維新project 「吸血鬼然々悠々帳」

維新project 「吸血鬼然々悠々帳」

適当に毎日を過ごす吸血鬼の悠々記録

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それは獣の夢・・・。この世界ではあまりにも幼い獣の夢。獣がこの夢の終わりを知ってしまえば世界は簡単に崩壊してしまうだろう・・・。
ああ、終末の姫よ・・・。笑え、泣け、怒れ。希望を、絶望を、欲望を羨望を願望を持て。楽しめ、悲しめ、苦しめ慈しめ・・・。痛みを快感に、痛みを愛おしく受け入れろ。この世界では・・・。

――貴女が王だ。
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五年目の春が過ぎ、俺は高校生になった。髪とか目とか色々障害はあったけど、何とか回避してきた。
・・・・、そんな事はともかく今日も姉さんは遅くまで部活らしい。何をやってるかは教えてくれないが、姉さんのことだ。心配はいらないだろう。
黒ずんだ灰色の髪をなびかせ、赤黒い目を光らせ廊下を歩く。こんな顔してるからか友達なんてものは滅多にできないが結構こういう生活も満足してる。ただ、近づくごとに一歩下がるのはやめてほしい、俺だって結構傷つくんだ。
そう考えながらふと、あることに気づく。
「あ、教室に忘れ物したな・・・。」
そう言い、教室に戻る。途中、人を全然見なかったがトアールはそれに気付くことはなかった。

教室のドアを開ける。そして、そこで初めて気付いた。いや、正しくは”気付かざるを得なかった”と言うべきか。”それ”は認識するにはあまりにも存在がなく。無視するにはあまりにも強大な異常を纏っていた。その存在に気付いた両者の目が合う。
先に行動を起こしたのは女の方だった。女はおや?という顔でこちらを見つめる。トアールは見つめ返すしかなかった。体が動かないのだ。それは恐怖というにはあまりにも陳腐で、悍ましいというにはあまりにも人間味があり、禍々しいというにはあまりにも・・・神々しかった。そう・・・、例えるなら。
「邪神・・・。」
思わず零れた言葉をかき消すように、別の言葉を紡ぐ。
「あんた、誰だ?この学校では見ない顔だけど?何か、この教室に用でもあったのか?」
「ふふふ・・・。やっぱり気付かないか。そうだな。もう何百年も会っていないものな。」
「?」
何を言ってるんだこの女は。突然電波的なものを言われ一瞬頭が混乱する。が、すぐにそれは更なる混乱でかき消される。
「じゃあ、無理やりにでも思い出してもらおうかな。君がずっと見ないふりしてきた”悪夢”を・・・。」
それと同時に、何か柔らかいものが唇に触れた。何が起こったのか分からないまま硬直する。刹那、そう刹那。頭の中に記憶が流れ込んでくる。まるで、最初から知っているかのように、当たり前のように自分の頭の中に植え込まれていく。
それと同時に体中に激しい痛みが襲ってくる。そして、体が変わっていくのが分かる。いや・・・、元に戻っていく。前の状態に、戻っていく。そのせいでずっと押し込めてきた物が溢れ出す。
眠い・・・、腹が減った・・・、退屈だ・・・。寝たい・・・、食べたい・・・、遊びたい・・・。
まるで正反対の感情が、欲が、本能が溢れ出してくる。この感情を、欲を、本能を抑えることができない。どうすればいい?どうすれば、どうすれば、どうすれば、どうすれば・・・。
女がそっと近づき、甘言を囁く。それは子供をあやすように、少年を慰めるように、青年を誘惑するように甘い言葉を囁く。
「全部ぶちまけちゃいなよ。寝たいなら寝ればいい。腹が減ったなら食べればいい。遊びたいなら遊べばいい。ここには君が望むものがたくさんある・・・。全部、全部、全部満たしてしまえばいい。」
一見普通の事のようにも思える。だが、寝たら恐らくこの世界が終わるまで寝るだろうし、食欲に身を任せてしまえば、この世界の食べ物が無くなってしまう。遊ぼうものなら世界に生き物がいなくなってしまう。あまりにも荒唐無稽な話だが、本当にそうなってしまう気がしてそれを否定できない。自分の中にいる本当の自分を否定できない。だってそれは・・・。

