フェイク 第1260号 (発行=11.12.23)



「登山の狙いは宗門の金儲け」
「大白法」が「祖廟輪番制」の批判で墓穴
 身延も大石寺も大聖人の御精神は無い




 日蓮正宗法華講の機関紙「大白法」十二月十六日付の「諸宗教破折」(25) では、身延山久遠寺の「祖廟輪番給仕」について批判し、墓穴を掘っている。まず初めに「大白法」の記事は、身延山久遠寺に日蓮大聖人の廟所があると認めた日顕の戸籍上の父・日開(第六十世)の説に違背するものであることを指摘しておく。

「大白法」では墓所輪番制について次のように書いている。

「(日興上人は)本門戒壇の大御本尊をはじめとする一切の重宝を捧持(ぼうじ)して身延を離山し、富士大石寺の霊地へ移られた」「その重宝の中には大聖人の御灰骨も含まれている」

 こんな事を書く前に「大白法」は日開の謗法行為を破折するべきである。

 日蓮大聖人の六百五十遠忌にあたる昭和六年(一九三一年)に「立正」の勅額が身延山久遠寺に授与された。その際、当時の日蓮正宗の法主だった日開は、大聖人の正墓が身延山久遠寺の祖廟であることに同意する「念書」を当時の文部大臣に提出。大聖人の正統が身延山にあることを認める大謗法を犯したのであった。

日開の行為は、日興上人の身延離山の御精神を踏みにじる裏切りである。

 この勅額とは、天皇から授与されるもので「立正」の二文字が認められた額装を指す。身延派の酒井日慎は、この勅額をもって、日蓮宗各派に身延の権威を示す象徴にしたいとの狙いがあった。日慎は、広い人脈をもつ国柱会の田中智学らと相談を重ね、門下各派との争いを避けることもあって、身延山久遠寺の「祖廟」への授与を願い出ることを大義名分とした。

 こうして田中智学が起草した勅額請願書は、身延山久遠寺・岡田日帰の名前で昭和六年四月、文部省を経て宮内省に提出された。

 この後、政府当局が日蓮宗各派管長に、身延山からの請願に同意する旨の「念書」を提出するよう要請、日開は躊躇せず提出した。

  「 念  書
 宗祖立正大師六百五十年遠忌ニ際シ 御廟所在地山梨県身延山久遠寺住職岡
田日帰ヨリ及請願候立正大師勅額御下賜ノ件ハ 本宗ニ於テモ異議無之候条速
ニ御下賜有之候様御取計相成度候也
 昭和六年六月十二日
 日蓮正宗管長
     阿部日開 印
 文部大臣 田中隆三殿」




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 この念書は大聖人の正墓が身延の祖廟であり、身延が大聖人門下の正統であることを確認させる意味をもっていたのである。

 日開の念書に頬かぶりした「大白法」は「祖廟の輪番給仕を推奨する身延日蓮宗の狙いは、門下僧俗及び日蓮宗系新興宗教の会員に身延山への参集を促し、経済的な利益を得ようとする魂胆」等と批判している。

「語るに落ちる」とは、このことだ。

 日蓮正宗が今、盛んに大石寺への登山を強要して法華講員を苦しめているが、登山の狙いが宗門の経済的利益、金儲けであると自白しているに他ならない。
「大白法」は身延を非難するつもりが、実は登山奨励の狙いを明かしているのだ。

 経済的な利益を追求する身延山久遠寺、富士大石寺のいずれにも日蓮大聖人の御精神はない。参拝しても功徳は全くないのである。






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