今回は長文になりますので時間が無い方はお読みにならない方が良いと思います。
また、オリンピックに興味の無い方はスルーして下さい。
今日は東京オリンピックの事について書こうと思います。
さて、もうオリンピック開催まで62日になりました。
世間ではコロナ感染拡大でオリンピック中止の声が日に日に大きくなってきています。
ところで1920年8月、ベルギー アントワープにてオリンピックが開催されました。
この年は何が起きていたかご存じでしょうか?
第一次世界大戦そしてスペイン風邪と呼ばれる感染症(のちのH1N1亜型インフルエンザ)で
世の中が大混乱していた時代です。
かのクーベルタン男爵はこの様なパンデミックの中でもアントワープでオリンピックを開催しました。
準備不足も否めない形でも29か国が参加して開催されております。
日本人初のメダル獲得もこの大会でした。
そもそも、オリンピックは「戦争」と「疫病」からの復興という願いから生まれたと言われております。
何か今のコロナ禍と同じ様な状況と言えますね。
オリンピック開催に関して色々思う事がありまして5つに分けてお話します。
1、オリンピック中止は誰が決める
オリンピックの中止は誰が決めるかご存じでしょうか?
IOCが決める事になっています。
根拠は東京都とIOC,JOCが締結した契約書66条に謳われています。
IOCは・・・権利を有する。
つまり、IOCが中止と言わない限り開催されるという解釈になります。
また、この契約の解除の条文の中に
「前略・・・IOCがその単独の裁量で、本大会参加者の安全が理由の如何を問わずに
申告に脅かされると信じるに足る合理的な根拠がある場合。」
と明記されております。
これを現在の日本のコロナ感染状況に置き換えて考えると
IOCは大会参加者にワクチンを接種して「本大会参加者の安全・・・」を約束している様に
見受けられます。ワクチンを接種する事により「申告に脅かされると信じるに足る合理的な
根拠」が無くなるという解釈にもなるかと思います。また医療関係者の派遣等も
「本大会参加者の安全・・・」というものを根拠に実行されようとしております。
尚、日本国民の事は契約の中に全く謳われていません。
また、この契約書19条には
大会期間中および前後1週間はデモなどのイベントは認めないと謳われております。
これを根拠にオリンピック中止派の方々が会場周辺でデモを行う場合排除される可能性が
あります。
71条には
予測できない、または不当な困難と言う項目があります。
これに基づき、オリンピックの日程変更を行い、IOCの承認を経てオリンピックの延期に
ついての再契約をIOCと取り付けた形になります。
条文全文をよく読むとIOCが権限を有する場合が多く、開催国は開催する事に心血を注げと
解釈される部分が多いです。
政府の立場についても書かれています。
開催都市における契約条件の完全履行・遵守・義務を保証すると書かれており、
東京都の後ろ盾として政府が責任を負い保証する形で書かれています。
政府が何も言わないのは契約当事者である東京都からその様な要請(中止等)が無いので
開催を保証するために後ろ盾であらゆる努力をしていて、契約当事者では無いから発言
出来ないものと考えられます。
この様な解釈からすると、現時点ではIOCが決定を覆さない限りオリンピックは予定通り
開催されるという事になると思います。
その最終確認の為にバッハ会長が来日するという事に繋がっているものと思います。
ただ、昨今のコーツ副会長の発言は日本国民の心情を逆撫でていると言われても仕方あり
ません。
東京2020に関する契約書は東京都の以下のHPで閲覧できます。
2、共産主義の台頭
ネットでオリンピック反対を謳うのは個人の自由(基本的人権の尊重)が保障されている
日本国なので何ら問題ありません。
しかし、その発起人の弁護士である宇都宮けんじ氏は支持母体が共産党であるという
事をご存じでしょうか?
この方、2012年に東京都知事選に立候補した時の公約に「オリンピック招致反対」と唱えて
いました。つまり、コロナと関係無く「オリンピック反対」を唱えてきた方です。
今回コロナ禍の中での「オリンピック開催中止」機運に乗じただけだと私は考えます。
今年7月に行われる都議選の共産党の公約もその機運に乗じた「オリンピック中止」を掲げて
います。
共産党と言えば中国を連想させます。
日本の国民は中国の様に監視され、自由が制限される様な国家になる事を望んでいるので
しょうか?
私は中国と言う広大な国土の中にある自然や人々は好きなので良く行きますが、
一党独裁のいわゆる専制主義の政治は好きではありません。
また、次のオリンピックはどこで開催されるかご存じでしょうか?
2022冬季オリンピックが中国 北京
で行われます。
日本での開催がもし中止になった場合、誰が喜ぶか分かりますか?
