料理人、仲田睦さんについての回でした。
イタリア、トレンティーノで昔ながらのトレンティーノ料理を作っていらっしゃいます。
イタリアに友達が住んでいるのですが「トレンティーノってどこらへんかしら?」と思い、またもPC片手に番組を観ると言うスタイルになりました。
ここのところ、こういった情報検索する人が本当に沢山いらして、トレンティーノに関すること、特にgoogleやyahooで検索上位のサイトへのアクセスが重たくなります。素晴らしいことです。
トレンティーノは、正確に言うとトレンティーノ アルト・アディジェ州だそうで、イタリアの最北端にあたります。
オーストリアやスイスと隣接してるんですね。
イタリア料理は、北と南ではずいぶん趣がちがいます。
冒頭、いきなりポルチーノ茸を収穫するところから始まります。
もう、とっても美味しそう、香りが伝わってきそう。
仲田さんの師匠は、リナルドさん。
糖尿病をわずらってしまい、以前のお店を閉めてしまったそうです。
いかにもイタリアの男子!といった、いたずらっ子がそのまま大人になったような師匠。
番組のクルーにもおどけてみせる素敵な人です。
このリカルドさんと、奥さんと、仲田さんと3人で切り盛りするのは、いわゆる一般的なレストランではなくて実は、料理教室。
トレンティーノ料理を教えてもらいに、イタリアの各地から生徒さんがいらっしゃるそう。
その教室である空間に、リカルドさん、仲田さんの美味しい料理を食べに各地の名士が訪れるんですね。
その料理が本当にシンプルで、美味しそうなのです。
水を使わず、粉と卵で作った幅広のパスタ、ポルチーニ茸やチーズとからまった様子がもう・・・今すぐ食べに行きたい!とお腹が鳴るほど美味しそうでした。
仲田さんは、こどもが大好きな料理が好き、と言います。
一番好きな食べ物は・・・というクルーの問いに、即座に「ラーメン」
あとハンバーグとか、スパゲッティーとか・・・。
それくらい気軽に、気楽に、食べてほしいといいます。
とっても朗らかでいらっしゃるのですが、こと料理となるととても自分に厳しい方です。
リカルドさんは、料理人にとってお客様とのコミュニケーションはとてもとても大事なものだ、と積極的に厨房から出て会話をしにいきますが、仲田さんは背中を向けて、ひたすら料理人であることに徹します。
このお2人の様子を見て、私はとても大好きな2人のシェフのことを思い出します。
お一人は、リカルドさんのようにニコニコと私たちと会話をすることを楽しみにする方。
お一人は、険しい顔をして料理に立ち向かう方。
どちらのお料理もとても美味しくてファンなのですが、私たち客の側からすると、やっぱりニコニコしててくださる方の料理を、より美味しいと感じてしまいます。
仲田さんの笑顔はとっても素敵で、きっと食べた人をさらに幸せにしてくれると思うのです。
それだけに、真剣な顔で寡黙でいらっしゃるのは、ちょっともったいないなぁと思いながら、拝見しました。
リカルドさんの言葉に
「どんなに優秀な人でも、明日になればまた学ぶべきことに出会う。」
というものがありました。
この言葉がとっても心に残りました。
まずは、この土地で一番のお店にしたい。
ちょっと遠い夢では・・・三ツ星になりたい。
仲田さんは、そう語りながら涙を拭いていました。
リカルドさんは、クルーから別途その話を聞いて・・・弟子の心意気に感動し、やっぱり涙を流していました。
こういう師弟関係って、本当に素敵です。
トレンティーノ料理にはまだお目にかかったことがないのですが、ぜひ食べてみたいと思います。
で、・・・調べてみましたら、
トレンティーノにはキング・オブ・スプマンテと呼ばれる素晴らしいワインがあるそうです!
「ジュリオ・フェッラーリ リゼルヴァ デル フォンダトーレ」
・・・ちょっとお値段がよろしいですが、お祝い事などによさそうですね♪
愛媛県松山市には、その名も
というお店があるそうです。