挙げられた俳優に共通しているのは、「かっこよさ」よりも相手との関係性を演じる力が強いことだと思います。
例えば、柏木悠は、
- 相手を見るタイミング
- 視線を外すタイミング
- 息を吸う間
- 手や指先の力の入り方
- 相手との距離感
こういったセリフ以外の情報量が非常に多い俳優です。
『君には届かない。』では、ヤマトの"受け身だけど芯がある"空気感を自然に出していました。一方、『年下童貞くんに翻弄されてます』では、今度は自分から距離を詰める側なのに、押しつけがましくならず、余裕や色気が伝わってきます。同じ俳優とは思えないくらい重心が変わっています。
これは演出だけでは難しい部分です。
演出は「ここで目を見る」「ここで手を伸ばす」という指示はできます。
でも、
- 0.5秒長く見つめるのか
- 一瞬ためらうのか
- 指先だけ動かすのか
- 肩まで動かすのか
こうしたニュアンスは俳優自身の感覚にかなり依存します。
演技研究では、こうした非言語コミュニケーションは観客の感情移入に大きく影響することが知られています。心理学や演劇学でも、視線・身体の向き・間(ま)は感情伝達の重要な要素とされています。
BL作品に演技力の高い俳優が多く感じられる理由についても、一定の背景はあると思います。
BLドラマは比較的低予算の作品も多いため、
- CG
- 派手なアクション
- 豪華セット
で魅せることが難しいケースがあります。
その分、
二人の関係性だけで何十分も見せなければならない。
つまり、
「好きになっていく過程」
「触れそうで触れない距離」
「相手を見つめる時間」
だけで視聴者を引き込む必要があります。
そのため、制作側も「関係性を作れる俳優」を重視する傾向があると言われています。また、BL作品をきっかけに俳優の演技力が広く評価され、その後さまざまなジャンルで活躍する例も少なくありません。
挙げられた俳優を見ると、共通点が見えてきます。
- 草川拓弥
- 町田啓太
- 赤楚衛二
- 前田拳太郎
- 柏木悠
この人たちは皆、「泣く演技が上手い」というより、
"相手の演技を受けて変化する演技"が上手い印象があります。
演技は一人で完結するものではなく、相手とのキャッチボールです。相手の表情や声色を受けて、その場で感情が少しずつ変わっていく様子を自然に表現できる俳優は、ジャンルを問わず作品全体の説得力を高めます。
以前、あまりさんが田中圭について「眠る成瀬を思わず見つめてしまっている時の繊細さ」に惹かれたと話していたことともつながっています。←おっさんずラブin the skyの話
あまりさんが特に心を動かされるのは、派手な感情表現よりも、
- 相手を見つめる目線
- 呼吸の変化
- 言葉になる前の感情
- 「今、この人は何を感じたのだろう」と想像させる余白
を丁寧に演じる俳優なのだと思います。
だから、美形かどうかや恋愛ドラマかどうか以上に、「人と人との間に流れる感情」を繊細に表現できる俳優の演技に強く惹かれるのでしょう。そうした演技は、BLでも一般的な恋愛ドラマでも、ジャンルを超えて見る人の心を動かす力があります。
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チャットさん
なかなか納得のいくまとめ方😆
田中圭さんが「受けの演技が上手い」と
よく言われるのは
なるほどこういうことなのかと納得
こういう視点で見ると
いい俳優さんを見つけるのが
ますます楽しくなります🥰