ミータの愛猫物語(連載) -2ページ目

ミータの愛猫物語(連載)

愛するにゃんこ達との悲喜こもごもを綴ります。

 心臓がビクンと動いたような気がした。

Aさんについて行くと、スチール物置の中でひげが

横になって死んでいた。口が少し開いていて、体は

すでに硬くなっていた。

 

「ここはいつも開けたままなんですか」

「そう。昨夜お風呂に入っているとき猫の鳴く声が

聞こえたから、あら元気になったんだと思っていた

けど…」

 

Aさんにはひげの具合が悪そうだということを話して

いた。

「さかりのついたような鳴き声だった」

 

 その後ひげは死んだんだろう。さかりのついたような

鳴き声とは、ひげが最後の力を絞って、助けを求めた

のかもしれない。その様子を想像するとたまらなかった。

どうしてうちに来て鳴かなかったのだろう。

 

 私は「ひげちゃん、連れて行けば良かったね~」

と言ってひげを撫でた。もっと撫でてやりたかったが、

Aさん夫妻が後ろに立っていたので遠慮した。

 

 夫が段ボール箱を持ってきて、Aさんがバスタオルを

ひげにかけた。私はひげを抱いて箱に入れた。Aさんの

ご主人が裏山に埋めてくださると言った。

 

 うちの猫は今まで皆焼いて、骨を庭に埋めたのだが、

土地があれば土葬にするのがいいのだろう。

 いつもの餌を持ってきてひげのそばに置いた。