新型インフルエンザ19「ワクチン接種は10月19日の週から開始」 | 脱奴隷小児科医の刹那主義

新型インフルエンザ19「ワクチン接種は10月19日の週から開始」


 みなさん、ニュースなどでワクチン接種に関してはご存じだと思います。

 みなさんが誤解しやすい部分を先に書いておきます。

 接種スケジュールに関してなのですが、10月19日からみなさん一斉に接種できるわけでは
 ないのですね。
 このことが周知されていないと、医療機関は問い合わせの電話で混乱することが予想されます。


 〈新型インフルエンザワクチン接種スケジュール予定〉 

  ① 10月19日から医療従事者
  ② 11月1日から妊婦と基礎疾患(最優先)
  ③ 12月から基礎疾患(その他)
  ④ 12月10日頃から幼児
  ⑤ 12月下旬から小学校低学年
  ⑥ 1月から1歳未満の保護者
  ⑦ 1月初旬から小学校高学年・中高校生



  一応、その他ワクチンについて羅列しておきます。


 〈優先接種対象者:当初予定より低年齢層が拡大)

  ・ インフルエンザ患者の診療に直接従事する医療従事者(救急隊員含む)
  ・ 妊婦、基礎疾患を有する者
  ・ 1歳から小学校3年生に相当する年齢の小児
  ・ 1歳未満の小児の保護者、優先接種対象者のうち、身体上の理由により予防接種が受けられない者の
    保護者等

 〈その他の接種者〉

  ・小学校4年生から6年生、中学生、高校生に相当する年齢の者
  ・高齢者(65歳以上、基礎疾患を有する者を除く)

 〈ワクチンの確保)

  ・国内:10月19日の週から順次接種開始見込み(年度内に約2700万人分確保予定)。
   初回の供給は、100万人から200万人程度の予定。
  ・海外:12月末から1月に輸入開始見込み(年度内に約5000万人分程度確保予定)。海外企業2社(約3700
   万人分と約1250万人分)から輸入予定。
  ・ ワクチン購入費用は総額1385億円、内訳は国内生産分約259億円、輸入分約1126億円を予定。

 〈 ワクチン接種事業のスキーム〉

  ・ 国が受託医療機関と委託契約を締結。
  ・ 原則、予約により接種を実施。

 〈 ワクチン接種の費用負担 〉

  ・ 1回目:3600円、2回目2550円、合計6150円
  ・ 「国と受託医療機関との契約上で、『6150円を徴収する』と明記する予定。ただし、高齢者施設に
    出向いて集団接種する場合などは、これよりも低い価格を設定することも可能とする予定」
  ・ 所得の少ない世帯には負担軽減(国としては、市町村民税非課税世帯の負担を軽減できる財源を措置
    し、市町村はこれを踏まえて軽減措置の内容を決定
  ・ 負担軽減のための財源は総額900億円〔国:450億円、地方自治体:450億円(都道府県と市町村が
    半々。これは、制度の設計上想定している数字であり、額はこれから精査。

 〈ワクチンの救済制度〉

  ・ 副反応を迅速に把握し、当該情報を専門家により、評価する仕組みを構築し、速やかに対応。
  ・ 予防接種法に準じた救済制度の創設を予定。「関連法案の臨時国会(10月下旬に開催予定)への提出
    を目指したい」




  参考になりましたでしょうか・・・