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ジュビアに案内されてウェンディはナツとグレイが決闘した場所に訪れた
そして二人は唖然することになる
かなりの深手を負っているはずのナツとグレイが立ち上がりまだ闘おうとしていたのだ

「ナツさん、グレイさん!、やめて下さい
2人の傷はとても軽傷ではありません
重症です!!」

ウェンディが止めようと叫ぶが二人は止まらず身体を引きずりながら歩き続ける

「ナツさん、グレイ様!!」

ジュビアも止めようと声をかけるが二人は聞く耳を持たない

「「止めるな・・・」」

ナツとグレイは止めたジュビアとウェンディにそう告げた
だが、二人のケガの状況的に止めるなと言う方が無理だった

「これはオレたちの決闘だ・・・」

「誰にも邪魔はさせねぇ・・・」

「「例え、この身が滅びようとも!」」

この時、ジュビアとウェンディは止められないと思った
力尽くで止めようと思えば確かに止められる
気絶させるのは簡単だが、ナツとグレイの決意をみせられては見守るしかなかった

「いくぞ、グレイ!!

「ナツ!!」

二人は同時に駆け出した
二人の魔力はもうすでに尽きている魔法を最早放てる状況じゃない

「「うぉぉぉぉおお!!」」

二人は思い切りナツはグレイの顔を・・・
グレイはナツの顔を・・・思い切り・・・殴り合った・・・

「「ぐぁっ・・・」」

殴り合った二人は互いに倒れた・・・

「ナツさん!!」

「グレイ様!!」

ウェンディはナツのところにジュビアはグレイのところに駆け寄った

「ナツさん、しっかりしてください!!」

ウェンディはナツの胸に手を当て治癒魔法をかける
グレイの傷の手当も残ってるため全開にはできない
それも考えできるのは応急手当だ

「グレイ・・・
てめぇ・・・少しは・・・加減しろ・・・」.

「ナツ・・・、てめぇも・・・な・・・」

あれだけ激しくやりあったナツとグレイたが軽口をいい合えるのは流石と言ったところだろう

「ナツ、おまえはナツだ
ENDでもなんでもねぇフェアリーテイルのナツだろうが・・・
だから・・・諦めんな・・・」

「グレイ・・・」

ナツは目を見開き顔だけグレイのほうに振り向いた

「何年おまえと一緒にいたと思ってんだよ?
おまえがなにを考えてるかなんて大体想像できるさ」

「・・・・・」

ナツは黙ってグレイの話を聞いていた
自分がなにを考えてるかバレていた
隠しきれると思っていたのに・・・

「フェアリーテイルだけじゃねぇよ・・・
ウェンディを残して逝っちまうつもりかよ・・・」

「けど、ゼレフを、倒せば少なからずオレは・・・」

「ざけんなよ、糞炎
あの時オレを止めたてめぇが諦めてんじゃねぇよ!!」

グレイは傷が深く怒鳴るだけでも傷に響くはずだ
それでもグレイはナツに怒鳴った
グレイは以前呪いの島ガルナ島のことを言っている
ゼレフ書の悪魔、デリオラを再度封じるためグレイの師匠であるウルが命をかけて使った魔法・・・
絶対氷結を使おうとしたところをナツがその時全力で止めた
そのナツが今自分の命を諦めているグレイはそのことが気に入らなかった

「・・・オレはもう死んでるんだぞ・・・
過去に死んだ人間だ
スティングたちみたいに400年前から来ただけじゃねぇよ
オレの場合は既に死んでる人間なんだぞ・・・」

ナツの言う通りナツはゼレフによって蘇生させられた悪魔だ
ナツは400年前にすでに死んでいるはずだった
だがゼレフによって蘇生した
悪魔として・・・
しかも自分が創ったわけではないとはいえ、自分の存在が悪魔だけのギルド・・・
闇ギルド、タルタロスを創る原因になってしまった
ナツはそのことを気に病んでいた

「タルタロスはおめぇがいなくても作られたギルドだと思うぜ・・・
あのマルド・ギールとかいう悪魔はなんだかんだで悪魔たちを集結させギルドを作っていたと思う・・・
だからオレの親父のことは気にすんな」

グレイはナツの心中を察したのかそう言う

「おまえは・・・生きるんだよ・・・
オレたちフェアリーテイルの魔道士はおまえを生かし
ゼレフを倒し勝って帰るんだ」

「・・・あぁ・・・」

ナツはグレイから顔を逸らしバレないように静かに涙を流した
治療しているウェンディがその様子をみて静かに笑みを浮かべた
ある程度動ける程度まで回復させたウェンディは次にグレイの治療を始めた

「生きる・・・」

ナツは敵にも味方にもそれに関することを口にしてきた
それはナツが今までそれに関係ないからとか軽い気持ちで口にしてきたわけではない
だが、ナツはその重さを改めて実感した

「てか、おまえなにかっこつけたこと言ってんだよ?
似合わねーぞ」

「てめぇ、ぶっ飛ばすぞ!!」

ナツはグレイがあまりにも似合わないことを言い出したため本音を言う
また、いつも通りの口喧嘩に発展するのが容易に想像できるさ
ウェンディとジュビアはその様子をみて静かに笑い出した
ナツのことが解決したわけではないだがナツは生きようと思っているそれだけでウェンディの心は少し晴れた気がした