6年2組の守護神 -2ページ目

6年2組の守護神

いじめられっこ垂水がサッカーに挑戦

坂田とは仲よしだと思われていたと思う。

 

小学生のころ

男子は休み時間とか教室の後ろでプロレスごっこを繰り広げていた。

 

タッグ戦

ぼくと坂田は必ずタッグを組んだ。

身体の小さかった坂田は典型的なやられ役。

身体の大きかったぼくも技を受ける専門で

二人してやられていた。

 

ふたりのクラスでの地位は同じくらい低かった。

 

児童会長

 

坂田はクラス男子の有力者たちにはめられて

立候補した。

応援してくれるはずのみんなは坂田が立候補したとたんに態度を変えた。

負けるのがわかっている選挙戦。

彼を支持するのはぼくを含めてごくわずか。

 

彼は押されると必ず引き受ける。

キーパーももちろんみんなから推薦されたから。

みんなキーパーが嫌だから彼に押し付けたんだけど

彼は必死でゴールを守った。

 

ぼくの理想のキーパーは坂田だ。

みんなの信頼にこたえるため必死なのがよくわかる。

ぼくもキーパーだから本当によくわかる。

 

今同じチームでキーパーをしているのが本当にうれしい。