中国政府です。
日本の陰に隠れて傍観・静観していますが、もし日本で中止・中国で開催された場合何を
言いだすでしょうか?
「中国北京オリンピックはコロナに打ち勝った!!」
と声高々に発せられることは目に見えています。
これを言われたら日本人としてどう感じますか?
オリンピック中止という言葉は誰でも簡単に直ぐに発せられます。
政府や大会関係者はどうやればオリンピックが安心安全に出来るかという調整
をギリギリまでやると思います。
日本での開催に反対票を投じた方々、もう少し先を見据えた言動・行動を取って
欲しいと思っております。
もちろん命より大切なものはありません。
しかし、感染対策に無頓着な方々が大勢居るのも事実です。
この様な方々がもしオリンピック反対を唱えているのなら、本末転倒だと思います。
オリンピック開催によるリスク低減と言う考え方もありますので次で述べます。
3、感染症対策
オリンピックやパラリンピックで来日する選手や関係者の方々は
ワクチン接種をした上で競技に参加する事が大きく謳われています。
日本人選手にももちろん大手を振って接種して頂きたいと思います。
「バブル方式」と呼ばれる五輪では選手の行動範囲を競技会場と練習会場、
選手村に限定し、外部との接触を遮断する方式を取ると言われております。
しかも、ワクチン接種していて、PCR検査を毎日行うという事であれば、
結構安心できると思います。
そして、オリンピックが開催されたら皆さんどうされますか?
TVで観戦しませんか?
つまり、オリンピックが開催されて皆さんがステイホームしてTV観戦することで人との
接触機会が減り感染拡大の歯止めにもなると考えます。
観客をどこまで入れるのかギリギリの調整を行っていると思いますが、私は今のワクチン
接種状況を考えた場合、国民がオリンピックまでに全員ワクチン接種が完了しない限り、
無症状感染者が観客になる事により感染再拡大になり得る可能性は排除出来ません。
(観客にPCR検査を行う場合を除く)
無観客で行う事で感染リスクが大幅に低減されると思っております。
TVで観る事がベストかと思います。
4、懸念事項
一番の懸念事項はもちろんコロナ感染症水際対策です。
基本的に選手達関係者はワクチンを接種していることが前提で入国するので
感染対策はある程度出来ていると考えます。
しかし、問題なのは海外の報道陣です。
入国させないのが一番ですが、そうではない様です。
選手達関係者は入国後隔離無しで練習に参加出来る事になっています。
ところが、各国報道陣に関しては現在の日本の入国制度をそのまま適用すると
言われております。
つまり、14日間の隔離後は自由に行動出来る可能性を否定出来ません。
丸川珠代五輪担当大臣はそれはさせないと述べていますが、日本人でも入国後の隔離を
守らない人間を野放しにしている状態ですが、各国報道陣に対してどの様に行動制限を
させようとするのか不安です。
(憲法の基本的人権の尊重に抵触しない様に出来るのか?)
これが、オリンピックに反対する方々の一番の根底にあるところだと思います。
私もこのことに関しては問題点と考え、入国させない、入国させた場合毎日のPCR検査を
義務付ける等の事をぜひともやって、海外からの報道関係者が日本人に移さない万全の
対策を講じて欲しいです。
この記事を書いている間に丸川珠代オリンピック担当大臣が来日報道陣にも自国でワクチン
接種した上での来日を要請するという話が出た様です。
この方々の行動が「バブル方式」で確実に行われれば日本人に移す感染リスクは大幅に軽減
されると思います。
5、マスゴミの罪
現在のコロナ禍でマスゴミは不安を煽ったり、各報道機関でオリンピック中止を唱えている
のはあまりにも無責任な情報発信だと思います。
最初に申し上げました様に中止する権限はIOCにあります。
よくマスゴミは「情報開示しろ!!」と唱えますが、オリンピックに関する契約書はリンクを
貼りましたが誰でも閲覧出来る場所にあります。
この契約書を読めば何が正しいのか分る筈ですし、視聴率や購買意欲稼ぎの為の
オリンピック反対機運に乗じた、ある意味情報操作は辞めて欲しいと思います。
もう少し、正しい知識を身に着けて情報発信して欲しいものです。
唯一、「どうやったらオリンピックが出来るか?」という前向きな考え方をTVを通じて唱えて
いるフジテレビの「イット!」を私は支持します。
(加藤綾子さんのファンであることは内緒です・・・笑)
色々な事を書きましたが、全てに関して個人的な見解ですのでコメント欄は閉じさせて頂き
ます。
最後までお読みいただきありがとうございます。
おしまい