――今まで我慢してきた幼い獣が雄一願ったことだから。

―――とある異世界の円卓
「ようやく奴が動き出したか・・・。全く、奴の溺愛っぷりはある意味賞賛に値する。」
「だから言ったろうが!俺が動いてればすぐにでもできたろうに!!」
「貴方が動くと全て台無しになるでしょ?前の聖戦だってそうだったじゃない。あんなに神を虐殺して。後処理をするこっちの身にもなってよ。」
「てか、そもそも何で皆あんなひ弱で、乳臭いガキなんかにあんな計画を任せるのかね・・・。全く理解できねぇよ。」
「貴様だってまだまだ子供だろう?」
「俺はもう1100年以上生きてるっつの!!」
「そもそも私たちって生きてるって言えるのかしら?」
そこで初めて、全員が口を閉じる。先の言葉を聞いてではない。あの御方がこちらをじっと見ているからだ。慈愛に満ちた目で、羨望に満ちた目で、願望に野望に欲望に満ちた目で。こちらをじっと見つめていた。
「ん?別にそのまま話してくれてても良かったんだけど。まあ、丁度いい。俺の計画にはあの子が必要なんだ。どうしてもね。それにあの子はここにいる誰よりも強いはずだよ?」
全員が口を閉じ、黙って言葉を聞いている。あの小生意気な口を聞いていた奴でさえも何も言わずただ黙々と聞いている。
「なにせあの子は・・・、私の子供だからね。」
少し自慢げに言うようにあの御方はそう言った・・・。


次回予告
自分の中に俺ではなくて、でも俺と同じ本当の自分がいることは分かっていた。だから、あいつが本当に心の奥から望んだものを俺は叶えてきた。それは別に義務だとか従わざるをえなかったとかそういうことじゃない。ただ、今まで我慢してきたあいつを、俺を喜ばせたかった。ただそれだけの単純な理由なんだ。でも・・・、それももう終わりかな。だってもうすぐ・・・。
次回
三章~始まりの終わり-終わりの始まり。~

少年の目に映っているものが、少女の目に映っているものとは限らない。
皆さん久しぶりですね。維新です。前にブログ更新してから結構日にちが経ったので生存報告ついでにアサクリⅢの感想でも。

皆さんはアサシンクリード(以下アサクリ)をご存知ですか?タイトルから見ても分かるとおり暗殺者が主役のゲームです。意味は「暗殺者の信条」です。もちろん一般の人も殺せますよ。後、金ばら撒いて義賊気分を味わったり。
まあ、今は
「アサシンクリード」
「アサシンクリード2」
「アサシンクリードブラッドライン」
「アサシンクリードブラザー・フッド」
「アサシンクリードリベレーション」
そして・・・
今プレイしてる
「アサシンクリードⅢ」
ともうひとつのアサシンクリードⅢ
「アサシンクリードⅢレディリバティ」
の計7作品が出てます。(自分の記憶が正しければ)
で、一昨日に通販で予約しておいたアサクリⅢが届いたので早速プレイしてみたんですが・・・。
いや~、まいったまいった。ただでさえ、リベレーションクリアしてから全然やってない上に操作とかがめんどk・・・難しくなってんだもん覚えなおすのに苦労しましたよ。
戦闘面が快適になったのは良いんですけど、そのせいで戦闘中に走っちゃって敵に後ろ向けてざっくりされたり、敵が無駄に硬くなってたり・・・あれ?それって全部自分のせいじゃ・・・。

