画像の出典: USgov [Public Domain] & pixabay [CC0]

 

腸内細菌が人間の「理性」や「人格」さえも支配している 

 

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竹下雅敏氏からの情報です。

 人間には「第2の脳」があるとのことで、それを腸管神経系(ENS)と言うそうです。私が学生の頃、ノーベル賞学者が“脳は腸の一部だ”と言ったのを聞いているので、記事の内容は自然に感じました。
 このことに関してIn Deepさんが、大変優れた記事を書いています。要点は、これまで“人間の理性や思考の中心は脳”だと考えられていたのが、ひょっとしたら、“腸が脳をコントロールしている”のではないか。さらに言うと、腸内細菌が人間の「理性」や「人格」さえも支配しているではないか。
 「腸内フローラ」と言われるように、腸内環境が極めて重要だということがわかってきていますが、私たちが抗生物質を安易に使うなどで腸内環境が破壊され、このために現代では異常行動が増え、まともな「理性」を持つ者が少なくなって来ているのではないかと言うわけです。
 現代では、抗生物質だけではなく、農薬、化学物質、GMO食品なども腸内環境を激変させるのではないかと思います。サプリメントも同様でしょう。
 ロシアは国としてGMO食品禁止ということですが、日本も早くこの方向に動かないと、子供たちの未来が危ういと思います。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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第2の脳、人体で見つかる
転載元)
人間の腸には「第2の脳」がある。オーストラリア・フリンダース大学の研究チームがその働きの仕組を解明した。サイト「Science Alert」が報じた。

 

 

 


(中略)
著作の中には、自分の子どもが後発的に自閉症となった母親のことが長く書かれていますが(中略)… 一言でいうと、「抗生物質により腸内の細菌環境が破壊されたことによる自閉症の発症(もっと具体的な機序が本には書かれています)ということになるのですが、もちろん、これは一例であり、自閉症の原因の大半は今でもわからないままですけれど、問題は自閉症そのものの話ではなく、「腸が理性をコントロールしている」ということが、この本の中のいくつかのくだりなどでよくわかるのです。

脳が健全で正常であっても、細菌を含む腸のシステムが破壊されることで、「理性は消えていく」のです。そして、おそらくとしか言いようがないですが、他のさまざまなメンタルに関する病気や症状の中にも、「腸内のシステムが破壊されることによって起きているものがある」という気がします。
(中略)
正確にいえば、それは「腸」ではないのです。それは、腸の「細菌」です。人間の遺伝子が腸内の細菌にコントロールされているように、脳が支配していると思われてきた「理性」や「人格」さえも、私たちは腸内の細菌に支配されている可能性が高いようです。