えなくなることもあれば、ゆっくり進行する場合もあります。


初期の段階では視力に影響がなく、犬の様子も普段と特に変わることはないため、飼い主でも気付かないことがあります。


しかし、白濁が進むにつれて歩き方がぎこちなくなったり、物音に敏感になったりなどの、行動面での変化も見られるようになります。


飼い主が犬の目を見て、白くなっていると気付いた時には、白内障の症状がかなり進んだ状態になっている場合が多い。





◆白内障の治療
 白内障の治療には、内科療法と外科療法があります。

 白内障が初期のうちに発見できれば、薬を点眼し続けることで、病気の進行を遅らせることができます。


白内障は薬によって進行を遅らせることはできますが、完全に治療することはできません


白内障の初期の段階に目薬を点眼し続けることで、濁りの進行を抑えます。


白い濁りを透明にするのではなく、濁りがそれ以上大きくなるのを防ぐ効果があります。


症状の進行した段階ほど、治療をしても効果が上がらないケースが多くなりますが、


若年性白内障の場合は、重度でも内科的治療が効く場合があります。


 外科療法では白濁し硬くなった水晶体を取り除き、新たに人工レンズを入れて視力を回復させます。


ただ別の基礎疾患がある場合や、老齢犬の場合は全身麻酔で行うため、リスクも考慮し手術を行わない時もあります。


 また、手術後のケアもとても重要です。人工レンズという人工物を入れているため、それが安定するまでに最低でも1ケ月程はかかります。


その間、おとなしく点眼させてくれなかったり、定期検査で目をチェックさせてくれない犬ならば、結局治らなかったり、手術する前よりもひどくなる可能性もあります。


飼い主の状況や犬の性格などの条件が合わなければ、手術を選択するというのはなかなか難しいようです。


 また、糖尿病が原因の場合はその治療が優先されます。





◆予防や対策
 犬の白内障を予防することはとても難しいので、早期発見と早期治療がポイントになるといわれています。


 犬の目の健康を考えれば、夏の強い日差しや強い紫外線はできるだけ避けるようにします。


 そして、普段から犬の目に涙が多く出ている場合は、涙の中の成分で雑菌が繁殖してしまい炎症を起こすことになります。


それを犬が気になって触れば眼に傷ができるので、眼の周りはいつも清潔に保ちたい。


目ヤニがついていたり、涙やけで汚れているなら、毎日きれいに拭いてあげましょう。





 実はワンコの目が白くなる状態のすべてが白内障(水晶体の混濁)というわけではなく、治癒が可能な他の眼の疾患である場合もあります


白内障と同じように目が白く見える症状に、
核硬化症というものがあります。


水晶体の中心部(核)が老化とともに白く見えるようになってくるもので、これ自体で視力を失うことはないので、通常は治療の必要はありません。


いずれにしても、早期に発見できるように家庭で目を観察し、定期的な健康診断で目の検査も行うと安心です。


最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。




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