特に不便に感じたのがフリーランですね。前は、ハイジャン(間隔が空いてる状態で上にジャンプする技自分で名づけた)無双できたのに・・・。ボタンカチカチやってるだけでハイジャン連続でできて軽くマ○オ気分を、リベレーションでは鉤爪みたいのでさらに面白くなってたのになんでやめちゃったんでしょうね?またロープで上から暗殺したかったのに・・・。
それに自由度が圧倒的に少なくなりましたね。市民を殺せなくなったし(まあ、元々殺しちゃダメなんですけどね人道的に考えて)、今のところ爆弾が煙幕だけだし、投げナイフなくなったし、ボウガンなくなったし・・・。前作より自由度が少し下がってしまったのが俺的にはマイナスですね。アサクリの名言はどこに行ったのやら・・・。
「真実はなく、許されぬ事などない。」
もう一度これの意味を考えて欲しいですね。そして、エッチィオの後日談お願いします。小説でもいいんで。
後これだけは言わせてくれ・・・、

ミニゲームがミニゲームじゃないんだが?

もはやあれだけで一日遊べますよ。UBIソフトさん。あれ単体でも十分売れますよ。ただ・・・、敵のAI(人工知能)を何とかしてください。あれじゃあ全然勝てませんよ。たまにミスするくらいのドジっ子属性を追加してください。必ず必勝戦法でやられるんですけど?何なんですかあれ?引き分け提案してるくせに勝つ気満々じゃないですか。もはや挑発してるとしか思えませんよ。
・・・、まあ勝つまでミニゲームやってたらいつの間にか徹夜してたなんて口が裂けても言えませんよ。ええ。そのせいで絶賛風邪になりかけてます。全部自分のせいなんですけどね。

・・・、大体こんなところでしょうか。え?主人公の名前とか背景とか教えろって?公式サイト行ってください。URL貼っときますんで。
→http://www.ubisoft.co.jp/ac3/

まあ、正直言うとただ書くの面倒だっただけだったり(ボソ

じゃあ、今回はこんな所で終わりましょうかね。ここまで読んでくださった皆さんありがとうございました。


次は小説を投稿したいけど正直いつのなるのやら・・・。まだ充電中かもしれないし、もう満タンかもしれない。
――微睡みの別世界
そこには何も無かった。建造物も景色も自然も人さえも。そこには何も無かった。だけど、少年はそこに居た。生まれた記憶なんてないけれど、成長した記憶はないけれど、少年はそこに居た。微睡む(まどろむ)夢に溺れながら、激しい苦痛と共に現実を溶かす。ここはどこかなんて少年は考えた事は無かった。考える気も無かったし、そんなどうでもいいことで頭を使いたくなかったから。頭を使おうとすると頭が痛くなって気持ち悪い。そんなのはごめんだ。だから少年は何も考えなかった。
・・・、だけど。ひとつだけ少年の心を動かすものがあった。それは感情。人間の中にある、体を動かす原動力。その感情が時々、少年を動かそうと掻き立てる。それは、外に出たいという感情。それは、お腹が減ったという感情。それは、誰かを愛したいという感情。それは・・・自分が何者なのか知りたいという禁忌の感情。知ってはいけないのに、知りたいと思ってしまう。そんな感情に押しつぶされそうになりながらも少年は微睡みの中で静かに眠っていた。
そんな時だ。少年の心の壁を壊そうとする者が現れた。それは微睡む夢の中で見つけた初めての人間という生き物だった。外見からして恐らく男だろう。その男が少年の心の壁を壊した。
「君はここから出ることは簡単なはずなのになぜ外に出ようとしない?」
それが男が少年に放った最初の言葉だった。
少年は改めて考える。なぜ自分は外に出ようとしなかったんだろう?余計な事に頭を使いたくなかったから?それともこの場所が心地よいから?それとも・・・。少年は必死に考えようとしたが、いかんせん恐らく1000年以上頭を使ったことがなかったから使い方が分からない。少年が思考するのに四苦八苦してると、男は静かにこちらに近寄り頭を撫でる。
「そうか・・・。君は長い間何も考えてこなかったんだね。だから、元々考えるという発想に至らなかった。それならなおさら君は外の世界を知るべきだ。外に出て、色んな事を知れば自分が欲しかったものも見つかるんじゃないかな?」
少年は初めて、自分の中にある感情というものを知った。それは、外に出て色んな事を知りたいという当たり前の感情。少年は感情というもの、心というものを教えてくれたその男にお礼を言おうと、慣れない様子で言葉を発する。
「あ・・・り・・・がと・・・う・・・?」
これで合ってるかどうかは分からないが、男が笑って頭を撫でてくれるのでこれで良かったのだろう。そうして、男は少し頭を下げながら静かに消えていった。
少年は慣れない手つきで空間をこじ開けようとする。すると、ゆっくりと空間が縦に割れ中に見慣れない景色が見える。少年は怯えながらも、這いずるように見慣れない景色へと進んでいく。

