40を前にして気付いた事があるのでお話させていただきます。
僕、超がつくほど高所恐怖症で、子供と遊園地に行って観覧車に乗ってても平気なフリをしながら足震えてるんです。冷や汗かきまくってるんです。

そしてこの前に飛行機に乗った時、6時間くらいのフライトだったのですが、離陸してしばらくして、ちょっと離れた前方の男性のお客さんが発狂しはじめたのです。おそらく高所恐怖症の方で、頭を抱えて叫んでいました。周りの人はびっくりしてたりドン引きしてたりなんですが、僕は痛いほど気持ちが分かり、次は俺がああなる番だわ…と思いっきりヘコんでました。
でも、5分くらいして発狂してた方は落ち着きを取り戻され(CAの方も慣れっこのように付き添ってたせいもあって)、後の5時間50分くらいのフライトは、発狂してたのが嘘のように普通にしておられました。

で、恐怖や怖さについて、考えてみたのですが、ピークがあるなと。発狂した方で見てみると、離陸した瞬間から、グラフで例えるとじわりじわり右肩上がりに恐怖度の線が上がっていきます。そして線がグラフの頂上時に達して発狂を迎えるわけですが、この頂上のピーク時間って意外とあまり長く続かないんですね。ピークが過ぎ去ったら、後は右下がりに急激に線が落ちていきます。
恐怖のピークの発狂が5分、普通の心理状態が5時間50分。飛行機は常に同じ高度で飛んでいるのに、5時間50分間、普通でいられる男性を見て思いました。

人生と同じだ。
後編へ続く