『そして、もうひとり…』
題名 『そして、もうひとり…』
(人 物)
武 剛毅(32) 会社員
古田恭介(27) 武のかつてのパダワン
馬原高次(24) ダメ社員
○ オフィス・喫煙室
タバコをふかしている武。
胸ポケットからタバコを取り出しながら部屋に入ってくる古田。
古田「武さん、知っています?びっくりしましたよ」
不審な表情をする武。
武「何が?」
古田「知らないんですか?企画の火口さんのことですよ」
武「どないしたんや」
古田「来月で辞めるみたいですよ。それに…」
武「それに」
古田「辞めて、水商売するみたいですよ」
武「マジで?!」
古田「多分、居酒屋なんかするんと違うんじゃないですか?」
しばらく黙りこむ武。
武「…でも、結構似合っているかもな。火口さん」
古田「(明るい声で)そうでしょう!僕もそう思うんですよ」
武「…で、次は誰が代わりやるんや」
古田「何か専門の人を採用するみたいですよ。だったら、最初からそうしろとおもうんですよねぇー」
武「(ため息ついて)そやな…」
扉を開けて馬原が入ってくる。
馬原「暑いっすわ」
急に何事も無かったように振舞う武と古田。
武「暑いなあ…」
馬原「ホント、暑いっすね!ははは…」
古田は戸棚の箱を眺めている。
武は窓を開け、外を見つめる。
○JR亀端駅・電車がホームに入ってくる