――東京某所
今日はずいぶんと遅くなってしまった。家は門限が厳しいから、早く家に行かないと鬼畜兄のお仕置きが待っている。まあ、そうなってしまったら窓から自分の部屋に侵入すればいいから問題はないか・・・。
少女はとても綺麗だった。綺麗な金色の髪、空のように澄んでいる碧眼、艶やかな純白の肌。まるで人形みたいな美貌を持つ少女だった。
少女は家に行く途中の路地裏におかしな生き物を見つける。それは黒ずんだ灰色の髪に、紅い瞳。だが、目の周りが黒くそれが・・・少し怖かった。肌はとても白く、触れただけで傷が付きそうなほど脆そうに感じた。
恐らく人間ではあるだろう。人間の男の子の形をしてるから。歳は自分の一つ下の12歳くらいだろう。そんな小さな男の子がどうしてこんな路地裏にいるのか少女は不思議に思った。
「貴方、こんな所で何してるの?」
少女がそう聞くと、少年は少しビクッとして一歩下がる。少女が一歩近づくと、少年は一歩下がる。それが少し面白かった。が、流石に門限もやばいので半ば強引に少年を連れて家に行くことにした。少年は最初少し抵抗したが、手だけは離さなかった。
家には門限ギリギリの6:55に着いた。お父様とお母様は何も言わなかったけれど、あの鬼畜兄がネチネチと説教をたれてきたので軽くスルーしながら少年を連れバスルームに入ろうとしたら「な!?いけません!貴女ももう13歳になるのだから男と風呂に入るなど両親が許しても私が許しません!!」と、兄が凄い剣幕で迫ってきたので回し蹴りを浴びせて窓から外に放り出してやった。兄はその後、一晩気絶してたけれどどうでもよかった。
今はこの子を風呂に入らせなければ。改めて少年を引き連れ風呂に入る。少年は「”あれ”・・・放り・・・出して・・・て良い・・・の?」と聞いてきた。まさか初めての会話があの鬼畜兄の事になるとは・・・。
少女は爽やかな笑顔で「良いの。”あれ”は簡単には死なないキモい体の構造してるから。」と答えた。少年は頭に?マークを浮かべた。それが異常に可愛かったのでつい抱きついてしまった。
とりあえず、少女は服を脱ぎ少年の服を脱がそうとしたが、よく見るとマフラーみたいな物が体中に張り付いてるだけで服と呼べるものが見当たらない。どっちにしろ手間が省けたと思いマフラーを剥がそうとするが、中々剥がれない。いや、これはくっついてるといっていい。必死に剥がそうとしても全然剥がれないこと数分。半ば諦めかけたが、少年が「何・・・して・・・るの?」と聞いてきたのでマフラーを剥がそうとしてる事を言うと、どういう原理か知らないがマフラーが無かったかのように消えていく。まあ、これで裸になったわけだし、早速風呂に入ろう。
「どう?気持ちいい?」
髪を洗いながら、少年に聞いてみる。少年は目をつぶりながら「気持ち・・・いい。」と気持ちよさそうな顔をする。シャワーでシャンプーを流して、タオルで体を洗っていく。
(これは・・・。)
少女はまるで犬か猫でも洗っているかのような気分になる。あまりの可愛さに、ついつい頭を撫でてしまう。少年は嫌がろうとせず、目を細めながら気持ちよさそうにしてるのを見て萌え死にそうになってしまう気持ちを抑えて少年の体を流す。後は、自分も髪と体を流して一緒に風呂に入る。
少年は最初ビクッとしたが、そのあとは風呂に浸かり「気持ち・・・いい。」と言って風呂の中に寝転がろうとしたので慌てて少年を引き上げる。
