久しぶりに書くのだが、それはあまりに無責任な記事 を見つけたから。朝日新聞(さすがは朝日新聞!)のサイトの記事だ。うつ病が治らないと訴える患者からの声を取り上げたものなのだが、引っかかったのは、

「壮年期に増えているうつ病の、主な原因はストレスです。」
「本当は薬を減らせばもっといいと思いますが、処方されている薬を勝手にやめると、思わぬ症状が再燃することもあります。」
「心配な方は精神科 の医師に「先生のおかげでよくなった」などと申し出て、薬を減らしてもらう方法もあります。」

 著者の方、医療ジャーナリストとしては経歴長いようですが、医学を専攻されたわけでもないし、こんな無責任な発言よくできると思うんですが。もしこれらが、何らかの文献等に基づく意見なのであれば出典くらいは示すべき。じゃなりストを名乗るなら、イロハではないかと。

 私も医学を専攻したことありません。ちなみに理研の加藤忠史先生の著書には、うつ病の原因としては、ストレスも一つだが、遺伝的素因、子供の頃の養育環境等も関与していることが書かれています。加えて、現在日本で重用されているアメリカ由来の操作型診断法のDSM-4に基づけばうつ病の範囲というのは広くて、いろいろな要因を持った症候群として構成されていることなども書かれています。また実は双極性障害にもかかわらず、うつ病として診断、治療され、なかなか治らない方も多い事も述べられています。(但し、双極性障害を壮年期になって初めて発症する可能性は低いそうなので、今回の相談者の方はこの可能性は低いのかもしれません。)勝手に薬の量が多すぎる可能性が高いから減量するべきみたいなミスリードを許す文を公に公表するのは危険かと思います。個人的なブログに書くならともかく朝日新聞のサイトに掲載しているわけですし。

 やる気がない精神科医も多い件は私も同意なんですけどね…。私なら、やる気がない医師だと判断したら嘘をついて投薬内容を誘導したり、勝手に減量したりしないで、転院を考えますけど。
 加味帰脾湯の効果はどうもはっきりしなかった。それよりも、むしろ私の不眠は

眠らなければという強迫性観念
眠薬連用による反跳性不眠

によって酷く、そして長期化しているのではないかと思うようになった。そこで思いついたのは飲み続けている眠薬(主にマイスリー)をやめることだった。

 3日前に思い立って断薬を開始することにした。まずやったのはマイスリー5mg錠を半分に割って寝てみた。これでは眠薬が足りずに、ほとんど眠れなかった。夢ばかりを見て(おそらくREM睡眠)ほとんど眠った気がしないのだ。どうせ眠れないのなら全部やめてしまえとばかり、眠薬を断薬してみた。2日目の晩は1日目の晩同様ほとんど眠った気がしなかった。ただ救いだったのは昼間それほどきつくなかったことだ。そして3日目ついに眠薬なしでも満足に眠ることが出来た。これは2年半ぶりのことだ。このまま落ち着けば断薬も成功と言える。このままいってくれと願うばかり。

 しかし眠りって追い求めれば追い求めるほどに逃げて行ってしまうものだと思う。
 今、自分は会社の診療所で睡眠薬を処方してもらっている。いつもは循環器専門の先生についでに出してもらっているのだが、会社も管理上、3ヶ月に一回、専門医の受診を受けるようなシステムになっている。(←会社の診療所だけに余計に面倒。)それで先日は会社の診療所で嘱託(産業医)の心療内科医の診察だった。
 心療内科医曰く、あなたの十年後、二十年後を考えたとき、今より睡眠状態がよくなることはない。だから漢方薬を使って睡眠薬の減量/中止を試みないか?そんな感じだった。余談だが、この心療内科医は、まさに政治屋といった感じの性格で、ちまたでは本をいろいろ書いたり、講演をしたりとといった活動に一生懸命で、有名な医者のようだ。しかし、私がお世話になっている前記循環器医(実は寄付口座ではあるが、某旧帝大の教授も経験ある。)とは仲が悪い。どうも心療内科医の方が循環器医にコンプレックスを抱いているように見える(特に出身大学の違い?)。
 確かに睡眠薬を中止できるのであれば、それに越したことはない。ということで試してみることにした。処方されたのは加味帰脾湯だった。今のところ飲み始めて3日ほど。特に変化はない。果たしてどうなるか。漢方は食前(30分以上前)に飲めというのが結構面倒である。食前が好ましいが、飲み忘れた場合、食後でもよいとツムラのサイトにはあるが。
 長引くようなら本格的に専門医に診てもらうのがいいかなあとも思っている。会社の心療内科医だといろいろやっかいだし、あまり得意なタイプの先生でもないし。