「風呂で寝転がったら死んじゃうわよ?」
少年は眠たそうにしながら「分か・・・た。」と言う。少年が段々と体を揺らしてきてあまりにも危なっかしいので自分の胸に頭を寄せて眠らせることにした。少年が静かに寝息を立てて寝てるのを見て少女はある決意をする。
風呂から上がり、眠たそうに目をこする少年の体をタオルで拭き、自分のお下がりの服を着せ自分の部屋のベットで寝かせる。その後、少女は両親にこう言った。
「お父様、お母様。私、あの子を家で飼いたいわ!」
衝撃の一言に父親はコーヒーを盛大に吹き出した。母親は食材を切っていた包丁を床に落とした。父親が咳払いをし、少女に向かって話す。
「リィガよ。お前の気持ちが分からないでもないが、流石にそれは少し考えたほうがいいんじゃないか?」
「そうよ。いくら可愛いからって、流石に親御さんも心配するんじゃないかしら?」
リィガは意地でも考えを曲げようとしないようなので、父親があの子の親が見つかるまでという条件で家に置かせてくれた。母親は心配そうな顔をしたが、リィガが決めたことならと了承してくれた。これで条件は揃った。後は・・・、あの子次第。リィガは部屋に行き、少年を起こす。少年は眠たそうにしながら、リィガを見つめる。
「貴方、名前は?家族はいるの?」
「・・・、名前。サーティーン。時々・・・サタン、赤い竜・・・とも呼・・・ばれる・・・ことがある。家族・・・は、多分いない。」
「いない?どういうこと?」
サーティーンは自分には生まれた記憶も育った記憶も無く。両親がいるかどうかも分からないと言う。
リィガはもしかして記憶喪失のようなものかしらと考え、ならなおさら放ってはおけないと考えた。
「サーティーン・・・。両親が見つかるまでここに住んでみない?貴方が良ければだけど。」
サーティーンはコクコクと頷き、少しぎこちなく笑う。サーティーンが名前を聞いてきた。初めて、サーティーンが興味を持ったのも嬉しかったし、自分の名前を聞いてきてくれたのも嬉しかった。
「私の名前は鏡々崎リィガよ。これは両親の趣味でクトゥルフ神話の中の邪神からきてるのだけど、貴方の名前ちょっと言いにくいから、私が名前を変えてもいいかしら?」
サーティーンはコクンと頷き、自分と同じ名前が良いと言ってきた。正直とても嬉しいけど、それじゃあ誰が誰か分からないから、別の名前をつけることにする。
「そうね・・・。じゃあ、私の名前の元になったロイガーなんだけど、そのロイガーは実は双子なのよね。その双子のもう片割れの名前を捻って使いましょう。トアール・・・。そう!貴方の名前はトアールよ!これはツァールというロイガーの片割れの名前を捻ったの。どう?気に入った?」
少年はコクコクと頷き、しきりに「トアール、トアール、トアール!!」と言っていた。よっぽど嬉しかったのだろう。
気づけばもう9:30を過ぎている。いい加減寝ないと、明日早くに起きれない。とりあえず、今日は自分のベットで一緒に寝て明日改めて今後の事を考えよう。
二人は静かに微睡む夢の中に入っていった。


次回予告
サーティーン改め、トアールとなり鏡々崎家の一員となったトアール。次の舞台はそれからさらに5年経った東京。周りと何とか打ち解けていくトアール。だが、彼の体に徐々に異変が生じ始める。刻々と迫る猶予。開放されていく空腹感。体の異常。その時、少女の目には何が映るのか。
次回
二章~痛みは刃となって終わりをもたらす。~